Sexta Peregrinación 41(30/3/2025)
動画 Granja de Moreruela〜Benavente
7時起床。昨日までは7時にはもう明るくなっていたが、今朝はまだ暗い。1ヶ月前にスペインに来た頃と同じよう。この暗さでスマートフォンの時計が自動的に夏時間への変更を反映していることが分かり安心した。部屋にはテレビもないので確かめようがなかったのだ。

8時ごろに下の食堂に下りて朝食。パンとコーヒー、果物が用意されており、パンは自分たちで切ってトースト、コーヒーはカップに入れて電子レンジで温め、冷蔵庫のオレンジジュースをグラスに注いで準備。食事中に昨夜、夕食から帰って来た時に車で到着した同宿者カップルもやって来て朝食。朝食を済ませ、食器類を洗って片付け、部屋に戻って荷物を詰めると、もう9時近くなっている。

9時に下に降りると宿の主人のお父さんがやって来た。時間に正確だ。挨拶して車に荷物を積み、出発。ゆっくり運転しながら、話してくれる。朝食は済んだか、コーヒーは飲んだかなどと気遣ってくれる。カディスの出身でカディスにも家があるが、退職後は息子を手伝うためにここに来ている。妻がここの出身で、サラマンカ大学で知り合った。というようなこと。

次の村、Santoveniaまで乗せてくれる。村の向こう側のCaminoの入口まで行き、私たちが荷物を下ろして準備している間にCaminoの黄色の矢印の場所を確認しに行ってくれる。最後まで優しく親切な人だった。おそらく私たちと同年輩だろう。最後に私と二人で写真を撮って別れた。


そこからしばらくCaminoは国道上だが、やがて左に外れていつもの土の道に変わる。

遥か彼方まで続く一直線の道になり、左側にはずっと用水路が続く。今は水は流れていないが、道はほぼ水平のようだが、用水路は微かに高くなっていく。
車を通すために用水路を切ったところでは、両側に枡を設置して地下を通しており、枡を覗くと水が溜まっている。

ところどころにアーモンドの木が植えられていて、ちょうど時期が重なるようで、桜のような花が満開になっている。

また、植林された、きれいに整列し高さも揃った林がある。ガリシアではユーカリの植林がよく見られたが、ここのはユーカリではないようだ。
11時にVillaveza del Aguaの町に到着。とは言っても町中は通らず、町の一番先にあるBar La Lagunaに直接入ったようなもの。

朝食が少し軽かったので、Tortillaと小さなサンドイッチ、それにTé con lecheとCafé con leche。日曜日の午前中だが、町に一つしかないBarで、数人の客がいる。代金は3€と格安だった。Barのマスターは田舎のBarには珍しく服装がきちんとしており、雰囲気が知的だった。店を出てCaminoに戻ろうとすると、女性客の一人がやってきてCaminoはこっちとBarの裏手に通じる道に連れて行ってくれる。確かにそこはCaminoだった。
30分もかからずに次の町に着くが、ここにはBarはないし、第一Barに寄ったばかりなので通過。

この町の教会の塔は遠目にはすっきり整って見えたが、近づくと傷みが目立ち、おそらく使われていないのだろうと思われる。

ずいぶん前から彼方に見えていた大きな建物。ビルのように見えてあんな所に大きな街があるのかと思っていたが、近づくにしたがって飼料用サイロかとも思えたが、結局正体は分からないまま。

その先は町外れで、オシャレな一軒家が。

さらにその先でCaminoは地図と黄色の矢印が違う方向を指す。方向が正しそうな道は、何度か世話になった鉄道廃線跡を遊歩道にしたもので歩きやすいので、そちらを選ぶ。予想通りそれはVia Natural de la Plata。

いずれ駅の跡が休憩所になっているだろうと思って進むが、結局休憩できる場所はどこにもなかった。鉄橋部分の路面は板貼りで、このところの晴天続きですっかり乾いている。それを利用して赤ちゃん連れの家族が赤ちゃんをハイハイさせながら、ピクニックのように休憩している。すっかり暑くなったので、私たちもその先でダウンを脱ぐ。

今日の目的地Benaventeの近くに大きな工場があり、製糖工場だった。引込線の跡も残っている。
市街地に入ったのは14時過ぎだったので、まず昼食にする。良さそうなレストランを探して行くと、1軒目は予約で満席。パラドールの脇を通るが、そこは横目に見て進む。市街地に入ったところから上り坂で、パラドールを過ぎると上りが急になる。ようやく辿り着いた2軒目の良さそうなレストランも満席だが、テラス席なら用意できるとのこと。店内は暖房が入っていて暑いので、テラス席はむしろ好都合。問題は日向で直射日光が直撃していること。影はないかと言ってみると、Camareraが大きなパラソルを開いてくれて、日陰に座ることができた。
日曜日なのでアラカルトと思っていたらMenú del díaがある。


