動画 Zamora

今日も7時に目覚ましは鳴ったが、Zamoraで1日過ごす日なので少し二度寝し、7時半過ぎに起きる。

部屋で持参のマフィンなどを食べて、9時40分に外出。Santa Clara通りというZamoraの銀座通りのような道を歩いてPl.Castilla y Leonを抜け、Pl.de la Constituciónを通ってPl.Mayorに出る。Pl.Mayorも含め、ここまで人通りは少ないが途切れることもないといった奇妙な状態。Pl.Mayorを一周して良さそうな店を探すが、特にこれといったのはないので、Churrosのある店に入る。客はいない。Chocolateは濃かったが、Churrosは冷たくて美味しくなかった。今朝は天気予報が晴れで最高気温は15℃まで上がると言っていたのでダウンは着ずに出たのだが、寒かった。日向はポカポカと心地良いのだが、街中の通りでは日陰を歩くことが多いので、たまにある日向や暖房のある店内がありがたい。

広場の一角にMerlúというZamoraの聖週間を表現した像がある。もうすぐ聖週間だが、Zamoraは行列が有名なようだ。

Merlúの横にIglecia de San Juánがあり、ちょうど開いたところなので入ってみる。6€で八ヶ所の見学ができるチケットと、1€で一ヶ所見学できるチケットがあるがそんなに多くを回る気はないので、1€のにする。この教会自体は特に魅力を感じるものはなかった。

少し先の小さな広場にEstatua de Viriatoという像。立派な角の山羊の背に乗った岩の上に立つ像。ちょっとユニークな形象。この広場には枝同士がつながっている、Caminoの途上で何度か見かけたことのある樹木がある。

次にSanta María Magdalena de Zamoraへ。この教会内のロマネスク風の聖母子像は良かったが、祭壇上に横たわるイエス像は、そのリアルさで一層私の心を遠ざけるように思えた。

Catedral。ドーム上の屋根が先ず外見の特徴。ここは入場料一人4€で、共通入場券は適用されない。中に入ると先ずMuseoで、最初に地元Zamoraの作家たちの作品が展示されていて、次の部屋から聖像、聖画。そして上階はタペスリーのみの展示で、これは圧巻だった。カテドラル部分には名称は分からないが、ギンギラギンのもの。そして聖週間の山車のような、イエス処刑の場面を表したのが3台。回廊ふ特に工夫のないものに思える。このカテドラルは比較的小さなもので、屋根の形状以外には特に印象に残るものはない。出入口でクレデンシャルにスタンプをもらえた。

隣はMuseo Baltasar Loboという彫刻家Baltasar Loboの個人美術館。人体を主とした丸みを帯びた独特の表現が印象的。

その裏手に当たるような位置にCastillo de Zamora。それほど古いものではない城址。城壁そのものはZamora旧市街を取り囲んでいるが、城はこの辺りにあって修復されたもの。城壁の上を歩いて一周でき、塔の上から市街や郊外を見渡せる。

坂道を下ってDuero河畔に出る。Aceñas de Olivaresは、水力を利用した工場の跡で、Zamoraの重要な観光地になっているが、数日前まで延々と続いていた大雨で現在も水嵩が増し、立ち入り禁止になっているだけでなく、渡し舟も流されたものや転覆したものがあり、上流からの草木が溜まっているところもある。対岸を見ると河原の林の中にまで水が侵入している。情報ではさらに下流、Zamoraの西方では洪水との表記もあるが、ここも洪水一歩手前と言えるような状態だ。この数日は雨も止んでいてこの状態なのだから、それ以前の連日の雨の時にはこの河岸でも危険だったのだろう。

少し上流のPuente de Piedra(石の橋)に行くと、橋の袂の部分、普段は下を通り抜けられるようになっているのが、通行止めになっていて、見ると水が遊歩道を覆っている。橋を渡りながら周囲を見渡すと、水没している河岸があちらこちらにある。

今回、スペインに来て以来、テレビのニュースで連日のように洪水が報じられていた。最初の頃はバレンシア、その後はカスティーリャ。特にトレドのニュースが多かったが、まさにスペインは全国的に雨に見舞われ続けていたようで、そんな中をとにかく無事にここまで来れたのは幸いだった。

中心外に戻り昼食。地元の名物を食べようとレストランを探し、Restaurante La Barakaに行く。Menú del díaもあるが、アラカルトでEnsalada de la Casaと名物のArroz a la Zamorana。サラダは、さすがにレタスなどが新鮮で、久しぶりにサラダを美味しく食べられた。 Arroz a la Zamoranaはパエリアのようなものを想像していたら、確かに見た目はそっくりだが、魚介や鶏肉や兎肉ではなく、チョリソと豚肉で、味付けもチョリソだった。米の芯が適度に残り美味しかったが、二人分を二人で食べると途中で飽きてしまう。それにパエリアよりも重くて、やはり私たちにはValenciaのPaellaの方が合っている。食後はCafé cortadoだけにする。Camareroが全員中高年で、サービスを心得ていて気持ちの良い店だった。

明日に備えてバナナを買おうとスーパーに寄ってみるが、青く未熟そうなものしかないので、夜出直すことにしてホテルに戻る。明日の宿の予約。明日は18kmほど、ということは実際には20km歩くことを覚悟しなければならない。以前なら当たり前の距離だったが、現在では厳しい。

昼寝し、シャワーを浴び、日記を少し書いて、20時に散歩に出る。都会でしかできない夜の散歩。ここから先は今回の執着予定のAstorgaまでもう大きな街はなさそうなので。通りは決して明るくないが、散歩の人は多い。先ずスーパーに行ってバナナ、りんご、チョコレート、プロテインバーを買う。昼に見かけて良さそうに思えた店を目指すが、道筋が違っていて、引き返したところでようやく見つける。2軒並んでいて、パン屋さんの方はほとんど品切れ。隣の店はケーキ屋かと思ったらミートパイの類とケーキ類。ケーキ類の中から軽そうなものを選んだが、アーモンドケーキとココナッツケーキで、結構重かった。それでも味は良かった。

そこで勘定を済ませた時に、カウンターにいた客の女性が、日本人かと話しかけてきた。テレサさん。はじめは挨拶の言葉だったので、ちょっと日本に興味があるのかなと思ったら、次に「南無妙法蓮華経」と言うので驚いた。さらに「池田大作先生」などと言うものだから、創価学会かと聞き返すと、そうだと言って数人の仲間と一緒に撮った写真を見せてくれる。マドリードとサモーラの仲間だそうで、7〜8人写っていただろうか。いつまでサモーラにいるのかと聞くので、明日には出発してCaminoを歩くのだと答える。妙な取り合わせになってしまった。創価学会員で「南無妙法蓮華経」を唱えると良いと説くスペイン人と、キリスト教の巡礼路を歩く日本人。そしてその店は地図上では「アルゼンチン料理レストラン」と記されていた。

ホテルに戻り日記の続き。

Zamoraは今回で3度目。初回は40年以上前で、アンダルシアへ移動する途中で立ち寄っただけで泊まったかどうかも記憶になく、茶色の坂の多い町という印象しかない。実際にはカテドラルや城址からドゥエロ河にかけてが少し急な坂になっているだけなのだが。2度目は数年前、Santiago de CompostelaからSalamancaに移動する途中の列車の乗り換えで、乗り継ぎに時間があったので夕食をとりに駅を出て少し離れたBarに行っただけ。そんなわけで今回が事実上は初回のようなものだが、中都市といった感じで良い印象の街だった。

 

 

 

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