Sexta Peregrinación 追記04

レストランについて
今回の旅行で最も良かったレストランは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの中心街から少し離れたところにある O Sendeiro という店。
8年前に隣接する小さな宿に泊まったとき、夕食に少しだけ何か食べたいと宿の人に相談すると、この店を紹介してくれた。行ってみると客は私だけだった。カウンター席でCroqueta(コロッケ)を二人で2個食べたのだが、それが人生最高のコロッケと二人で一致した。それ以来、コロッケを見ると「あそこのコロッケ」と思い出したものだ。その後、何度かサンティアゴ・デ・コンポステーラに行ったが、店の場所が中心街から少し離れているので行く機会がなかった。今回は他に予定がないので、行くことにした。
前回が夜で他に客のいないBar部分だったので小さな店という印象だったが、今回入ってみると奥に広い食堂があった。私たちはその日最初の客だったが、雨で寒い日なのに客が次々に入って来た。
食べたのはもちろんCroqueta、イカ墨とチョリソの2種類あるので2種類とも注文。やはり美味しい。改めて私たちにとっては最高のコロッケだと再確認できた。配偶者はイカ墨、私はチョリソの方がより好みに合った。
Ensaladaも食べた。レタスにサーモン、ブルーチーズ、柘榴の入ったもので、美味しかったが、ブルーチーズで結構食べ応えがあった。他の客ならこの後にメインの肉か魚というところだろうが、私たちはもうそれで充分だった。
デザートはMilhojas(ミルフィーユ)とCrema inglesa, cacahuete y helado de dulce de lecheにした。デザートにも力を入れているようで、Camareraにデザートを注文すると、にっこり笑って喜んでいた。
店の雰囲気、客層の良さ、カマレーロたちの対応の良さ、もちろん食事の美味しさ。料金は私たちにとっては少し高めだったが、内容からすると非常に満足できるものだった。大聖堂からだと坂をずっと下って歩いて10分少々だが、わざわざ行く価値のあるレストランだと思った。中心街のレストランにも良いところはいくつもあるし、中心街で訪れるべきところもたくさんあるので、なかなか短時間の滞在では行くのが難しいレストラン。そのため客はほとんど地元の人のように思えたが、もしサンティアゴ・デ・コンポステーラで時間に余裕があり、おいしいものをどうしても食べたいと思ったら行くべきレストランではないだろうか。
一方、最もひどかったのは小さな村の唯一のBarで、名前はBar Salor Hogar del Pensionista de Valdesalor。意味は、「バルデサロール(この村の名)年金生活者の家」。料理はMenú del díaでチキンヌードルスープと鶏の胸肉の鉄板焼きのみ。飲み物は水1.5lとグラス1杯の赤ワイン。食後にCafé cortado。これで二人で30€。金額は他の店と同程度だが、選択肢が無くデザートも無く、質は全くの素人が、なんの考えも工夫もなく、ましてや美味しいものを提供しようという意欲などこの世に存在するなど想像したこともないまま作ったようなものだった。不味くて食べられないというレベルではなかったのが唯一の救いだった。
食事に関連してBarについて。
田舎ではBarが消えていっている。ある小さな町で、泊まった宿の主人が夕食を食べられるBarを紹介してくれながら言っていた。小さな町ではBarが潰れて行っているので、Ayuntamientoなどが補助してこの町でも一軒は維持しようとしているものだとのことだった。
また、ガソリンスタンドに併殺されていたBarも、以前は普通のBarが多かったが、現在は小さなコンビニを併設して、その片隅で自動販売機のコーヒーなどを飲むことができるようになっている。私たちにとっては助かる施設だったが、従来のBarとはまったく性格の違うもので、決して地域の人々の交流の場所にはなっていない。
地方の過疎化が進む中でBarの閉店は避けられないのかもしれないが、役場や協同組合などの力で何とか維持してほしい。
