4年ぶりだろうか、辺野古を訪れてみた。辺野古漁港の近く、キャンプハンセンとの境界にある金網にかつてあった多くのリボンや基地反対を訴える旗の類は全て取り除かれ、フェンスの基地側を一人の警備員が行ったり来たりを繰り返していた。

美しかった辺野古の海には無数のテトラポッドが入れられて、景色はすっかり破壊されていた。

漁港を隔てた砂浜に面して反対派のテントは以前と同じようにあり、ひとりの男が座って微睡んでいた。少し陸側に入った小屋には車が一台停まっていたが、人の気配はなかった。

ゲート前に行ってみると、ちょうどダンプカーによる土砂の搬入の時間にぶつかり、反対派の人たちが搬入阻止の行動に出ていて、それを排除しようとする警備員や警官隊と対峙しているところだった。数十台のダンプカーは反対派が排除されて基地内に入れるようになるのを待って道路に列を作っていた。
 
毎日9時、12時、15時と3回行なわれる搬入作業、それを阻止しようとする反対派の座り込み。それが日常になっているためか、取材の記者もいないしもちろんニュースにもならない。
しかし私が行った2日前には「ひろゆき」氏がそこを訪れ、「座り込み抗議3011日の看板があったが誰も居なかったので、座り込み抗議0日にした方がよくない?」とツイートした。さらに座り込みは工事に合わせて9時、12時、15時に行われていると指摘されると、「そう書いてくれないと、わからないですよ。書き足しておいて貰ってもいいですか?」と投稿。妙な形で久しぶりに辺野古がニュースになった。
 
それにしても沖縄から見る沖縄の基地問題と、本土の人たちが見る沖縄との違いはあまりにも大きい。また基地反対派の人々に対して本土の右派の人たちからのあまりにも的外れな非難は相変わらずだ。基地が無くなれば中国が攻めてくる。基地反対派は中国の手先だ。売国奴だ。こんなことばがまだ投げかけられている。しかしそんな人たちが、日本人から大量の献金をまきあげて韓国に送金し、反日的な教えを説いている「統一教会」と強く結びついている自民党や安倍晋三氏などを売国奴だと批判しないのは何故なのだろう。
/images/2022/10/7C51E12C-A3D8-4578-88EC-25A2167EFB7A-700x394.jpeg/images/2022/10/7C51E12C-A3D8-4578-88EC-25A2167EFB7A-150x150.jpegAndrés国内旅行政治・経済・国際基地,安倍,沖縄,自民党,辺野古4年ぶりだろうか、辺野古を訪れてみた。辺野古漁港の近く、キャンプハンセンとの境界にある金網にかつてあった多くのリボンや基地反対を訴える旗の類は全て取り除かれ、フェンスの基地側を一人の警備員が行ったり来たりを繰り返していた。 美しかった辺野古の海には無数のテトラポッドが入れられて、景色はすっかり破壊されていた。 漁港を隔てた砂浜に面して反対派のテントは以前と同じようにあり、ひとりの男が座って微睡んでいた。少し陸側に入った小屋には車が一台停まっていたが、人の気配はなかった。 ゲート前に行ってみると、ちょうどダンプカーによる土砂の搬入の時間にぶつかり、反対派の人たちが搬入阻止の行動に出ていて、それを排除しようとする警備員や警官隊と対峙しているところだった。数十台のダンプカーは反対派が排除されて基地内に入れるようになるのを待って道路に列を作っていた。   毎日9時、12時、15時と3回行なわれる搬入作業、それを阻止しようとする反対派の座り込み。それが日常になっているためか、取材の記者もいないしもちろんニュースにもならない。 しかし私が行った2日前には「ひろゆき」氏がそこを訪れ、「座り込み抗議3011日の看板があったが誰も居なかったので、座り込み抗議0日にした方がよくない?」とツイートした。さらに座り込みは工事に合わせて9時、12時、15時に行われていると指摘されると、「そう書いてくれないと、わからないですよ。書き足しておいて貰ってもいいですか?」と投稿。妙な形で久しぶりに辺野古がニュースになった。   それにしても沖縄から見る沖縄の基地問題と、本土の人たちが見る沖縄との違いはあまりにも大きい。また基地反対派の人々に対して本土の右派の人たちからのあまりにも的外れな非難は相変わらずだ。基地が無くなれば中国が攻めてくる。基地反対派は中国の手先だ。売国奴だ。こんなことばがまだ投げかけられている。しかしそんな人たちが、日本人から大量の献金をまきあげて韓国に送金し、反日的な教えを説いている「統一教会」と強く結びついている自民党や安倍晋三氏などを売国奴だと批判しないのは何故なのだろう。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)