Sexta Peregrinación 27(16/3/2025)
7時起床。隣室はレストラン部門なので朝が静かなのは当然だが、ロビーの先、扉一枚隔てたところがBar部門なのに物音があまり響いてこない。Barは営業開始しているのか心配になったが、8時過ぎに行って扉を開けてみると、客がたくさん入っていた。朝食はTostada、Croissant、Té con leche、Café con leche、Zumo de naranja。カウンターで注文してテーブルで待っていると、Barの主人が私の名前を呼ぶ。「チカ」で終わる名前なのでスペイン語ではchicaとなって「女の子」という意味。昨日の到着時にも笑って受け付けていたが、今朝も冗談にしていた。気の良いおじさんで、会計の時にクレデンシャルにスタンプをお願いすると、押すのに気を取られてしまって支払いを受け取るのを忘れてしまい、こちらが指摘すると横で見ていたおかみさんに怒られていた。
9時15分に出発。朝から細かい雨が降っている。予報では曇りなのだが。
今日の道筋は正規のCaminoではないので、持っているデータは使えないし、道に道標の黄色い矢印もない。Googleマップで目的地のPlasenciaの街を選択して、道案内とする。地方道(エストレマドゥーラ州道?)をひたすらに進めばいいだけなので迷う心配はない。Carcabosoの町を出て少し進んだところでCaminoの道標が1つだけあったが、それは反対方向を示していた。
道は片側1車線のきれいに舗装されたもので、通行量は少ない。制限速度が70km/hや90なので車はスピードを上げて通過するが、、私たちの横を通る時には反対車線を通ってくれるので恐怖は感じない。
周囲は今日も牧場。通りかかると羊たちはじっとこちらを見つめる。
水道橋のようなものが見え、遠目にはローマ時代のかと思ったが、近づくと鉄筋がはみ出していて現代のものと判明。
歩きながら息子に連絡。LINE通話を使ったが、国内でと全く変わりなく話せた。久しぶりに孫たちの元気な声も聞こえた。
高速道路を越えて大きなロータリーをいくつか通過し、Plasenciaに到着。雨は霧雨が降ったり止んだり、途中からは陽も差したりで暑くなり、道端でダウンを脱いだほど。
街の入り口のロータリーの中心には、ロードローダーが展示してある。2017年との表示があるので、そんなに古いものではない。市街地に入って再び雨が降り始めるが、もうすぐなので傘は出さない。旧市街を取り囲む城壁の出入口の門が進路の正面に見えたので、そこから入るものと思ったが、地図は違う方向を示し、がっかり。外周道路を少し歩いてホテルに到着。
13時に到着し、すぐにチェックイン。レセプションで地図をもらい、見学地に印をつけてもらう。この街のシンボルである新旧カテドラルは今日は16時までとのこと。急がなければ。レストランも紹介してもらう。
部屋で荷物を簡単に整理し、早速外出。先ずPl.Mayorに行き、昼食。ホテルで勧められた2軒のうち1軒はMenú del díaのメニューを出していたので、そちらに入る。Barの奥の階段を下って地下。予約で埋まったテーブルが多かったが、幸い空席もあった。
飲み物はAgua Con gasと赤ワインにしたが、最近では珍しくワインはボトルで出てきた。この後に見学を控えているのでグラス1杯しか飲めないのだが、せっかくなので配偶者も1杯。
一皿目はSOPA DE PESCADO Y MARISCOとPISTO MANCHEGO CON HUEVO FRITO Y JAMÓN。二皿目はSECRETO IBÉRICO A LA PARRILLAとCARRILLERAS ESTOFADAS AL VINO TINTO。デザートはTARTA DE QUESO CON FRUTOS ROJOSと HELADOS VARIADOS。どれも美味しくサービスも良かった。
食後すぐに新旧カテドラルの見学に。15時過ぎになってしまい、入口で16時までで時間が少ないのでオーディオガイドを全部聴いていては間に合わないかもしれないとの注意。入ったのは新カテドラル。新と言っても15世紀ごろの建築。すぐに回廊を経て旧に。回廊は気持ちが良いが、聖堂内は特別の感慨はない。展示品の中でタイル製の聖画が印象に残った。再び回廊を経て新に戻るが、両者の境界をなす石壁がこのカテドラルの特徴ではある。旧ができたが気に入らなかったので新を建てたとのことだが、掘建小屋を建て直すのとはわけが違う。巨費と長年月をかけて建てたものを建て直すとは、傲慢でしかないだろう。