https://dosperegrinos.net/2025/06/13/sexta-peregrinacion-%e8%bf%bd%e8%a8%9804//images/2025/06/image-71-700x394.webp/images/2025/06/image-71-150x150.webp銀の道 Camino de la PlataCamino,Camino de la Plata,Santiago,サンティアゴ,巡礼レストランについて 今回の旅行で最も良かったレストランは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの中心街から少し離れたところにある O Sendeiro という店。 8年前に隣接する小さな宿に泊まったとき、夕食に少しだけ何か食べたいと宿の人に相談すると、この店を紹介してくれた。行ってみると客は私だけだった。カウンター席でCroqueta(コロッケ)を二人で2個食べたのだが、それが人生最高のコロッケと二人で一致した。それ以来、コロッケを見ると「あそこのコロッケ」と思い出したものだ。その後、何度かサンティアゴ・デ・コンポステーラに行ったが、店の場所が中心街から少し離れているので行く機会がなかった。今回は他に予定がないので、行くことにした。 前回が夜で他に客のいないBar部分だったので小さな店という印象だったが、今回入ってみると奥に広い食堂があった。私たちはその日最初の客だったが、雨で寒い日なのに客が次々に入って来た。 食べたのはもちろんCroqueta、イカ墨とチョリソの2種類あるので2種類とも注文。やはり美味しい。改めて私たちにとっては最高のコロッケだと再確認できた。配偶者はイカ墨、私はチョリソの方がより好みに合った。 Ensaladaも食べた。レタスにサーモン、ブルーチーズ、柘榴の入ったもので、美味しかったが、ブルーチーズで結構食べ応えがあった。他の客ならこの後にメインの肉か魚というところだろうが、私たちはもうそれで充分だった。 デザートはMilhojas(ミルフィーユ)とCrema inglesa, cacahuete y helado de dulce de lecheにした。デザートにも力を入れているようで、Camareraにデザートを注文すると、にっこり笑って喜んでいた。 店の雰囲気、客層の良さ、カマレーロたちの対応の良さ、もちろん食事の美味しさ。料金は私たちにとっては少し高めだったが、内容からすると非常に満足できるものだった。大聖堂からだと坂をずっと下って歩いて10分少々だが、わざわざ行く価値のあるレストランだと思った。中心街のレストランにも良いところはいくつもあるし、中心街で訪れるべきところもたくさんあるので、なかなか短時間の滞在では行くのが難しいレストラン。そのため客はほとんど地元の人のように思えたが、もしサンティアゴ・デ・コンポステーラで時間に余裕があり、おいしいものをどうしても食べたいと思ったら行くべきレストランではないだろうか。 一方、最もひどかったのは小さな村の唯一のBarで、名前はBar Salor Hogar del Pensionista de Valdesalor。意味は、「バルデサロール(この村の名)年金生活者の家」。料理はMenú del díaでチキンヌードルスープと鶏の胸肉の鉄板焼きのみ。飲み物は水1.5lとグラス1杯の赤ワイン。食後にCafé cortado。これで二人で30€。金額は他の店と同程度だが、選択肢が無くデザートも無く、質は全くの素人が、なんの考えも工夫もなく、ましてや美味しいものを提供しようという意欲などこの世に存在するなど想像したこともないまま作ったようなものだった。不味くて食べられないというレベルではなかったのが唯一の救いだった。 食事に関連してBarについて。 田舎ではBarが消えていっている。ある小さな町で、泊まった宿の主人が夕食を食べられるBarを紹介してくれながら言っていた。小さな町ではBarが潰れて行っているので、Ayuntamientoなどが補助してこの町でも一軒は維持しようとしているものだとのことだった。 また、ガソリンスタンドに併殺されていたBarも、以前は普通のBarが多かったが、現在は小さなコンビニを併設して、その片隅で自動販売機のコーヒーなどを飲むことができるようになっている。私たちにとっては助かる施設だったが、従来のBarとはまったく性格の違うもので、決して地域の人々の交流の場所にはなっていない。 地方の過疎化が進む中でBarの閉店は避けられないのかもしれないが、役場や協同組合などの力で何とか維持してほしい。 Andrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos

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