朝食はホテルの部屋で、昨夜買ってきていたパン、ホテルの無料コーヒー、オレンジジュース、ヤクルトで済ませる。

9時にチェックアウト。昨日までと違って朝でも寒くない。

札幌に向かって走り、途中で給油。

12時前に「サッポロビール博物館」に着くが、まずは隣接の「アリオ」で昼食。日本中のありきたりの店ばかりなので、カレー屋で手早く済ませることにする。辛さを選べるが、1番からくない「0」でも甘口とは言えず、「1」では辛口。

食後、「サッポロビール博物館」へ。昨日までとは打って変わって、暑いほど。日陰を探して歩く。半袖姿も目立つ。正規のガイド付きツアーは予約が必要。

予約不要で自由に見学することはできるので、館内を一巡する。サッポロビールの歴史を明治維新直後の北海道開拓時代から順を追って説明してある。明治10年にはもうビール製造を始めていることに驚く。まだ開拓で必要不可欠なことがたくさんあっただろう時期に、不要不急のビール製造に、北海道開拓使が力を入れたのは何故だろう。外国人の需要を満たすためなのか、西洋に追いついたと示すためか、明治政府内での出世争いの一環なのか。いずれにしろ国内だけのことならば日本酒や焼酎の製造で十分だったはずで、当時のほとんどの日本人はビールの存在すら知らなかっただろうから。

30分とかからずにホテルに到着してチェックイン。名古屋でよく泊まる東急ホテル。部屋は広いが少し古びている。疲れたので少し昼寝。

15時半に散歩に出る。

ホテルのすぐ近くの「中島公園」にある「豊平館」に行く。明治期に作られた、洋風建築のホテル。

現在は演奏会場や結婚式場として利用されることもあるようだ。明治天皇が北海道に初めて来た折の宿泊所として使われたもの。

ホテルなので小部屋がたくさん並んでいるが、各部屋は2間続きで、贅沢な造り。

廊下や階段も幅が広く、ホテル全体としては大きくないのだが、全体に余裕を持った建築。

喫茶室があったが、残念ながら営業時間を過ぎていた。

「中島公園」を散歩してみる。子どもたちがカエルを捕って遊んでいる。ガマガエルだと言っていたが。

ちょうどその時、池にカルガモの親子が現れて列を作って泳ぐ。カエル捕りの親子、大きなカメラを持った男性、スマートフォンを構えた女性などが集まってきて、カルガモ撮影大会が始まった。

公園内は藤の花が盛りを過ぎようとしているところだった。

夕食はジンギスカンにしようと、すすきのに向かって歩く。ライブの入場待ちらしい人たちが集まっている一角がある。

大通りを歩いても歓楽街らしい雰囲気。東京でいえば渋谷や新宿といったところだろうか。

結局適当な店は見つからず、ホテルの近くにあった石造りの奇妙な建物の「ノアの方舟」に入る。席を用意するからと10分ほど待たされたが、予約なしでも大丈夫だった。

英国人建築家「ナイジェル・コーツ」が手掛けた建物で、石化してしまったノアの箱舟をテーマに建てられものだそうだ。外見も内部もユニーク。

一番安い5,500円の海鮮コースにラム肉を追加。目の前の炭火で店員さんが全て焼いてくれる。

ホタテ、エビ、つぶ貝、カニ、ホッケ、追加のラム肉。鮮度はよく、手際よく焼いてくれるので、客としてはカニ以外は食べることに集中できる。ただし、ここに限らず北海道ではどこでも感じられてきたことだが、味付けが塩っぱい。

昼間は暑かったのに、夜には冷え込み、まだまだもう一枚上着を着て出るべきだった。

/images/2024/06/image-112-jpg.webp/images/2024/06/image-112-150x150.webpAndrés国内旅行すすきの,サッポロビール博物館,ナイジェル・コーツ,ノアの方舟,中島公園,豊平館朝食はホテルの部屋で、昨夜買ってきていたパン、ホテルの無料コーヒー、オレンジジュース、ヤクルトで済ませる。 9時にチェックアウト。昨日までと違って朝でも寒くない。 札幌に向かって走り、途中で給油。 12時前に「サッポロビール博物館」に着くが、まずは隣接の「アリオ」で昼食。日本中のありきたりの店ばかりなので、カレー屋で手早く済ませることにする。辛さを選べるが、1番からくない「0」でも甘口とは言えず、「1」では辛口。 食後、「サッポロビール博物館」へ。昨日までとは打って変わって、暑いほど。日陰を探して歩く。半袖姿も目立つ。正規のガイド付きツアーは予約が必要。 予約不要で自由に見学することはできるので、館内を一巡する。サッポロビールの歴史を明治維新直後の北海道開拓時代から順を追って説明してある。明治10年にはもうビール製造を始めていることに驚く。まだ開拓で必要不可欠なことがたくさんあっただろう時期に、不要不急のビール製造に、北海道開拓使が力を入れたのは何故だろう。外国人の需要を満たすためなのか、西洋に追いついたと示すためか、明治政府内での出世争いの一環なのか。いずれにしろ国内だけのことならば日本酒や焼酎の製造で十分だったはずで、当時のほとんどの日本人はビールの存在すら知らなかっただろうから。 30分とかからずにホテルに到着してチェックイン。名古屋でよく泊まる東急ホテル。部屋は広いが少し古びている。疲れたので少し昼寝。 15時半に散歩に出る。 ホテルのすぐ近くの「中島公園」にある「豊平館」に行く。明治期に作られた、洋風建築のホテル。 現在は演奏会場や結婚式場として利用されることもあるようだ。明治天皇が北海道に初めて来た折の宿泊所として使われたもの。 ホテルなので小部屋がたくさん並んでいるが、各部屋は2間続きで、贅沢な造り。 廊下や階段も幅が広く、ホテル全体としては大きくないのだが、全体に余裕を持った建築。 喫茶室があったが、残念ながら営業時間を過ぎていた。 「中島公園」を散歩してみる。子どもたちがカエルを捕って遊んでいる。ガマガエルだと言っていたが。 ちょうどその時、池にカルガモの親子が現れて列を作って泳ぐ。カエル捕りの親子、大きなカメラを持った男性、スマートフォンを構えた女性などが集まってきて、カルガモ撮影大会が始まった。 公園内は藤の花が盛りを過ぎようとしているところだった。 夕食はジンギスカンにしようと、すすきのに向かって歩く。ライブの入場待ちらしい人たちが集まっている一角がある。 大通りを歩いても歓楽街らしい雰囲気。東京でいえば渋谷や新宿といったところだろうか。 結局適当な店は見つからず、ホテルの近くにあった石造りの奇妙な建物の「ノアの方舟」に入る。席を用意するからと10分ほど待たされたが、予約なしでも大丈夫だった。 英国人建築家「ナイジェル・コーツ」が手掛けた建物で、石化してしまったノアの箱舟をテーマに建てられものだそうだ。外見も内部もユニーク。 一番安い5,500円の海鮮コースにラム肉を追加。目の前の炭火で店員さんが全て焼いてくれる。 ホタテ、エビ、つぶ貝、カニ、ホッケ、追加のラム肉。鮮度はよく、手際よく焼いてくれるので、客としてはカニ以外は食べることに集中できる。ただし、ここに限らず北海道ではどこでも感じられてきたことだが、味付けが塩っぱい。 昼間は暑かったのに、夜には冷え込み、まだまだもう一枚上着を着て出るべきだった。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)