動画 Zamora〜Montamarta

7時起床。今日は距離が長いので、さっさと起きて、ホテルの朝食ビュッフェでたっぷり食べて出ることにする。8時から朝食。

内容で特に変わったものはないが、Camareroがテキパキ動いてCafé con lecheやTé con lecheを入れてくれ、さらにTostadaも焼いてくれる。Zumo de naranjaも。その他にハム類、チーズ類、ヨーグルト、Tortilla、クロワッサン、甘いパイ。Tosatadaが予想の2倍出てきたので食べきれないほど。Café con lecheはお代わりのサービスもしてくれる。それでも45分で食べ終える。

9時少し過ぎにチェックアウト。しばらく市街地を歩くが、昨日の様子から朝はまだ寒いと思ってダウンを着ていたのが、上り坂が続いたこともあって暑い。

市街地を抜ける直前、建物の日陰がなくなる手前にベンチがあったので、ダウンを脱ぐ。

その先にSantiagoまで279kmの標石。私たちは今回はSantiagoには行かず、Astorgaを目指す。

どこの都市の郊外に共通の、家具屋、自動車屋などの並ぶ地区を抜けて街を出る。間も無く道は未舗装路のCaminoに分岐する。自動車リサイクル工場の前を通って、牧草地の中を一直線に進む道になる。

Roalesに到着。街の入口に休憩場所が作られているが、町にはBarがあるはずなので通過。その隣に動物の像をたくさん並べた庭がある。動物園を模したものなのだろうか。しかし大分傷んでいて古いもののよう。

町の中心、Ayuntamientoの前にBarはあるはずなのだが、ない。ベンチはあるが日向なので、もう少し進んでみることにする。

結局、Barもベンチもなく町を通り過ぎるが、町を終えたところに休憩所があり、藤棚の下のテーブルとベンチが半日影のようになっているので、そこで一休み。初夏のような気候で、快晴の下、気温が下がる心配はないので、上着も脱ぐ。直後は少し冷んやり感じたが、歩き出すとちょうど良い感じ。

休憩所の隣は小さな運動場になっており、さらにその先にはCaminoのオブジェ。

道は再び牧草地の中を一直線に進む。遠くから見える松林は、近づいてみると一直線に並んで樹高も揃って、明らかに植林されたものだが、目的は何なのだろう。

牧草地の次は広大な太陽光パネル。牧草で牛を育てるか、太陽光で電気を得るか。いずれも人工に違いはないが、牧草の方が自然に感じるのは偏見か。

牧草と太陽光パネルだけでなく、アブラナやブドウの畑もあるが、割合としては小さい。

畑のはるか向こうをAVEらしき電車が走って行く。Caminoを進んで行くとやがて線路を越えるので、先ほどのがAVEであることが確かめられる。しかしそれから1時間以上、電車が走るのがわかるところを歩いたが、もう電車は来なかった。

線路を越える高架橋の上から前方を見ると歩く人の姿が見える。数百メートル離れていて、男女の区別もつかないが、歩く速度は私たちと大差ない。やがて道の真ん中に空のペットボトルg落ちている。中の水滴の状態からして捨てられて間もないものだと思う。さらに少し先の道の真ん中に帽子が落ちている。こちらはくたびれた感じのものなので、きっと歩きながら捨てたのだろうと思う。

道を毛虫の行列が連なって横切るのを発見。先日と同じようなもの。数えると51匹だった。

今日の目的地Montamartaにはなかなか着けない。遠くから白い壁の建物が見えていたのだが、一向に近づけなかった。ようやく着いてみるとそれは家ではなく鉄工場のようなものだった。

そこからまたしばらく歩いて、町に着いたのは14時45分、先ずは昼食をと一番近くのレストランで昼食をはじめたのは15時過ぎていた。

Platos combinadosでMerluzaとLomo。味を云々するものではないが、野菜も食べられてバランスは悪くない。

この店に入ってすぐ、後から入ってきた女性が英語で話しかけてきた。道で帽子が落ちているのを見なかったかと。あの帽子だったのだ。見たと答えると残念そうな顔をしていた。配偶者はしばらく拾ってきてあげれば良かったと悔やんでいた。

食事を終えて数百メートルで今夜の宿。着くと女主人がすぐに気づいて招き入れてくれる。非常に人懐こい人。すぐに部屋に入れてくれる。部屋はやはり古びていてベッドもくたびれているが、狭苦しくはない。明日の宿の相談をするとすぐに2軒を紹介してくれる。少し考えさせてもらうことにして、中庭で日向ぼっこをしながら相談。Donde Víctor Lunaの方が良さそうなので、女主人にその旨伝えて予約をお願いする。