一皿目はGAZPACHOとENSALADA MIXTA。


二皿目はSAN JACOBOSとPAVO CON BROTES VERDES。
デザートはNATILLASと ARROZ CON LECHE。飲み物はAgua Con gasとAgua Natural。これで二人で32€。暑いと思って影を作ってもらったが、座っているうちに冷たい風が吹いて寒くなり、しかもガスパチョで身体が冷えてしまう。あわててダウンを着込む。味はまずまず。Camareraがにこやかで気持ちの良い接客だった。
食後、今日のホテルに向かう。日曜日なので商店は閉まっていて人通りも少ないが、ちょうど私たちが歩いた通りが中心街で、思いの外大きな街。ホテルの着く直前にはビルの中を通った先に歩道橋があって坂道を越える。

ホテルは新しいようだが客は少ないようだ。部屋は狭くないしきれいで使いやすい。
まず明日の予定を立てる。次の区間はAlija del Infantadoまでの24kmでちょっと厳しい。途中で少しCaminoから外れるが駅舎を宿に改装したものが見つかったので調べてみると、一棟貸しでしかも2泊以上が条件なのでダメ。もう一軒Casa ruralがあるが、メールを送っても返事がない。そこで明日は途中までバスで行って、そこから歩いてAlija del Infantadoに行くことにする。バスの時刻も確認でき、宿の予約もできた。
少し昼寝し、シャワー。このホテルは3つ星なのにバスローブがあり、アメニティーも最近にしては充実している。
日記を書いている間に配偶者はシャワー。21時になったので夕食に。ホテルのレストランでと思ったが予想通り休業。近くのBarを探して歩くと、客のたくさん入っている店がある。

