今朝も快晴。

朝食は昨夜と同じ「ラフォーレ」で、洋食か和食を選べるが、二人とも洋食にする。

さらに選択の幅があって、私はフレンチトースト、

Ameliaはリゾット。両方についてきた味噌漬けベーコンは、塩っ気が和らいでいて美味しかった。

食後にホテルの庭を散歩。気温は零度前後らしく、噴水の水盤は凍り、屋根からはツララが下がっている。庭は思ったほど広くはないが、風がないので寒さも厳しくなく気持ちの良い散歩を楽しめた。

遠くに湯けむりが見えた。

ホテルの目の前にバス停があり、路線バスと観光施設めぐりバスが通っている。どちらの方向に行くバス停にも数人の客が並んでいて、バスも10分おきぐらいに走っている。これなら車なしでも箱根は楽しめるようだ。

10時半ごろにチェックアウトして今回の主目的のポーラ美術館に行く。

「ピカソ 青の時代を超えて」はポーラ美術館開館20周年記念展ということもあって、なかなか力の入った企画展だった。

青の時代、バラ色の時代、キュービスム、新古典主義、シュールレアリスム、そして晩年と年代を追っての変遷。赤外線やエックス線などの科学技術を用いての分析で明らかにされてきている、同一のカンバスに全く主題の異なる作品を重ね描きしている中に見られる変遷。それはまだ貧しかったころのピカソが、カンバスを買い増すことができなかったための苦肉の策だったと同時に、自己否定の結果だったのかもしれない。ともかく生涯にわたって変化し続けたピカソの創造の跡を、あらためて強く印象付けてくれた展覧会で、昼食の1時間を挟んで5時間近く充実した時を過ごすことができた。平日の箱根、空いていると思って出かけたのだが、混雑はしないまでも来館者も決して少なくはなかった。それでも都心での展覧会と違ってゆっくり自分のペースで鑑賞できた。夏の富山でのミロ展でも感じたことだが、地方で時々出会うことのできる素晴らしい催しは本当にありがたい。

館内を見終えてから庭を散策。3時を過ぎてすっかり冷え込み、光も弱まってきたため広い敷地の半分ほどを巡ることができただけだった。

帰途に小田原の籠屋でかまぼこを購入。賞味期限の関係で正月用にはならないが。

東名高速の工事で帰りも渋滞に遭い、帰宅は20時近くになってしまった。

/images/2022/12/28fd297a9b9f106c273202e1ad7b0a76-700x981.jpg/images/2022/12/28fd297a9b9f106c273202e1ad7b0a76-150x150.jpgAndrés国内旅行文化・芸術ピカソ 青の時代を超えて,ポーラ美術館,箱根今朝も快晴。 朝食は昨夜と同じ「ラフォーレ」で、洋食か和食を選べるが、二人とも洋食にする。 さらに選択の幅があって、私はフレンチトースト、 Ameliaはリゾット。両方についてきた味噌漬けベーコンは、塩っ気が和らいでいて美味しかった。 食後にホテルの庭を散歩。気温は零度前後らしく、噴水の水盤は凍り、屋根からはツララが下がっている。庭は思ったほど広くはないが、風がないので寒さも厳しくなく気持ちの良い散歩を楽しめた。 遠くに湯けむりが見えた。 ホテルの目の前にバス停があり、路線バスと観光施設めぐりバスが通っている。どちらの方向に行くバス停にも数人の客が並んでいて、バスも10分おきぐらいに走っている。これなら車なしでも箱根は楽しめるようだ。 10時半ごろにチェックアウトして今回の主目的のポーラ美術館に行く。 「ピカソ 青の時代を超えて」はポーラ美術館開館20周年記念展ということもあって、なかなか力の入った企画展だった。 青の時代、バラ色の時代、キュービスム、新古典主義、シュールレアリスム、そして晩年と年代を追っての変遷。赤外線やエックス線などの科学技術を用いての分析で明らかにされてきている、同一のカンバスに全く主題の異なる作品を重ね描きしている中に見られる変遷。それはまだ貧しかったころのピカソが、カンバスを買い増すことができなかったための苦肉の策だったと同時に、自己否定の結果だったのかもしれない。ともかく生涯にわたって変化し続けたピカソの創造の跡を、あらためて強く印象付けてくれた展覧会で、昼食の1時間を挟んで5時間近く充実した時を過ごすことができた。平日の箱根、空いていると思って出かけたのだが、混雑はしないまでも来館者も決して少なくはなかった。それでも都心での展覧会と違ってゆっくり自分のペースで鑑賞できた。夏の富山でのミロ展でも感じたことだが、地方で時々出会うことのできる素晴らしい催しは本当にありがたい。 館内を見終えてから庭を散策。3時を過ぎてすっかり冷え込み、光も弱まってきたため広い敷地の半分ほどを巡ることができただけだった。 帰途に小田原の籠屋でかまぼこを購入。賞味期限の関係で正月用にはならないが。 東名高速の工事で帰りも渋滞に遭い、帰宅は20時近くになってしまった。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)