シャワーを浴び、18時からMuseoの見学ができると言うので、行ってみると、内部は工場の機械が並んでいて自由にみることができる。上階にも機械が並んでいるが、そこは鳩の羽根のようなものが床にたくさん落ちている。ざっと見て部屋に戻る。私たちの部屋の窓の外がちょうど女主人の座る椅子のあるところで、座っているのが見えた時に明日の予約ができたかどうかを聞きに行ったら、もう姿は消えていた。すぐに戻ってくるだろうと中庭の椅子に座って待つと、19時に同宿の二人がやって来てMuseoを覗いたり出入りしたりする。やがて中から話し声が聞こえ、私も行ってみると同宿の二人に女主人が機械類の説明を始めている。18時と思っていたのは19時だったのだ。配偶者は昼寝をしているので、私だけが加わって説明を聞く。

女主人が説明するのを同宿の二人のうちオランダ人の男性がスウェーデン人の女性に英訳してあげている。女主人は一生懸命わかりやすいスペイン語で説明してくれる。ここは小麦を挽く工場で、電力を使ったもの。粉挽の工程をそれぞれの機械の役割を説明しながら話してくれる。自分はここで生まれたが、子供たちはカタルーニャに暮らしていて、休暇にはここに帰ってきて機械の世話などをしてくれる。Museo(元工場)内では時々結婚式やパーティーが開かれ、コンサートをやることもあるとも言っていた。

説明を終えてMuseoを出たところで礼を言い、明日の宿の予約はできたか確かめてみる。するとメモに宿の名や電話番号を書いてくれ、二人部屋シャワー付きの部屋を日本人用に予約したと言ってくれた。その件にも改めて礼を言う。

隣のBarに軽い夕食に。赤ワイン、ミントティー、Agua Con gas、タパス2種(生ハム、エスカロペ)。エスカロペはまだ暖かかった。 Barには途中から中高年の女性が数人入ってきて賑やかに「女子会」をはじめていた。

部屋に戻って日記の続き。

寒くなれば暖房が入るとのことだったが、22時時点では寒くなく、暖房も入っていない。しかし夜中には寒くなるはずなので暖房が入らないと厳しい。

明日は23kmの距離。今日も結果的には21km以上歩いたので、予定の距離が間違っていなければなんとか歩き通せるだろう。しかし予定より長くなるのが通例なので、実際に明日は何kmになるのか心配だ。

 

 

