奥州道歩き旅 五戸〜十和田
朝食は宿で。まずまずの内容の日本旅館の朝食。
9時前にチェックアウト。起床時には雨が降っていたが、宿を出る頃には薄陽が差している。奥州街道は住宅地を抜けて五戸町の中心街に続く。案外大きな町でそんなに寂れていない。
市街が終わり次第に人家がまばらになってきたところに廃校がある。まだまだ使える校舎なのだが、もったいない。暑くなってきたので上着を脱ぎ、長袖一枚になる。
間も無く国道4号線に出て、しばらく国道を歩くことになる。歩道がある間は良いのだが、なぜか歩道は途切れてしまい、狭い路肩を歩くことになる。大型トラックも反対車線に出て私たちを避けてくれ、対向車があるときはスピードを落としてくれるのだが、それでも風圧で帽子が飛ばされそうになる。
特に心に留まるようなものもなく、11時20分には「道の駅とわだ とわだぴあ」に着く。空が黒くなり、着いて間も無く雨が降り始める。運が良かった。土産を買うわけでもないので、少し早いが昼食にする。
天ぷら定食とヒレカツ定食。ごく普通だが、山芋が添えられているのがここの特徴のようだ。食事中に窓の外を見ると雨はひどくなっている。食後、道の駅でおやつ用のシフォンケーキと焼き団子、さらに配偶者用の手ぬぐい帽子を買う。
道の駅を出る頃には雨は上がっているが、気温が下がって冷んやりしてきたので上着を着る。
国道を少し戻って奥州街道に入る。
人家の庭先のようなところを通る狭い道を過ぎると、泥道になってしまう。地図ではまともな道に合流するはずなのに、こんな道が続くばかり。ナビで確認してみると、この道はなく、街道を通り過ぎてしまっている。戻ってみると街道は見つかったが、草に覆われ人も車も通った形跡がない。とても通れそうにないので、別の道を行くことにする。
十和田燐寸軸木という会社の工場がある。マッチの消費は激減しているので、国産はないだろうと思っていたが。
奥入瀬川を渡って十和田市街に。奥入瀬渓谷の面影はなく、堂々とした川になっている。
少し上流には舟渡場跡の碑があるが、いつまで使われていたのだろうか。
「一本木の一里塚」本来の木が切られ、若木が成長している。
その横のスーパーASAHIで休憩。大きな店だが閑散としている。片隅の休憩所で道の駅で買った菓子を食べて一休み。
十和田市現代美術館の開館時間に間に合いそうなので、急ぐことにする。
16時前に入館できた。
まず驚かされたのがこの作品。ロン・ミュエク作の「スタンディング・ウーマン」で、身長4mだが髪や血管、シワやたるみなど細部に至るまで精密に作られていて、展示室に入ったところでギョッとさせられる。館内を見て回るのに何度かこの展示室を通ることになったが、その度に驚かされた。
他にもなかなか興味深い作品が多かった。
特にこの作品は遊べた。
屋外の展示もあり、それらは入館しないでも鑑賞できる。
道路の反対側にも屋外展示があり、草間彌生の作品も並んでいる。子供達も遊びに来るようだ。
ホテルに向かう途中にあった建物。壁の一部が四角く切り抜かれ、空が壁を飾っている。「十和田市地域交流センター」だった。
昨夜予約した時にはなぜか十和田市中心部にある4軒のホテルと1軒の旅館が全て満室で、十和田シティホテルに1室だけ空きがあっただけ。喫煙室だったが仕方なく予約していた。チェックイン時に禁煙室はないかと念のために質ねると、幸い1室だけ空きがあった。
夕食はホテルで。あまり期待していなかったが、まともだった。
今日は降ったり照ったり、暑くなったり冷え込んだりと不安定な天気。行程は上り下りが緩やかで楽なものだった。
34,595歩 20.6km
