旧東海道 27日目
土山宿~水口宿~甲西駅付近のホテル
「ダイヤモンド滋賀ホテル」から車で土山宿まで送ってもらい、9時40分に水口宿に向けて東海道を歩きはじめる。
土山宿を離れると間もなく「松尾の渡し」。松尾川をの河原まで街道は続いているのだが、当然行きどまりになっている。しかし標石の類は一切なく、手前の分かれ道に「東海道を進む方は国道へ迂回を」との指示があるだけで、そこにも「渡し」に関する記載はない。
水口宿本陣跡に13時10分に到着。
この斜め前に古い民家を改造したカフェがあったので、昼食にする。ランチセットはカツレツとメンチカツしか出せませんが、ということだったが、食べられる所で食べないと先はどうなるか分からないので。
実際、この先ずっと食事のできるところは見当たらなかった。
昨日、ホテルから迎えに来てくれた車の運転手さんが、水口宿は何もないよ、と言っていた。
その通りで、水口宿の町並みは、道幅は旧東海道のままのようだが、宿場の趣を感じさせるようなものは全くと言っていいほどない。
水口宿を抜けてしばらく行ったところで見つけた火の見櫓に人が上っている様子を模したもの。立ち止まって見ていると、通りがかった人がこの下の部分の小窓を開けて、中を覗くようにと教えてくれた。
中では人形が回って、この辺りの名産の干瓢作りをしていた。
横の公民館にトイレを借りに入ると、ロビーで先ほどの人が話しかけてきた。この先の石部宿にホテルがあるか尋ねてみると、石部にはないが一つ手前の甲西駅周辺に2つあると教えてくれ、公民館員も出てきて地図でいろいろ教えてくれた。
街道が野洲川に突き当ると、「横田の渡し大常夜灯」がそびえている。高さ10.5mにもなるもの。東海道沿いに大小数多くの常夜灯を見て来たが、これは頭抜けて巨大なものだ。
その先は野洲川をのぞむ小さな公園になっていて、「横田の渡し」跡を示している。
現在はもちろんここは渡れないので、国道1号線に迂回して川を渡る。
再び国道から離れて左に入ると三雲駅(JR草津線)に突き当り、その手前で左折して少し進むと、先ほどの対岸にあたる「横田の渡し」の常夜灯がある。こちらは小さくはないが、巨大でもない。
駅前に戻って喫茶店で休憩してからまた石部方向に進む。17時を過ぎてすっかり暗くなった中、車がすれ違うのがやっとという幅の街道を次々に車が通り、懐中電灯を点けて歩いていても危険を感じる。
甲西駅の近くで街道を離れ、ホテルに向かった。
昨日も寒かったが、今日は一日中冷たい風が強く吹いて、より一層寒くなり、寒がりのAmeliaは前からダウンジャケットを着ていたが、とうとうAndresも着ることになってしまった。それでも体が冷え、コンビニがなかった今日の行程で、トイレ探しに苦労した。公民館、お寺、神社などを利用させてもらうのだが、それだけでは足りない。本当に困った一日だった。
土山宿から甲西駅付近のホテルまで26.24km。40,000歩。
この日の総歩数41,033。
por Andres
https://dosperegrinos.net/2010/12/09/%e6%97%a7%e6%9d%b1%e6%b5%b7%e9%81%93-27%e6%97%a5%e7%9b%ae/東海道中土山宿~水口宿~甲西駅付近のホテル 「ダイヤモンド滋賀ホテル」から車で土山宿まで送ってもらい、9時40分に水口宿に向けて東海道を歩きはじめる。 土山宿を離れると間もなく「松尾の渡し」。松尾川をの河原まで街道は続いているのだが、当然行きどまりになっている。しかし標石の類は一切なく、手前の分かれ道に「東海道を進む方は国道へ迂回を」との指示があるだけで、そこにも「渡し」に関する記載はない。 水口宿本陣跡に13時10分に到着。 この斜め前に古い民家を改造したカフェがあったので、昼食にする。ランチセットはカツレツとメンチカツしか出せませんが、ということだったが、食べられる所で食べないと先はどうなるか分からないので。 実際、この先ずっと食事のできるところは見当たらなかった。 昨日、ホテルから迎えに来てくれた車の運転手さんが、水口宿は何もないよ、と言っていた。 その通りで、水口宿の町並みは、道幅は旧東海道のままのようだが、宿場の趣を感じさせるようなものは全くと言っていいほどない。 水口宿を抜けてしばらく行ったところで見つけた火の見櫓に人が上っている様子を模したもの。立ち止まって見ていると、通りがかった人がこの下の部分の小窓を開けて、中を覗くようにと教えてくれた。 中では人形が回って、この辺りの名産の干瓢作りをしていた。...Andres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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