Sexta Peregrinación 45(3/4/2025)
動画 Palacios de la Valduerna〜Astorga
7時起床。外はまだ暗い。
8時に下の食堂に降りて朝食。結構広いものでちょっとした規模のパーティーが開けそうだが、今朝は朝食をとるのは私たちを含めて3人のようで、ビュッフェではなく宿の女主人が給仕してくれる。Café con lecheは薬罐に入れたコーヒーとミルクを持ってきてカップに注いでくれる。Té con lecheはポットに入れて持ってくる。Tosatadaは焼きたて。バターとジャムはいつもの。トマトを擦ったものもある。チーズはクセがなく食べやすいもの。オレンジジュースは生で美味しい。Tostadaとコーヒーはお代わり。まずまずのものだったが、今日の行程が長く15km以上Barもない道なので、ビュッフェだと何か手に入ると思っていたが、そうは行かなかった。そこで持って行く用にチーズサンドを作ってくれるように頼む。
食事をはじめる頃には雨が降っていたらしく、女主人が雨の心配をしていたが、食事を終えて外を見ると雨は止んで空は明るくなって来ている。運が良い。
9時20分にチェックアウト。持参用のチーズサンドはサービスしてくれるかと期待していたが、料金が必要だっだ。どんぶり勘定の例に漏れず10€。
服装をどうしようかと迷ったが、ダウンなしでも思ったほど寒くなく、雨上がりの朝の空気が心地良いほど。宿を出て昨日散歩した道とは違う道を宿の人に教えられたので、その通りに進むとほぼまっすぐCaminoに出られる。
10分もしないで町を完全に出、少し歩くと右側の空き地にウサギが走るのが見える。空き地の土は、白い粘土状の雨の日には靴底について私たちを苦しめるものと同じに見える。そこに無数のウサギ穴があり、私たちから離れたところでは穴から出たウサギが姿を見せる。しかし警戒心が強く、撮影する間もなく姿を隠す。この辺りにはキツネはいなさそうなので、天敵は空を飛ぶ猛禽類か。そう言えばウサギ肉を見る機会がめっきり減ったのは、スペインでもウサギ肉を食べる習慣が減っているのだろうか。
少し先で今度はウサギが道を横切るのが見える。すぐに藪の中に入ったが、今度は姿が見えないと安心したのか、撮影することができた。
さらに鹿も道を横切ったが、すぐに藪に入り込んで走り去ったので、撮影する暇はなかった。
2時間歩き続けても腰を下ろす場所がなく、暑くなってダウンを脱ぐこともできなかったので、ようやく土の道から舗装道路に出たところでバックパックを下ろして路面に置くことができた。
再び土の道になってしばらく進むと高速道路に沿う。トンネルで高速道路の下を潜り抜けると、何とベンチが二つ設置されている。微妙に離れて置かれ、方向も違っているせいか、右側のは座面にまだ水が残っており、左のは乾いている。座って宿で作ってもらったチーズサンドの一つを二人で食べる。心地良いはずだが、後ろは高速道路、前は国道という立地で、しかも風が吹いて少し寒いほど。
間もなく国道に出たと思ったら、ほんの数十メートルで再びCaminoは国道を離れ土の道に。1kmほど歩くと、石橋に通じる。中世に作られた橋で何度か作り直され、20世紀後半には崩壊していたものを、20世紀末に修復して現在の姿になったもの。車は通行できず、たもとにはベンチなども置かれてピクニックに使えそうだが、見る限りあまり利用されていないようだ。
舗装路をまた少し歩き、再び離れると間もなくCeladaの町に到着。今日の行程で唯一通る町で、ここで食事ができるはず。小さな町をほんの少し歩いただけで通り抜け、国道に出たところにレストランがある。店は混んでいて、Comedorは予約客だけ。入口近くのBar部分にテーブルを用意してくれる。食事はMenú del díaのみ。
一皿目はSopa de fideosとEnsalada de pollo con vinagreta de manzana。二皿目はHuevos fritos con jamón y pancetaとMerluza a la plancha。デザートはNatillas de la casaが美味しそうだったが売り切れなので、二人ともTarta helada。飲み物は、まだ5kmは歩かなければならないので、ワインはやめにして二人ともAgua Con gas。これで一人16€。Ensalada de pollo con vinagreta de manzanaが美味しかった。Huevos fritos con jamón y pancetaは要するにベーコンエッグで、何だか損したような気分。Tarta heladaに入っている直径2〜3mmほどの茶褐色の粒、チョコレートかと思ったら豆のよう。レンズ豆の大きさだが、一体何なのだろう。