カウンターでイカリングフライと小さなハンバーグ、赤ワインとAgua Con gasを頼んで、混み合った店内を避け、テラス席へ。二人組の女性客がいるだけで、そこは静かだし、温室のように囲われているので風も当たらず、ただでさえ暖かい夜で心地よく過ごせる。しかも代金は3.5€。午前中のBarといい、ここのBarといい安い。
ホテルに戻り日記の続き。
夏時間への移行で、夜明けが遅くなり日暮も遅くなった。昨日までの方が私たちの行動パターンには合っていたのだが。
https://dosperegrinos.net/2025/03/31/sexta-peregrinacion-4130-3-2025//images/2025/05/image-594-700x394.webp/images/2025/05/image-594-150x150.webp銀の道 Camino de la PlataCamino,Camino de la Plata,Santiago,サンティアゴ,巡礼動画 Granja de Moreruela〜Benavente 7時起床。昨日までは7時にはもう明るくなっていたが、今朝はまだ暗い。1ヶ月前にスペインに来た頃と同じよう。この暗さでスマートフォンの時計が自動的に夏時間への変更を反映していることが分かり安心した。部屋にはテレビもないので確かめようがなかったのだ。 8時ごろに下の食堂に下りて朝食。パンとコーヒー、果物が用意されており、パンは自分たちで切ってトースト、コーヒーはカップに入れて電子レンジで温め、冷蔵庫のオレンジジュースをグラスに注いで準備。食事中に昨夜、夕食から帰って来た時に車で到着した同宿者カップルもやって来て朝食。朝食を済ませ、食器類を洗って片付け、部屋に戻って荷物を詰めると、もう9時近くなっている。 9時に下に降りると宿の主人のお父さんがやって来た。時間に正確だ。挨拶して車に荷物を積み、出発。ゆっくり運転しながら、話してくれる。朝食は済んだか、コーヒーは飲んだかなどと気遣ってくれる。カディスの出身でカディスにも家があるが、退職後は息子を手伝うためにここに来ている。妻がここの出身で、サラマンカ大学で知り合った。というようなこと。 次の村、Santoveniaまで乗せてくれる。村の向こう側のCaminoの入口まで行き、私たちが荷物を下ろして準備している間にCaminoの黄色の矢印の場所を確認しに行ってくれる。最後まで優しく親切な人だった。おそらく私たちと同年輩だろう。最後に私と二人で写真を撮って別れた。 そこからしばらくCaminoは国道上だが、やがて左に外れていつもの土の道に変わる。 遥か彼方まで続く一直線の道になり、左側にはずっと用水路が続く。今は水は流れていないが、道はほぼ水平のようだが、用水路は微かに高くなっていく。 車を通すために用水路を切ったところでは、両側に枡を設置して地下を通しており、枡を覗くと水が溜まっている。 ところどころにアーモンドの木が植えられていて、ちょうど時期が重なるようで、桜のような花が満開になっている。 また、植林された、きれいに整列し高さも揃った林がある。ガリシアではユーカリの植林がよく見られたが、ここのはユーカリではないようだ。 11時にVillaveza del Aguaの町に到着。とは言っても町中は通らず、町の一番先にあるBar La Lagunaに直接入ったようなもの。 朝食が少し軽かったので、Tortillaと小さなサンドイッチ、それにTé con lecheとCafé con leche。日曜日の午前中だが、町に一つしかないBarで、数人の客がいる。代金は3€と格安だった。Barのマスターは田舎のBarには珍しく服装がきちんとしており、雰囲気が知的だった。店を出てCaminoに戻ろうとすると、女性客の一人がやってきてCaminoはこっちとBarの裏手に通じる道に連れて行ってくれる。確かにそこはCaminoだった。 30分もかからずに次の町に着くが、ここにはBarはないし、第一Barに寄ったばかりなので通過。 この町の教会の塔は遠目にはすっきり整って見えたが、近づくと傷みが目立ち、おそらく使われていないのだろうと思われる。 ずいぶん前から彼方に見えていた大きな建物。ビルのように見えてあんな所に大きな街があるのかと思っていたが、近づくにしたがって飼料用サイロかとも思えたが、結局正体は分からないまま。 その先は町外れで、オシャレな一軒家が。 さらにその先でCaminoは地図と黄色の矢印が違う方向を指す。方向が正しそうな道は、何度か世話になった鉄道廃線跡を遊歩道にしたもので歩きやすいので、そちらを選ぶ。予想通りそれはVia Natural de la Plata。 いずれ駅の跡が休憩所になっているだろうと思って進むが、結局休憩できる場所はどこにもなかった。鉄橋部分の路面は板貼りで、このところの晴天続きですっかり乾いている。それを利用して赤ちゃん連れの家族が赤ちゃんをハイハイさせながら、ピクニックのように休憩している。すっかり暑くなったので、私たちもその先でダウンを脱ぐ。 今日の目的地Benaventeの近くに大きな工場があり、製糖工場だった。引込線の跡も残っている。 市街地に入ったのは14時過ぎだったので、まず昼食にする。良さそうなレストランを探して行くと、1軒目は予約で満席。パラドールの脇を通るが、そこは横目に見て進む。市街地に入ったところから上り坂で、パラドールを過ぎると上りが急になる。ようやく辿り着いた2軒目の良さそうなレストランも満席だが、テラス席なら用意できるとのこと。店内は暖房が入っていて暑いので、テラス席はむしろ好都合。問題は日向で直射日光が直撃していること。影はないかと言ってみると、Camareraが大きなパラソルを開いてくれて、日陰に座ることができた。 日曜日なのでアラカルトと思っていたらMenú del díaがある。 一皿目はGAZPACHOとENSALADA MIXTA。 二皿目はSAN JACOBOSとPAVO CON BROTES VERDES。 デザートはNATILLASと ARROZ CON LECHE。飲み物はAgua Con gasとAgua Natural。これで二人で32€。暑いと思って影を作ってもらったが、座っているうちに冷たい風が吹いて寒くなり、しかもガスパチョで身体が冷えてしまう。あわててダウンを着込む。味はまずまず。Camareraがにこやかで気持ちの良い接客だった。 食後、今日のホテルに向かう。日曜日なので商店は閉まっていて人通りも少ないが、ちょうど私たちが歩いた通りが中心街で、思いの外大きな街。ホテルの着く直前にはビルの中を通った先に歩道橋があって坂道を越える。 ホテルは新しいようだが客は少ないようだ。部屋は狭くないしきれいで使いやすい。 まず明日の予定を立てる。次の区間はAlija del Infantadoまでの24kmでちょっと厳しい。途中で少しCaminoから外れるが駅舎を宿に改装したものが見つかったので調べてみると、一棟貸しでしかも2泊以上が条件なのでダメ。もう一軒Casa ruralがあるが、メールを送っても返事がない。そこで明日は途中までバスで行って、そこから歩いてAlija del Infantadoに行くことにする。バスの時刻も確認でき、宿の予約もできた。 少し昼寝し、シャワー。このホテルは3つ星なのにバスローブがあり、アメニティーも最近にしては充実している。 日記を書いている間に配偶者はシャワー。21時になったので夕食に。ホテルのレストランでと思ったが予想通り休業。近くのBarを探して歩くと、客のたくさん入っている店がある。 カウンターでイカリングフライと小さなハンバーグ、赤ワインとAgua Con gasを頼んで、混み合った店内を避け、テラス席へ。二人組の女性客がいるだけで、そこは静かだし、温室のように囲われているので風も当たらず、ただでさえ暖かい夜で心地よく過ごせる。しかも代金は3.5€。午前中のBarといい、ここのBarといい安い。 ホテルに戻り日記の続き。 夏時間への移行で、夜明けが遅くなり日暮も遅くなった。昨日までの方が私たちの行動パターンには合っていたのだが。Andrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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