Google Mapについて

Google Mapは、経済力と体力と時間に限りがある者にとって、旅行には不可欠のものになっている。しかししばしばその情報の不正確さが私たちを迷わせたり困らせたりした。

その一例は田舎のバス停のこと。田舎ではバス停の標識もない所が多い。そんな時には現地で人にたずねるしかないのだが、田舎では人影もないことが多い。そんな時にあてにしていたのがGoogle Mapだ。Google Mapはバス停の場所を表示し、それがどのバス会社のバスか、さらには時刻表も表示してくれる便利なものだ。ところがこれが完全な誤情報だったことがある。

ある小さな町でGoogle Mapがバス停があると示している町外れのガソリンスタンドに行ってみると、ガソリンスタンドの人はバス停はここではないと言って町なかの場所を教えてくれた。教えられた場所に行くと5分ほどでバスがやって来た。Google Mapはバス停の場所、バス会社、時刻すべてが間違えていたのだ。1日に2本しかないバスだったので、乗り損ねていたら翌日まで待たなければならないところだった。

Google Mapにはほかにも問題点がある。レストランなどの営業時間や休業日などの間違いが多い。廃業してしまっているのに営業中となっていることも少なくない。

またルートを検索した時に道とは思えない道を案内することが多い。車の場合だととても通れないような狭い道、歩く場合だと荒れ果てて草や灌木に覆われた道、さらには畑の中で道ではないところなどをルートとして示すことがある。距離としては最短経路だが時間としては最短ではない場合がある。

紙の地図ではこうした問題点はもっと多いだろうが、更新の早さが長所のデジタル情報で古い情報を古いまま古いと表示せずに提供しているのは困ったものだ。せめて掲載されている情報がいつの時点のものなのかがわかるようになっていればよいのだが。

/images/2025/06/image-75.webp/images/2025/06/image-75-150x150.webpAndrés銀の道 Camino de la PlataCamino,Camino de la Plata,Santiago,サンティアゴ,巡礼Google Mapについて Google Mapは、経済力と体力と時間に限りがある者にとって、旅行には不可欠のものになっている。しかししばしばその情報の不正確さが私たちを迷わせたり困らせたりした。 その一例は田舎のバス停のこと。田舎ではバス停の標識もない所が多い。そんな時には現地で人にたずねるしかないのだが、田舎では人影もないことが多い。そんな時にあてにしていたのがGoogle Mapだ。Google Mapはバス停の場所を表示し、それがどのバス会社のバスか、さらには時刻表も表示してくれる便利なものだ。ところがこれが完全な誤情報だったことがある。 ある小さな町でGoogle Mapがバス停があると示している町外れのガソリンスタンドに行ってみると、ガソリンスタンドの人はバス停はここではないと言って町なかの場所を教えてくれた。教えられた場所に行くと5分ほどでバスがやって来た。Google Mapはバス停の場所、バス会社、時刻すべてが間違えていたのだ。1日に2本しかないバスだったので、乗り損ねていたら翌日まで待たなければならないところだった。 Google Mapにはほかにも問題点がある。レストランなどの営業時間や休業日などの間違いが多い。廃業してしまっているのに営業中となっていることも少なくない。 またルートを検索した時に道とは思えない道を案内することが多い。車の場合だととても通れないような狭い道、歩く場合だと荒れ果てて草や灌木に覆われた道、さらには畑の中で道ではないところなどをルートとして示すことがある。距離としては最短経路だが時間としては最短ではない場合がある。 紙の地図ではこうした問題点はもっと多いだろうが、更新の早さが長所のデジタル情報で古い情報を古いまま古いと表示せずに提供しているのは困ったものだ。せめて掲載されている情報がいつの時点のものなのかがわかるようになっていればよいのだが。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)