動画 Sevilla〜Zafra

7時起床。部屋で持参の食料で簡単な朝食。9時過ぎにチェックアウトしてバスセンターに行くためのバス停に行く。Googleマップに従って行くが、バス停はない。一本手前の道にあるバス停でバスを持つ客に聞いてみると、少し先だと教えてくれた。確かにそこのバス停にはバスセンターのあるPlaza de Armasの記された路線図がある。道の反対側には2両連結の大型路線バスが停まっているが、100%電動だと書いてある。10分以上待って来たバスは2両連結だがディーゼルだった。

Sevillaの街を半分縦断するようにしてバスセンターへ。大きなもので、インフォメーションでバスの発車番線を教えてもらってからBarでTé con leche、Chocolate con Churro。10時45分発だが、ネットで購入したチケットに15分前には乗車口へと書いてあるので、10時半に発車場に行く。バスは来ているが運転手はいないので並んでいる客の列の後ろにつく。間もなく運転手が来てドアを開けたので、トランクにリュックを積み込んで乗車。

バスはほぼ定刻に発車。グアダルキビール川を渡って高速道路に入る。

通路を隔てた隣に座った若い女性客、乗車後すぐに携帯でしゃべり始める。内容はわからないが、相手は男性で、通路に出した脚をぶらぶらさせながらずっと抑揚のない調子で喋っている。終わりの方で何度か通話が切れたり掛け直したりしていて、最後は声を荒げていた。結局、El Real de la Jaraで降りるまでの約1時間、喋り続けていた。

一方、運転手はバス停で停車する度に発車直前に電話をかけて、運転しながら数分間バス中に響き渡る大声で喋る。早口で捲し立てているような口調で、私たちには聞き取れないのだが、他の乗客にはわかるはずだ。

車窓の景色は、オリーブとドングリが続いていたが、後半になるとほぼ平坦な平原が続き、歩くのには楽そうだが、木陰もなく変化に乏しいので心理的には厳しそう。

Zafraで到着したのはバスステーションだが、ステーションは閉まっていてトイレは使えない。ホテルのある中心街まで歩いて10分ほど。パラドールの近くなので迷うことなくホテルに着ける。13時だがチェックインしてすぐに部屋に入れる。一つ星のホテルで、バスルームが狭いが、部屋は少し余裕がある。窓からは向かいのPl.Españaが見渡せる。少し休んで、混む前にと食事に出る。ホテルの向かいのレストランに行くと、まだ客は少ない。Lagrimitas de polloとBacalao dorado、Agua con gasと Vino tinto。ツマミに豆の塩煮が出る。初めて目にするもので、塩味が濃く進まない。料理は両方とも味は良いのだが、量が多く、一皿だけで十分で、食べきれずに残してしまった。

ホテルのブロックをゆっくり一周してからホテルに戻り、1時間ほど昼寝。

17時に起きて見学に出る。小さな街なのでどこに行くにも距離は短い。

Museo Santa Claraへ。そんなに大きくはない女子修道院で、礼拝堂はかなり立派で、その他に展示室で絵画類や修道院生活を紹介する品々、そして修道女の1日を紹介したビデオ。起きて、祈って、食べて、働いて、祈ってという暮らしだが、修道女の楽しそうな表情を見せる姿が印象的だった。Museoを出ると隣接して売店があり、土産品のようなものとともに、ここのメインであるらしいお菓子を売っている。食欲が湧かないので買わなかったが。ショーウィンドウにはキティがいくつか置いてあったが、それは売り物ではない。

Zafraの中心街らしき通りを歩いて行くと、Pl.Grandeに出る。今はカーニバルなので何かあるのかもしれないが、仮装をした子供たちの姿が多い。少数だが大人も。Pl.Grandeには天幕が張られ、中ではコンサートらしき音響設備のセット中。周囲には飲食の屋台の準備中。一軒だけ営業中のBarは満員。一角の駄菓子屋には仮装姿の子供たちが集まっている。Pl.Grandeの奥に進むと狭い道でPl.Chicaに通じている。そちらは人も多くない。

元の道を戻り、Pl.Españaのケーキ屋で休憩。NataとNapolitana、TéとCafé con leche。Nataはポルトガルのと何か違う。外を見ていると仮装姿の親子連れなどが次々に通っている。調べてみたら今日はこの後で仮装行列があるとのことで、ホテルの前もコースになっている。風も出て外は寒いので、ホテルの部屋から見られるなら幸いと、ホテルに戻る。ホテルの主人によるともうすぐ通るとのこと。

部屋に入って暖房を入れると、間もなく音楽が聞こえてきて、窓から下を見ると仮装行列がやって来たところ。グループごとに音楽を鳴らし、踊っている人は少なく大部分は歩いている。グループは数人の家族が多く、大人数でも数十人程度。リオのカーニバルのような激しい踊り、人生を賭けたような仮装や山車などはなく、家族や仲間で気軽に楽しんでいるといった雰囲気で健全そのもの。30分ほどでパレードは終わり、通りはあっという間に元の状態に戻った。

窓を閉め、買い置きの食料を少しお腹に入れて薬を飲み、シャワー、日記。

配偶者の体調でCaminoを中断し、SevillaからZafraに跳び、Paradorは今夜は満員だったのでこのホテルにしたのだが、そのおかげで地味ではあるが日常の中にあるカーニバルを見ることができたのは幸運だった。

 

 

 

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