/images/2025/03/IMG_0986-700x394.webp/images/2025/03/IMG_0986-150x150.webpAndrés銀の道 Camino de la PlataCamino,Camino de la Plata,Santiago,サンティアゴ,巡礼動画 Zamora〜Montamarta 7時起床。今日は距離が長いので、さっさと起きて、ホテルの朝食ビュッフェでたっぷり食べて出ることにする。8時から朝食。 内容で特に変わったものはないが、Camareroがテキパキ動いてCafé con lecheやTé con lecheを入れてくれ、さらにTostadaも焼いてくれる。Zumo de naranjaも。その他にハム類、チーズ類、ヨーグルト、Tortilla、クロワッサン、甘いパイ。Tosatadaが予想の2倍出てきたので食べきれないほど。Café con lecheはお代わりのサービスもしてくれる。それでも45分で食べ終える。 9時少し過ぎにチェックアウト。しばらく市街地を歩くが、昨日の様子から朝はまだ寒いと思ってダウンを着ていたのが、上り坂が続いたこともあって暑い。 市街地を抜ける直前、建物の日陰がなくなる手前にベンチがあったので、ダウンを脱ぐ。 その先にSantiagoまで279kmの標石。私たちは今回はSantiagoには行かず、Astorgaを目指す。 どこの都市の郊外に共通の、家具屋、自動車屋などの並ぶ地区を抜けて街を出る。間も無く道は未舗装路のCaminoに分岐する。自動車リサイクル工場の前を通って、牧草地の中を一直線に進む道になる。 Roalesに到着。街の入口に休憩場所が作られているが、町にはBarがあるはずなので通過。その隣に動物の像をたくさん並べた庭がある。動物園を模したものなのだろうか。しかし大分傷んでいて古いもののよう。 町の中心、Ayuntamientoの前にBarはあるはずなのだが、ない。ベンチはあるが日向なので、もう少し進んでみることにする。 結局、Barもベンチもなく町を通り過ぎるが、町を終えたところに休憩所があり、藤棚の下のテーブルとベンチが半日影のようになっているので、そこで一休み。初夏のような気候で、快晴の下、気温が下がる心配はないので、上着も脱ぐ。直後は少し冷んやり感じたが、歩き出すとちょうど良い感じ。 休憩所の隣は小さな運動場になっており、さらにその先にはCaminoのオブジェ。 道は再び牧草地の中を一直線に進む。遠くから見える松林は、近づいてみると一直線に並んで樹高も揃って、明らかに植林されたものだが、目的は何なのだろう。 牧草地の次は広大な太陽光パネル。牧草で牛を育てるか、太陽光で電気を得るか。いずれも人工に違いはないが、牧草の方が自然に感じるのは偏見か。 牧草と太陽光パネルだけでなく、アブラナやブドウの畑もあるが、割合としては小さい。 畑のはるか向こうをAVEらしき電車が走って行く。Caminoを進んで行くとやがて線路を越えるので、先ほどのがAVEであることが確かめられる。しかしそれから1時間以上、電車が走るのがわかるところを歩いたが、もう電車は来なかった。 線路を越える高架橋の上から前方を見ると歩く人の姿が見える。数百メートル離れていて、男女の区別もつかないが、歩く速度は私たちと大差ない。やがて道の真ん中に空のペットボトルg落ちている。中の水滴の状態からして捨てられて間もないものだと思う。さらに少し先の道の真ん中に帽子が落ちている。こちらはくたびれた感じのものなので、きっと歩きながら捨てたのだろうと思う。 道を毛虫の行列が連なって横切るのを発見。先日と同じようなもの。数えると51匹だった。 今日の目的地Montamartaにはなかなか着けない。遠くから白い壁の建物が見えていたのだが、一向に近づけなかった。ようやく着いてみるとそれは家ではなく鉄工場のようなものだった。 そこからまたしばらく歩いて、町に着いたのは14時45分、先ずは昼食をと一番近くのレストランで昼食をはじめたのは15時過ぎていた。 Platos combinadosでMerluzaとLomo。味を云々するものではないが、野菜も食べられてバランスは悪くない。 この店に入ってすぐ、後から入ってきた女性が英語で話しかけてきた。道で帽子が落ちているのを見なかったかと。あの帽子だったのだ。見たと答えると残念そうな顔をしていた。配偶者はしばらく拾ってきてあげれば良かったと悔やんでいた。 食事を終えて数百メートルで今夜の宿。着くと女主人がすぐに気づいて招き入れてくれる。非常に人懐こい人。すぐに部屋に入れてくれる。部屋はやはり古びていてベッドもくたびれているが、狭苦しくはない。明日の宿の相談をするとすぐに2軒を紹介してくれる。少し考えさせてもらうことにして、中庭で日向ぼっこをしながら相談。Donde Víctor Lunaの方が良さそうなので、女主人にその旨伝えて予約をお願いする。 シャワーを浴び、18時からMuseoの見学ができると言うので、行ってみると、内部は工場の機械が並んでいて自由にみることができる。上階にも機械が並んでいるが、そこは鳩の羽根のようなものが床にたくさん落ちている。ざっと見て部屋に戻る。私たちの部屋の窓の外がちょうど女主人の座る椅子のあるところで、座っているのが見えた時に明日の予約ができたかどうかを聞きに行ったら、もう姿は消えていた。すぐに戻ってくるだろうと中庭の椅子に座って待つと、19時に同宿の二人がやって来てMuseoを覗いたり出入りしたりする。やがて中から話し声が聞こえ、私も行ってみると同宿の二人に女主人が機械類の説明を始めている。18時と思っていたのは19時だったのだ。配偶者は昼寝をしているので、私だけが加わって説明を聞く。 女主人が説明するのを同宿の二人のうちオランダ人の男性がスウェーデン人の女性に英訳してあげている。女主人は一生懸命わかりやすいスペイン語で説明してくれる。ここは小麦を挽く工場で、電力を使ったもの。粉挽の工程をそれぞれの機械の役割を説明しながら話してくれる。自分はここで生まれたが、子供たちはカタルーニャに暮らしていて、休暇にはここに帰ってきて機械の世話などをしてくれる。Museo(元工場)内では時々結婚式やパーティーが開かれ、コンサートをやることもあるとも言っていた。 説明を終えてMuseoを出たところで礼を言い、明日の宿の予約はできたか確かめてみる。するとメモに宿の名や電話番号を書いてくれ、二人部屋シャワー付きの部屋を日本人用に予約したと言ってくれた。その件にも改めて礼を言う。 隣のBarに軽い夕食に。赤ワイン、ミントティー、Agua Con gas、タパス2種(生ハム、エスカロペ)。エスカロペはまだ暖かかった。 Barには途中から中高年の女性が数人入ってきて賑やかに「女子会」をはじめていた。 部屋に戻って日記の続き。 寒くなれば暖房が入るとのことだったが、22時時点では寒くなく、暖房も入っていない。しかし夜中には寒くなるはずなので暖房が入らないと厳しい。 明日は23kmの距離。今日も結果的には21km以上歩いたので、予定の距離が間違っていなければなんとか歩き通せるだろう。しかし予定より長くなるのが通例なので、実際に明日は何kmになるのか心配だ。    退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)