町をまた逆に通り抜けるように進むと、町の一角にブドウ絞りの小屋が保存されている。
土の道で低い丘を越えるとAstorgaの街が近づいてくる。やがて街中に入り、何度か角を曲がりながら坂を上ると中心街へ到着。10年前にCamino Francésを歩いて着いた時も坂を上って街中に入った記憶があるが、そのフランス人の道と合流するはずなのに、それがどこでだかは分からなかった。Ayuntamiento前の広場を通り、少し進むとホテルに到着。部屋に入って荷物を解き、昼寝、シャワー、日記。配偶者は昼寝、シャワー、洗濯。
21時になって、まだ薄明るい中を散歩に出る。ガウディのアストルガ司教館の方へ行ってみる。司教館と前回泊まったHotel Gaudí Astorgaを懐かしく眺める。Centroに行きChocolate con ChurrosのあるBarに行くが、Churrosは朝だけとのことなので、明朝出直すことにする。ホテルの方に戻り、ホテル前のBarで夕食。赤ワイン、Agua Con gas、Patatas Bravas。若いCamareroは観光地でありPeregrinoがたくさん通る街でもあるから外国人客に慣れているのか、ゆっくりした口調で分かりやすいスペイン語を話してくれる。すぐに請求書を持ってきたが、Patas Bravasの値段が入っていない。レオン周辺の、飲み物を注文すると一品付いてくるという文化がここにもあるのだろうが、品を選べるというのは初めて。この店はレストランもあって、そこはミシュランひとつ星を獲得したこともあると表示されているが、ずいぶん前のことなので料理人が変わってしまったのか、Patas Bravasは揚げ加減が上手くなかった。老人の客が多かったのでレストラン部門は良いのかもしれないが。
ホテルまでほんの十数メートル。今夜は冷える。
ホテルに戻って日記の続き。
今回のCamino de la Plataの私たちにとっての終着点と決めていたAstorga。しかしCaminoを歩くのも6度目で、しかも終着点はSantiago de Compostelaではなく、途中何度かバスやタクシーを利用して「中抜き」のような形になったためか、感動が非常に薄い。前半の雨の多さ、宿の寒さ、1日15kmと定めていた目処を超えて歩かざるをえなかったこと、配偶者の病気など困難と苦労の多かったこともあったのだが、達成感がほとんどない。
https://dosperegrinos.net/2025/04/05/sexta-peregrinacion-453-4-2025/銀の道 Camino de la PlataCamino,Camino de la Plata,Santiago,サンティアゴ,巡礼動画 Palacios de la Valduerna〜Astorga 7時起床。外はまだ暗い。 8時に下の食堂に降りて朝食。結構広いものでちょっとした規模のパーティーが開けそうだが、今朝は朝食をとるのは私たちを含めて3人のようで、ビュッフェではなく宿の女主人が給仕してくれる。Café con lecheは薬罐に入れたコーヒーとミルクを持ってきてカップに注いでくれる。Té con lecheはポットに入れて持ってくる。Tosatadaは焼きたて。バターとジャムはいつもの。トマトを擦ったものもある。チーズはクセがなく食べやすいもの。オレンジジュースは生で美味しい。Tostadaとコーヒーはお代わり。まずまずのものだったが、今日の行程が長く15km以上Barもない道なので、ビュッフェだと何か手に入ると思っていたが、そうは行かなかった。そこで持って行く用にチーズサンドを作ってくれるように頼む。 食事をはじめる頃には雨が降っていたらしく、女主人が雨の心配をしていたが、食事を終えて外を見ると雨は止んで空は明るくなって来ている。運が良い。 9時20分にチェックアウト。持参用のチーズサンドはサービスしてくれるかと期待していたが、料金が必要だっだ。どんぶり勘定の例に漏れず10€。 服装をどうしようかと迷ったが、ダウンなしでも思ったほど寒くなく、雨上がりの朝の空気が心地良いほど。