細久手宿~御嶽宿~伏見宿~太田宿

寝返りを打つだけで地震のように床が揺れる大黒屋の部屋。風呂やトイレに行くのに使う階段もかなり急IMGP2154で危険。襖はくすみ、欄間のしっくいもはがれている。家族の住居は改築IMGP2162されていたが、宿泊客の利用する部屋はとにかく古い。文化庁の登録有形文化財に指定されていた。旧本陣に泊まるという経験も中山道歩き旅ならではだ。ご主人は聞かれたことには答えるが、不必要に説明をしない謙虚な方だった。IMGP2168

「細久手坂の穴観音」にも手書きの説明板。個人の思い入れが入っていて面白い。

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「秋葉坂の三尊石窟」から「鴨ノ巣一里塚」へ。この辺りは竹林が多く道の両側に小さな馬頭観音が祀られている。古い外観を残して改築をしている家があった。

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畑の中にいくつも三角錐屋根の小さな小屋。物置小屋のようだがもとからそうだったのか疑問。御殿馬休憩所でおやつタイム。すぐ先にレストラン「ラ・プロヴァンス」の本日営業の看板。ここで休むべきだったと思うが後の祭り。

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「唄清水」は字の如く何やら音楽らしきものが聞こえてくる。昔の旅人も同じ音を聞いていたのだろうか。

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「一呑み清水」は和宮が江戸まで運ばせ点茶した水。

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「謡坂の石畳」の途中で脇道に入り、隠れキリシタンが墓石の下に十字架を刻んだ石を埋めた場所へ。発掘場所の脇にはマリア像が立っていた。

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「耳神社」は願をかけ供えてある錐を耳にあてると耳の病気が平癒するご利益のある神様。耳が段々遠くなってきているので手を合わせた。IMGP2231

「牛の鼻欠け坂」を降りてからは平地を歩く。「和泉式部廟所」で国道と合流。御嶽宿の「Caffee Shopかくれんぼ」で値段も聞かず注文したランチ。味噌汁のハート型の麩がかわいい松花弁当(650円)だった。

「中山道御嶽館」(館内撮影禁止)で美濃地方の隠れキリシタンが残したマリア像や石を見学。墓地や家の柱などに隠して命がけで拝んでいた様子が伝わってくる。

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「鬼の首塚」は鎌倉時代、乱暴狼藉を働いていた悪党「鬼の太郎」を蟹薬師に祈願して退治した4人の家来が検分のために首を運んでいたところ、首が転げ落ち動かせなくなったので埋めた場所。「桶縄手 今もその名を朽ちさりき 塩漬にせし 鬼の首かも」(十返舎一九)。IMGP2260

伏見宿までは交通量の多い国道。道沿いの水仙が美しい。喫茶店「珈豆屋珈琲」で休憩。水出し珈琲と黒豆珈琲を頼んだら手作りの抹茶碗のような器にカスピ海ヨーグルトが付いてきた。

木曽川に架かる太田橋を渡り、「今渡の渡し場跡」へ。昭和初期まで利用されていたが、現在は公園。

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ブラジル人向けにポルトガル語が併記された禁止行為の看板が目に付いた。日本人はあまりやらないが確かにバーベキューや水泳をしたくなIMGP2278る場所だなぁと思う。

木曽川沿いの堤防をしばらく歩く。外灯に石が五個積まれていた。誰かのいたずらかと話していたら、オブジェだった。

宿は「ルートイン美濃加茂」。夕食は近くの「美濃加茂食堂」で。学生食堂のように好きなものを選ぶ。さんまの塩焼き、きしめん、サラダ、茄子の煮浸しなどヘルシーメニュー。

 

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食後は中京圏なら一度は入りたいコメダ珈琲店へ。コメダこだわりのミルクコーヒーとカフェオレを飲み比べ、小倉トーストを食す。好みの味はミルクコーヒーかな。

今日の私の歩数は50,906歩。自己ベストだ。二日分の洗濯を済ませ、就寝。

45,100歩 27.6km

por Amelia

Andres y Amelia中山道中細久手宿~御嶽宿~伏見宿~太田宿 寝返りを打つだけで地震のように床が揺れる大黒屋の部屋。風呂やトイレに行くのに使う階段もかなり急で危険。襖はくすみ、欄間のしっくいもはがれている。家族の住居は改築されていたが、宿泊客の利用する部屋はとにかく古い。文化庁の登録有形文化財に指定されていた。旧本陣に泊まるという経験も中山道歩き旅ならではだ。ご主人は聞かれたことには答えるが、不必要に説明をしない謙虚な方だった。 「細久手坂の穴観音」にも手書きの説明板。個人の思い入れが入っていて面白い。 「秋葉坂の三尊石窟」から「鴨ノ巣一里塚」へ。この辺りは竹林が多く道の両側に小さな馬頭観音が祀られている。古い外観を残して改築をしている家があった。 畑の中にいくつも三角錐屋根の小さな小屋。物置小屋のようだがもとからそうだったのか疑問。御殿馬休憩所でおやつタイム。すぐ先にレストラン「ラ・プロヴァンス」の本日営業の看板。ここで休むべきだったと思うが後の祭り。 「唄清水」は字の如く何やら音楽らしきものが聞こえてくる。昔の旅人も同じ音を聞いていたのだろうか。 「一呑み清水」は和宮が江戸まで運ばせ点茶した水。 「謡坂の石畳」の途中で脇道に入り、隠れキリシタンが墓石の下に十字架を刻んだ石を埋めた場所へ。発掘場所の脇にはマリア像が立っていた。 「耳神社」は願をかけ供えてある錐を耳にあてると耳の病気が平癒するご利益のある神様。耳が段々遠くなってきているので手を合わせた。 「牛の鼻欠け坂」を降りてからは平地を歩く。「和泉式部廟所」で国道と合流。御嶽宿の「Caffee Shopかくれんぼ」で値段も聞かず注文したランチ。味噌汁のハート型の麩がかわいい松花弁当(650円)だった。 「中山道御嶽館」(館内撮影禁止)で美濃地方の隠れキリシタンが残したマリア像や石を見学。墓地や家の柱などに隠して命がけで拝んでいた様子が伝わってくる。 「鬼の首塚」は鎌倉時代、乱暴狼藉を働いていた悪党「鬼の太郎」を蟹薬師に祈願して退治した4人の家来が検分のために首を運んでいたところ、首が転げ落ち動かせなくなったので埋めた場所。「桶縄手 今もその名を朽ちさりき 塩漬にせし 鬼の首かも」(十返舎一九)。 伏見宿までは交通量の多い国道。道沿いの水仙が美しい。喫茶店「珈豆屋珈琲」で休憩。水出し珈琲と黒豆珈琲を頼んだら手作りの抹茶碗のような器にカスピ海ヨーグルトが付いてきた。 木曽川に架かる太田橋を渡り、「今渡の渡し場跡」へ。昭和初期まで利用されていたが、現在は公園。 ブラジル人向けにポルトガル語が併記された禁止行為の看板が目に付いた。日本人はあまりやらないが確かにバーベキューや水泳をしたくなる場所だなぁと思う。...退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)