旧中山道歩き旅 21日目(2013年11/30)
朝、起きて窓の外を見ると一面霜で白くなっている。あてら荘を8時30分にチェックアウト。車で野尻駅まで送ってもらう。途中、木曽川を渡るときに上流を見ると、遙か彼方に雪をかぶった南アルプスが快晴の下に眺められる。
8時45分に歩き始める。そんなに寒くは感じない。野尻宿は静かで小さな町並みだが、朝から開いている店もぽつぽつとあり、一軒だけだが喫茶店もあって営業している。ここは豊かな町なのでは、と思わせられる。
このあたり、普通の干し柿とともに、皮をむかず藁でくるんだ柿が吊るされているのが見られる。
宿場を抜けたところで右に下り中央線を渡ると牛を数頭飼われている。木曽川沿いの道を進むと、川は読書ダムのダム湖となり、対岸にあてら荘のあるフォレスパ木曽が見える。
十二兼の集落を過ぎて坂を下り、国道と中央本線を横切るところに出ると、鉄道を横切る踏切がない。国道を戻るか進むかして踏切を探さなければならないのかと思ったが、ガイドブックの地図を確かめると鉄道と国道の下の水路トンネルに仮設歩道があると記されている。脇の草むらを覗いてみると記述通りに歩道があった。中山道歩きの人だけのために創ったのだろうか。
やがて国道を進むことになるが、このあたりは中山道最大の難所と言われたとのこと。確かに木曽川の両岸に山の斜面が迫り、道を開くのは大変だっただろうと納得する地形。現在は国道が通っているので歩くのに苦労はないが。
国道を離れて三留野宿へ。本陣跡に枝垂れ梅。立派な古木。
南木曾小学校へ上る階段の入口で中山道は民家の庭を通らなければならないようになっているので迷っていると、家から人が出てきて「中山道を進むのでしたらここをどうぞ」と言ってくれる。数軒の庭先を通って進む。
右下に南木曾駅が見える。駅の向こう側に店が並んでいるようなので、ここで昼食にする。街道をそれ跨線橋を渡って行ってみると、営業中の食堂は一軒だけ。ごくありふれた駅前食堂。親子丼とヒレカツ丼。味もごく真っ当なもの。
南木曾を出ると中山道は木曽川から離れ、ちょっとした山越えになる。
かぶと観音にある巴御前の袖振り松。もとの松は数年前に松食い虫で枯れ、現在は水舟として境内に置かれている。
竹林の石畳の道を抜けると一里塚。両側とも残っているが、なぜか松ではなく枝垂れ桜や棕櫚が植えられている。
しばらく上り下りを繰り返して妻籠宿に到着。これまでの閑散とした道筋から打って変わって、ここには観光客がたくさん歩いている。。今日は距離が短く2時過ぎに今夜の宿、民宿阪本屋に到着。入ってみるとここは20年ほど前に泊まった宿だった。
荷物を置いて宿場内を見学。共通券を買って本陣、脇本陣奥谷家、郷土館を見学。奥谷家の床、壁、柱は毎日きれいに磨きあげられ、深い光沢。
宿場内を端まで往復。大きなカメラを抱えた団体があちこちで撮影。
「俵屋」でぜんざい、五平餅、コーヒーのおやつ。ここの五平餅は美味しい。夕暮れの宿場内をちょっと散歩してから宿に戻る。暮れると一気に人影が無くなる。
夕食は栗おこわがおいしい。
イナゴの佃煮も体長1~2cmと小さなものなので、抵抗なく食べられる。
24,300歩 15.4km
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2013/11/30/%e6%97%a7%e4%b8%ad%e5%b1%b1%e9%81%93%e6%ad%a9%e3%81%8d%e6%97%85-21%e6%97%a5%e7%9b%ae2013%e5%b9%b41130/中山道中あてら荘…野尻駅~野尻宿~三留野宿~南木曽駅~妻籠宿 朝、起きて窓の外を見ると一面霜で白くなっている。あてら荘を8時30分にチェックアウト。車で野尻駅まで送ってもらう。途中、木曽川を渡るときに上流を見ると、遙か彼方に雪をかぶった南アルプスが快晴の下に眺められる。 8時45分に歩き始める。そんなに寒くは感じない。野尻宿は静かで小さな町並みだが、朝から開いている店もぽつぽつとあり、一軒だけだが喫茶店もあって営業している。ここは豊かな町なのでは、と思わせられる。 七曲がりと言われる通り、宿場内の道は蛇行している。 このあたり、普通の干し柿とともに、皮をむかず藁でくるんだ柿が吊るされているのが見られる。 宿場を抜けたところで右に下り中央線を渡ると牛を数頭飼われている。木曽川沿いの道を進むと、川は読書ダムのダム湖となり、対岸にあてら荘のあるフォレスパ木曽が見える。 十二兼の集落を過ぎて坂を下り、国道と中央本線を横切るところに出ると、鉄道を横切る踏切がない。国道を戻るか進むかして踏切を探さなければならないのかと思ったが、ガイドブックの地図を確かめると鉄道と国道の下の水路トンネルに仮設歩道があると記されている。脇の草むらを覗いてみると記述通りに歩道があった。中山道歩きの人だけのために創ったのだろうか。 やがて国道を進むことになるが、このあたりは中山道最大の難所と言われたとのこと。確かに木曽川の両岸に山の斜面が迫り、道を開くのは大変だっただろうと納得する地形。現在は国道が通っているので歩くのに苦労はないが。 国道を離れて三留野宿へ。本陣跡に枝垂れ梅。立派な古木。 南木曾小学校へ上る階段の入口で中山道は民家の庭を通らなければならないようになっているので迷っていると、家から人が出てきて「中山道を進むのでしたらここをどうぞ」と言ってくれる。数軒の庭先を通って進む。 右下に南木曾駅が見える。駅の向こう側に店が並んでいるようなので、ここで昼食にする。街道をそれ跨線橋を渡って行ってみると、営業中の食堂は一軒だけ。ごくありふれた駅前食堂。親子丼とヒレカツ丼。味もごく真っ当なもの。 南木曾を出ると中山道は木曽川から離れ、ちょっとした山越えになる。 かぶと観音にある巴御前の袖振り松。もとの松は数年前に松食い虫で枯れ、現在は水舟として境内に置かれている。 竹林の石畳の道を抜けると一里塚。両側とも残っているが、なぜか松ではなく枝垂れ桜や棕櫚が植えられている。 しばらく上り下りを繰り返して妻籠宿に到着。これまでの閑散とした道筋から打って変わって、ここには観光客がたくさん歩いている。。今日は距離が短く2時過ぎに今夜の宿、民宿阪本屋に到着。入ってみるとここは20年ほど前に泊まった宿だった。 ...Andres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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