甲州街道 14日目 5/16
上諏訪の「ルートピアイン南湖」の朝食でたっぷりエネルギーを補給。今日は昨日と打って変わって晴天。温泉街だけあって上諏訪駅には足湯の設備があり誰でも自由に利用できる。残念ながらゆっくりつかる時間がなく写真だけ撮って富士見駅までもどる。
標高約1000m、高原のさわやかな風を受けながら「原の茶屋」を過ぎてしばらく行くと、よく手入れされた庭のある家々が続く。
「御射山神社の一里塚」はエノキとケヤキの両方向かい合って残っているのは甲州街道ではここだけとのこと。樹齢380年のケヤキは周囲6.9m、高さ25mの大木で圧倒されるような存在感があった。
こんな不便なところに社宅?よく見るとEPSONの「富士見ハウス」と書かれた看板。ここは精密機械工業のメッカ。みなさん、マイカー通勤のようだ。
12時半、今日も昼食場所はないだろうなと思っていたら「匠亭」の文字。よかったぁと安堵しつつ中に入ると鹿の頭部の剥製、石のやじり、御神木などが飾られた雰囲気のあるレストランだった。
鹿肉や猪肉を使ったメニューばかり。期待しつつお勧めの「鹿肉ソーセージ」「鹿肉のステーキセット」に「黒酢鹿肉丼セット」を注文。
以前バーベキューで食べた鹿肉は硬く癖があったが、ここのはやわらかくて美味。(セット980円、ソーセージ1,020円、総計2,980円)
昼食時間なのに客は私達だけ。ご主人自ら猟に出、狩ってきた動物を捌き、おいしく熟成させて提供する。それでこの値段は安い。予想もしない嬉しい発見だった。
パンフレットによると近年急増した鹿や猪を適正な生息数にして自然環境や農林業を守るために、信州ナチュラルフーズとして活用しようと取り組んでいる。諏訪地方は肉食が忌み嫌われていた時代に諏訪大社から狩猟の免罪符「鹿食免(かじきめん)」(神符)を授かっていたという歴史があり、鹿肉の食文化は生活に深く根ざしているとのこと。経営の難しい山間部でやっていけるのは、長野県の後押しがあるだけでなく、また食べたいとやって来るリピーターがいるからなのだろうか。鹿と人間の共存のためにも駆除ではなく上手に鹿の命を頂きたいと思う。
茅野市に入ると「寒天の里」の大看板が目に飛び込む。寒天料理の専門店があるといいねと話していたら、街道沿いに寒天茶房「きれい」を発見。寒天入りのケーキとコーヒーでおやつ。低カロリーの寒天をいかした料理の開発に力を入れている様子がうかがえた。
「五十一里塚」を過ぎ、上諏訪の街中を歩いていると共同風呂から出てくる人がちらほら。街道にはコンビ二がなく公園にもトイレがないので、緊急事態寸前で共同風呂のトイレを貸してもらった。近所の人が仲良くおしゃべりしながら子ども達も一緒に入浴。温泉を引いている個人宅もあり、湯の町だなぁ、いいなぁと思った。
今日の宿は「諏訪レークサイドホテル」。駅から少し遠いが湖沿いの遊歩道がよく整備されていて眺めも良好。
食事がよかったので、さほど疲れも感じることなく充実した1日だった。
por Amelia
https://dosperegrinos.net/2012/05/17/%e7%94%b2%e5%b7%9e%e8%a1%97%e9%81%93-14%e6%97%a5%e7%9b%ae-%ef%bc%95%ef%bc%8f%ef%bc%91%ef%bc%96/甲州道中上諏訪の「ルートピアイン南湖」の朝食でたっぷりエネルギーを補給。今日は昨日と打って変わって晴天。温泉街だけあって上諏訪駅には足湯の設備があり誰でも自由に利用できる。残念ながらゆっくりつかる時間がなく写真だけ撮って富士見駅までもどる。 標高約1000m、高原のさわやかな風を受けながら「原の茶屋」を過ぎてしばらく行くと、よく手入れされた庭のある家々が続く。 「御射山神社の一里塚」はエノキとケヤキの両方向かい合って残っているのは甲州街道ではここだけとのこと。樹齢380年のケヤキは周囲6.9m、高さ25mの大木で圧倒されるような存在感があった。 こんな不便なところに社宅?よく見るとEPSONの「富士見ハウス」と書かれた看板。ここは精密機械工業のメッカ。みなさん、マイカー通勤のようだ。 12時半、今日も昼食場所はないだろうなと思っていたら「匠亭」の文字。よかったぁと安堵しつつ中に入ると鹿の頭部の剥製、石のやじり、御神木などが飾られた雰囲気のあるレストランだった。 鹿肉や猪肉を使ったメニューばかり。期待しつつお勧めの「鹿肉ソーセージ」「鹿肉のステーキセット」に「黒酢鹿肉丼セット」を注文。 以前バーベキューで食べた鹿肉は硬く癖があったが、ここのはやわらかくて美味。(セット980円、ソーセージ1,020円、総計2,980円) 昼食時間なのに客は私達だけ。ご主人自ら猟に出、狩ってきた動物を捌き、おいしく熟成させて提供する。それでこの値段は安い。予想もしない嬉しい発見だった。 パンフレットによると近年急増した鹿や猪を適正な生息数にして自然環境や農林業を守るために、信州ナチュラルフーズとして活用しようと取り組んでいる。諏訪地方は肉食が忌み嫌われていた時代に諏訪大社から狩猟の免罪符「鹿食免(かじきめん)」(神符)を授かっていたという歴史があり、鹿肉の食文化は生活に深く根ざしているとのこと。経営の難しい山間部でやっていけるのは、長野県の後押しがあるだけでなく、また食べたいとやって来るリピーターがいるからなのだろうか。鹿と人間の共存のためにも駆除ではなく上手に鹿の命を頂きたいと思う。 茅野市に入ると「寒天の里」の大看板が目に飛び込む。寒天料理の専門店があるといいねと話していたら、街道沿いに寒天茶房「きれい」を発見。寒天入りのケーキとコーヒーでおやつ。低カロリーの寒天をいかした料理の開発に力を入れている様子がうかがえた。 「五十一里塚」を過ぎ、上諏訪の街中を歩いていると共同風呂から出てくる人がちらほら。街道にはコンビ二がなく公園にもトイレがないので、緊急事態寸前で共同風呂のトイレを貸してもらった。近所の人が仲良くおしゃべりしながら子ども達も一緒に入浴。温泉を引いている個人宅もあり、湯の町だなぁ、いいなぁと思った。 今日の宿は「諏訪レークサイドホテル」。駅から少し遠いが湖沿いの遊歩道がよく整備されていて眺めも良好。 食事がよかったので、さほど疲れも感じることなく充実した1日だった。 por AmeliaAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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