見終えようとした最後の一角にVRの体験コーナーがあり、ゴーグルをつけて見てみる。プラセンシアの紹介映像で、空中からの場面もあり、前後左右上下に頭を向けるとあたかも空中を飛んでいるような感覚。少し酔うようでもあるが、なかなか面白かった。そこで閉館時刻。
あとはどこも入館できるところはなさそうなので、街中を散策。城壁に囲まれているので、その内部を巡って、城門をいくつか見て回る。どれも小さな城門。日曜日の午後で閑散として人通りもほとんどなく、たまに見かける観光客風の人々はいずれも手持ち無沙汰といった風情。人声も聞こえず、Barも含めてほとんどの店が閉じている。建物の中からも音は聞こえず、すべてが寝静まっているような雰囲気。旧市街を一巡し、Pl.Mayorに戻ってくると、そこだけは賑わっていて、子供達もボール遊びに興じている。
ホテルの方に戻り明日の朝食の場所を探す。ホテルの少し先にBarがあるが、今日は閉まっているので様子はわからない。とにかく近くにあるので安心。
ホテルに戻り、ウエルカムサービスの菓子パンとりんごをもらって部屋に。
明日の宿の予約。宿はとれたが問題が発覚。明日訪れるOliva de Plasenciaにはスーパーが1軒しかなく、営業時間は14時まで。Barも1軒しかなく月曜日は休み。つまり食事にありつけない可能性があるのだ。宿にメールを出して食事の用意はできないかと問い合わせるが、まだ返事はない。場合によってはプラセンシアのスーパーで食材を仕入れて行かなければならない。
1時間ほど昼寝し、シャワー、日記、洗濯、持参のものとウエルカムサービスで軽い夕食代わり。
ホテルの部屋の窓からカテドラルが見える。暗くなってライトアップされているが、照明は非常に暗い。肉眼では薄ぼんやり闇の中に浮かんでいる程度。写真に撮ると明るくなってきれいではあるが、「写真」ではなく「写偽」になってしまう。
https://dosperegrinos.net/2025/03/17/sexta-peregrinacion-2716-3-2025/銀の道 Camino de la PlataCamino,Camino de la Plata,Santiago,サンティアゴ,巡礼動画 Carcaboso〜Plasencia 7時起床。隣室はレストラン部門なので朝が静かなのは当然だが、ロビーの先、扉一枚隔てたところがBar部門なのに物音があまり響いてこない。Barは営業開始しているのか心配になったが、8時過ぎに行って扉を開けてみると、客がたくさん入っていた。朝食はTostada、Croissant、Té con leche、Café con leche、Zumo de naranja。カウンターで注文してテーブルで待っていると、Barの主人が私の名前を呼ぶ。「チカ」で終わる名前なのでスペイン語ではchicaとなって「女の子」という意味。昨日の到着時にも笑って受け付けていたが、今朝も冗談にしていた。気の良いおじさんで、会計の時にクレデンシャルにスタンプをお願いすると、押すのに気を取られてしまって支払いを受け取るのを忘れてしまい、こちらが指摘すると横で見ていたおかみさんに怒られていた。 9時15分に出発。朝から細かい雨が降っている。予報では曇りなのだが。 今日の道筋は正規のCaminoではないので、持っているデータは使えないし、道に道標の黄色い矢印もない。Googleマップで目的地のPlasenciaの街を選択して、道案内とする。地方道(エストレマドゥーラ州道?)をひたすらに進めばいいだけなので迷う心配はない。Carcabosoの町を出て少し進んだところでCaminoの道標が1つだけあったが、それは反対方向を示していた。 道は片側1車線のきれいに舗装されたもので、通行量は少ない。制限速度が70km/hや90なので車はスピードを上げて通過するが、、私たちの横を通る時には反対車線を通ってくれるので恐怖は感じない。 周囲は今日も牧場。通りかかると羊たちはじっとこちらを見つめる。 水道橋のようなものが見え、遠目にはローマ時代のかと思ったが、近づくと鉄筋がはみ出していて現代のものと判明。 歩きながら息子に連絡。LINE通話を使ったが、国内でと全く変わりなく話せた。久しぶりに孫たちの元気な声も聞こえた。 高速道路を越えて大きなロータリーをいくつか通過し、Plasenciaに到着。雨は霧雨が降ったり止んだり、途中からは陽も差したりで暑くなり、道端でダウンを脱いだほど。 