ハン・ドンイル『教養としてのラテン語の授業』ダイヤモンド社
バチカン裁判所の弁護士であるハン・ドンイル氏が韓国の西江大学で行った初級・中級ラテン語の講義をまとめたもの。
著者自身の経歴によるのか、聖書の言葉を題材にしている部分が多いが、それにとどまらず西欧諸語およびその背景となっている西欧の歴史も含めた広範囲に話題が広がっている。いわば大学教養課程での「西欧文化概説」といったところ。しかし大学の講義の範疇を超えて、半ばミサでの神父の話しのようになっている。人口の3割がキリスト教徒という韓国なので、著者のこうした講義も受け容れられやすいのだろうし、本作がベストセラーになったのもそうした背景があってのことだろう。
本書は「ラテン語の授業」という側面が非常に薄く、私にとっては物足りなく、あてが外れたようなものだった。決してラテン語を本格的に学ぼうというような気持ちはないのだが、文字通り「教養としてのラテン語」に触れてみたかった。
著者自身の経歴によるのか、聖書の言葉を題材にしている部分が多いが、それにとどまらず西欧諸語およびその背景となっている西欧の歴史も含めた広範囲に話題が広がっている。いわば大学教養課程での「西欧文化概説」といったところ。しかし大学の講義の範疇を超えて、半ばミサでの神父の話しのようになっている。人口の3割がキリスト教徒という韓国なので、著者のこうした講義も受け容れられやすいのだろうし、本作がベストセラーになったのもそうした背景があってのことだろう。
本書は「ラテン語の授業」という側面が非常に薄く、私にとっては物足りなく、あてが外れたようなものだった。決してラテン語を本格的に学ぼうというような気持ちはないのだが、文字通り「教養としてのラテン語」に触れてみたかった。
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