宿を出て昨日散歩した道とは違う道を宿の人に教えられたので、その通りに進むとほぼまっすぐCaminoに出られる。 10分もしないで町を完全に出、少し歩くと右側の空き地にウサギが走るのが見える。空き地の土は、白い粘土状の雨の日には靴底について私たちを苦しめるものと同じに見える。そこに無数のウサギ穴があり、私たちから離れたところでは穴から出たウサギが姿を見せる。しかし警戒心が強く、撮影する間もなく姿を隠す。この辺りにはキツネはいなさそうなので、天敵は空を飛ぶ猛禽類か。そう言えばウサギ肉を見る機会がめっきり減ったのは、スペインでもウサギ肉を食べる習慣が減っているのだろうか。 少し先で今度はウサギが道を横切るのが見える。すぐに藪の中に入ったが、今度は姿が見えないと安心したのか、撮影することができた。 さらに鹿も道を横切ったが、すぐに藪に入り込んで走り去ったので、撮影する暇はなかった。 2時間歩き続けても腰を下ろす場所がなく、暑くなってダウンを脱ぐこともできなかったので、ようやく土の道から舗装道路に出たところでバックパックを下ろして路面に置くことができた。 再び土の道になってしばらく進むと高速道路に沿う。トンネルで高速道路の下を潜り抜けると、何とベンチが二つ設置されている。微妙に離れて置かれ、方向も違っているせいか、右側のは座面にまだ水が残っており、左のは乾いている。座って宿で作ってもらったチーズサンドの一つを二人で食べる。心地良いはずだが、後ろは高速道路、前は国道という立地で、しかも風が吹いて少し寒いほど。 間もなく国道に出たと思ったら、ほんの数十メートルで再びCaminoは国道を離れ土の道に。1kmほど歩くと、石橋に通じる。中世に作られた橋で何度か作り直され、20世紀後半には崩壊していたものを、20世紀末に修復して現在の姿になったもの。車は通行できず、たもとにはベンチなども置かれてピクニックに使えそうだが、見る限りあまり利用されていないようだ。 舗装路をまた少し歩き、再び離れると間もなくCeladaの町に到着。今日の行程で唯一通る町で、ここで食事ができるはず。小さな町をほんの少し歩いただけで通り抜け、国道に出たところにレストランがある。店は混んでいて、Comedorは予約客だけ。入口近くのBar部分にテーブルを用意してくれる。食事はMenú del díaのみ。 一皿目はSopa de fideosとEnsalada de pollo con vinagreta de manzana。二皿目はHuevos fritos con jamón y pancetaとMerluza a la plancha。デザートはNatillas de la casaが美味しそうだったが売り切れなので、二人ともTarta helada。飲み物は、まだ5kmは歩かなければならないので、ワインはやめにして二人ともAgua Con gas。これで一人16€。Ensalada de pollo con vinagreta de manzanaが美味しかった。Huevos fritos con jamón y pancetaは要するにベーコンエッグで、何だか損したような気分。Tarta heladaに入っている直径2〜3mmほどの茶褐色の粒、チョコレートかと思ったら豆のよう。レンズ豆の大きさだが、一体何なのだろう。 町をまた逆に通り抜けるように進むと、町の一角にブドウ絞りの小屋が保存されている。 土の道で低い丘を越えるとAstorgaの街が近づいてくる。やがて街中に入り、何度か角を曲がりながら坂を上ると中心街へ到着。10年前にCamino Francésを歩いて着いた時も坂を上って街中に入った記憶があるが、そのフランス人の道と合流するはずなのに、それがどこでだかは分からなかった。Ayuntamiento前の広場を通り、少し進むとホテルに到着。部屋に入って荷物を解き、昼寝、シャワー、日記。配偶者は昼寝、シャワー、洗濯。 21時になって、まだ薄明るい中を散歩に出る。ガウディのアストルガ司教館の方へ行ってみる。司教館と前回泊まったHotel Gaudí Astorgaを懐かしく眺める。Centroに行きChocolate con ChurrosのあるBarに行くが、Churrosは朝だけとのことなので、明朝出直すことにする。ホテルの方に戻り、ホテル前のBarで夕食。赤ワイン、Agua...Andrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
コメントを残す