街の入り口のロータリーの中心には、ロードローダーが展示してある。2017年との表示があるので、そんなに古いものではない。市街地に入って再び雨が降り始めるが、もうすぐなので傘は出さない。旧市街を取り囲む城壁の出入口の門が進路の正面に見えたので、そこから入るものと思ったが、地図は違う方向を示し、がっかり。外周道路を少し歩いてホテルに到着。 13時に到着し、すぐにチェックイン。レセプションで地図をもらい、見学地に印をつけてもらう。この街のシンボルである新旧カテドラルは今日は16時までとのこと。急がなければ。レストランも紹介してもらう。 部屋で荷物を簡単に整理し、早速外出。先ずPl.Mayorに行き、昼食。ホテルで勧められた2軒のうち1軒はMenú del díaのメニューを出していたので、そちらに入る。Barの奥の階段を下って地下。予約で埋まったテーブルが多かったが、幸い空席もあった。 飲み物はAgua Con gasと赤ワインにしたが、最近では珍しくワインはボトルで出てきた。この後に見学を控えているのでグラス1杯しか飲めないのだが、せっかくなので配偶者も1杯。 一皿目はSOPA DE PESCADO Y MARISCOとPISTO MANCHEGO CON HUEVO FRITO Y JAMÓN。二皿目はSECRETO IBÉRICO A LA PARRILLAとCARRILLERAS ESTOFADAS AL VINO TINTO。デザートはTARTA DE QUESO CON FRUTOS ROJOSと HELADOS VARIADOS。どれも美味しくサービスも良かった。 食後すぐに新旧カテドラルの見学に。15時過ぎになってしまい、入口で16時までで時間が少ないのでオーディオガイドを全部聴いていては間に合わないかもしれないとの注意。入ったのは新カテドラル。新と言っても15世紀ごろの建築。すぐに回廊を経て旧に。回廊は気持ちが良いが、聖堂内は特別の感慨はない。展示品の中でタイル製の聖画が印象に残った。再び回廊を経て新に戻るが、両者の境界をなす石壁がこのカテドラルの特徴ではある。旧ができたが気に入らなかったので新を建てたとのことだが、掘建小屋を建て直すのとはわけが違う。巨費と長年月をかけて建てたものを建て直すとは、傲慢でしかないだろう。 見終えようとした最後の一角にVRの体験コーナーがあり、ゴーグルをつけて見てみる。プラセンシアの紹介映像で、空中からの場面もあり、前後左右上下に頭を向けるとあたかも空中を飛んでいるような感覚。少し酔うようでもあるが、なかなか面白かった。そこで閉館時刻。 あとはどこも入館できるところはなさそうなので、街中を散策。城壁に囲まれているので、その内部を巡って、城門をいくつか見て回る。どれも小さな城門。日曜日の午後で閑散として人通りもほとんどなく、たまに見かける観光客風の人々はいずれも手持ち無沙汰といった風情。人声も聞こえず、Barも含めてほとんどの店が閉じている。建物の中からも音は聞こえず、すべてが寝静まっているような雰囲気。旧市街を一巡し、Pl.Mayorに戻ってくると、そこだけは賑わっていて、子供達もボール遊びに興じている。 ホテルの方に戻り明日の朝食の場所を探す。ホテルの少し先にBarがあるが、今日は閉まっているので様子はわからない。とにかく近くにあるので安心。 ホテルに戻り、ウエルカムサービスの菓子パンとりんごをもらって部屋に。 明日の宿の予約。宿はとれたが問題が発覚。明日訪れるOliva de Plasenciaにはスーパーが1軒しかなく、営業時間は14時まで。Barも1軒しかなく月曜日は休み。つまり食事にありつけない可能性があるのだ。宿にメールを出して食事の用意はできないかと問い合わせるが、まだ返事はない。場合によってはプラセンシアのスーパーで食材を仕入れて行かなければならない。 1時間ほど昼寝し、シャワー、日記、洗濯、持参のものとウエルカムサービスで軽い夕食代わり。 ホテルの部屋の窓からカテドラルが見える。暗くなってライトアップされているが、照明は非常に暗い。肉眼では薄ぼんやり闇の中に浮かんでいる程度。写真に撮ると明るくなってきれいではあるが、「写真」ではなく「写偽」になってしまう。Andrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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