https://dosperegrinos.net/2023/05/10/%e5%a5%a5%e5%b7%9e%e9%81%93%e6%ad%a9%e3%81%8d%e6%97%85%e3%80%80%e4%ba%94%e6%88%b8%e3%80%9c%e5%8d%81%e5%92%8c%e7%94%b0//images/2023/05/ad00ab2f63481fed29cc8c06b6d79492-700x832.jpeg/images/2023/05/ad00ab2f63481fed29cc8c06b6d79492-150x150.jpeg奥州道中朝食は宿で。まずまずの内容の日本旅館の朝食。 9時前にチェックアウト。起床時には雨が降っていたが、宿を出る頃には薄陽が差している。奥州街道は住宅地を抜けて五戸町の中心街に続く。案外大きな町でそんなに寂れていない。 市街が終わり次第に人家がまばらになってきたところに廃校がある。まだまだ使える校舎なのだが、もったいない。暑くなってきたので上着を脱ぎ、長袖一枚になる。 間も無く国道4号線に出て、しばらく国道を歩くことになる。歩道がある間は良いのだが、なぜか歩道は途切れてしまい、狭い路肩を歩くことになる。大型トラックも反対車線に出て私たちを避けてくれ、対向車があるときはスピードを落としてくれるのだが、それでも風圧で帽子が飛ばされそうになる。 特に心に留まるようなものもなく、11時20分には「道の駅とわだ とわだぴあ」に着く。空が黒くなり、着いて間も無く雨が降り始める。運が良かった。土産を買うわけでもないので、少し早いが昼食にする。 天ぷら定食とヒレカツ定食。ごく普通だが、山芋が添えられているのがここの特徴のようだ。食事中に窓の外を見ると雨はひどくなっている。食後、道の駅でおやつ用のシフォンケーキと焼き団子、さらに配偶者用の手ぬぐい帽子を買う。 道の駅を出る頃には雨は上がっているが、気温が下がって冷んやりしてきたので上着を着る。 国道を少し戻って奥州街道に入る。 人家の庭先のようなところを通る狭い道を過ぎると、泥道になってしまう。地図ではまともな道に合流するはずなのに、こんな道が続くばかり。ナビで確認してみると、この道はなく、街道を通り過ぎてしまっている。戻ってみると街道は見つかったが、草に覆われ人も車も通った形跡がない。とても通れそうにないので、別の道を行くことにする。 十和田燐寸軸木という会社の工場がある。マッチの消費は激減しているので、国産はないだろうと思っていたが。 奥入瀬川を渡って十和田市街に。奥入瀬渓谷の面影はなく、堂々とした川になっている。 少し上流には舟渡場跡の碑があるが、いつまで使われていたのだろうか。 「一本木の一里塚」本来の木が切られ、若木が成長している。 その横のスーパーASAHIで休憩。大きな店だが閑散としている。片隅の休憩所で道の駅で買った菓子を食べて一休み。 十和田市現代美術館の開館時間に間に合いそうなので、急ぐことにする。 16時前に入館できた。 まず驚かされたのがこの作品。ロン・ミュエク作の「スタンディング・ウーマン」で、身長4mだが髪や血管、シワやたるみなど細部に至るまで精密に作られていて、展示室に入ったところでギョッとさせられる。館内を見て回るのに何度かこの展示室を通ることになったが、その度に驚かされた。 他にもなかなか興味深い作品が多かった。 特にこの作品は遊べた。 屋外の展示もあり、それらは入館しないでも鑑賞できる。 道路の反対側にも屋外展示があり、草間彌生の作品も並んでいる。子供達も遊びに来るようだ。 ホテルに向かう途中にあった建物。壁の一部が四角く切り抜かれ、空が壁を飾っている。「十和田市地域交流センター」だった。 昨夜予約した時にはなぜか十和田市中心部にある4軒のホテルと1軒の旅館が全て満室で、十和田シティホテルに1室だけ空きがあっただけ。喫煙室だったが仕方なく予約していた。チェックイン時に禁煙室はないかと念のために質ねると、幸い1室だけ空きがあった。 夕食はホテルで。あまり期待していなかったが、まともだった。 今日は降ったり照ったり、暑くなったり冷え込んだりと不安定な天気。行程は上り下りが緩やかで楽なものだった。 34,595歩 20.6kmAndrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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