旧東海道 24日目
桑名宿(七里の渡し)~四日市宿~内部駅(近鉄内部線)
桑名駅前のホテルから1kmちょっと歩いて桑名宿の中心だった「七里の渡し場跡」へ。
すぐ横に旧大塚本陣で今は料亭になっている「船津屋」がある。
「七里の渡し」は伊勢湾台風後に造られた堤防で川から遮られているが、昔の様子が十分に想像できる風景だった。
9時45分に「渡し」を出発して東海道を進みはじめる。間もなく街道に隣接して「歴史を語る公園」がある。日本橋から三条大橋までのミニチュア東海道。
公園の横は桑名城の堀の一部で、「渡し」のところで川につながっていて、ヨットや漁船が係留されている。
桑名の町外れで梵鐘屋をみつけた。鐘を売っている店にお目にかかったのは生まれて初めて。
四日市宿に入ったあたりにある「笹井屋」。ここは「なが餅」が名物。餡の入った餅を長く平たく伸ばし、ほんのり焦げ目がつく程度に焼いたもの。香ばしくて美味しかった。
「すぐ江戸道」、反対側には「すぐ京いせ道」の文字が刻まれた道標があって、このあたりが四日市の宿場の中心だったらしいが、本陣などは全く残っていない。
区画整理や新道建設などで道筋そのものが変わってしまったためだろう。
四日市宿に着いたのは14時過ぎ。桑名宿から17kmほど。ガイドブックには12.5kmと書かれていたので、予定が1時間以上狂ってしまった。しかも、またもや食事処が無く、街道沿いに一軒だけあったミニストップで口にした「小倉フレンチトースト」とお茶で空腹をしのいで四日市駅前までたどり着いた。
近鉄四日市駅付近で、旧東海道はアーケードの商店街になっているが、半ばシャッター街になりかけている。
次の石薬師宿まで進むのは無理なので今夜は四日市に泊ることにしたが、宿に入るには少し早いので少しでも先に進むことにする。
四日市の街を外れたところにある「鈴木薬局」。200年以上続く薬屋で現在の当主は11代目だそうだ。この建物も築150年以上。
日永の追分。
ここは東海道と伊勢参宮道の分かれ道で、道標の一面には「左いせ参宮道」、他面に「右京大坂道」と刻まれている。
ここには地下水が流れ出ていて、何本ものペットボトルに水を汲んでいた方に訊ねると、コーヒーに最適でそのまま飲めるということ。口にしてみると、そんなに冷たくはないが、柔らかい味で美味しい。
近鉄内部線の終点、「内部」駅で今日の行程を終わりにする。
ここから電車で四日市駅に戻った。電車は小さな3両編成で、座席も乗合バスのように一人掛けのものが左右に1列ずつ進行方向に向かって据えられている。揺れの大きい単線だが、意外に乗客は多かった。
桑名宿(七里に渡し)から内部駅まで23.71km。37,400歩。
この日の総歩数43,052。
por Andres
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