甲州街道9日目 4/12
鳥沢駅から笹子駅までが目標。この次からは日帰りではなく宿泊しつつ歩く予定なので、なんとしても笹子駅までは到達したい。
天気が良く久しぶりの太陽が暑い。帽子、サングラス、手袋、日影のない通りでは日傘をさして暑さよけ。
鳥沢駅から歩き始めてすぐに桜が満開の道に出た。
日本橋から90kmの標識を過ぎた辺りで桂川に架けられた三大奇橋の「猿橋」に到着。
橋桁が立てられない深い谷なので、両岸からはね木を4段重ね、最上段に橋桁を渡して作ったもの。国の名勝の1つ。
下水溝の
蓋も猿橋を中心にデザインされていた。周囲には御土産屋もあり、今川焼き風のお菓子で一休み。
駒橋発電所を過ぎて、大月駅前の濱野家で「海鮮おつけだんご」と「五目釜飯」で昼食。海のない県でなぜ海鮮が名物なのだろう?
1582年、織田・徳川連合軍に追われた武田勝頼が落ちのびようとした岩殿城があった岩殿山は高さ634m、
スカイツリーと同じ高さとのこと。でも山はそう高くは見えない。人気にあやかろうということなのだろうか?
大
月橋を渡り、笹子川沿い
に遡って行くと花咲宿。下花咲宿本陣の
「星野家住宅」は現在も子孫の方が住まわれていて、通りに面した部屋だけ公開していた。代々の雛飾りを見、
国の重要文化財に指定されたため当主が建てた歌碑を移動した話、時々コンサートを開いていることなどをうかがった。
それにしても国道を走る車の騒音がひどい。今や田舎には欠かせない車だが、静かに暮らす妨げの第一も車だろうと思われる。
甲斐国の郡内騒動(1836年)の発端となった農民蜂起の結集地が白野宿、ここから一揆は笹子峠を越えたあたりで暴徒化し、
甲府盆地一帯に拡大。幕府の命をうけた高島藩によって鎮圧されたが、江戸幕府を震撼させた「大塩平八郎の乱(1837年)」
にも影響を与えた一揆だとのこと。飢饉にあえぐ農民を救済できない幕府に人々の気持ちは確実に離れていった時期。明治維新まで30年余り。
笹子駅まではもう一息。
笹一酒造の「酒遊館」でフェイジョア・ワイン(バンジローに似た木の実の一種)、笹子駅近くで「笹子餅」をお土産に購入。
次はいよいよ峠を越える。
歩行距離 23.68km
35,239歩
por Amelia
https://dosperegrinos.net/2012/04/13/%e7%94%b2%e5%b7%9e%e8%a1%97%e9%81%93%ef%bc%99%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%80%80%ef%bc%94%ef%bc%8f%ef%bc%91%ef%bc%92/甲州道中鳥沢駅から笹子駅までが目標。この次からは日帰りではなく宿泊しつつ歩く予定なので、なんとしても笹子駅までは到達したい。 天気が良く久しぶりの太陽が暑い。帽子、サングラス、手袋、日影のない通りでは日傘をさして暑さよけ。 鳥沢駅から歩き始めてすぐに桜が満開の道に出た。 日本橋から90kmの標識を過ぎた辺りで桂川に架けられた三大奇橋の「猿橋」に到着。 橋桁が立てられない深い谷なので、両岸からはね木を4段重ね、最上段に橋桁を渡して作ったもの。国の名勝の1つ。 下水溝の 蓋も猿橋を中心にデザインされていた。周囲には御土産屋もあり、今川焼き風のお菓子で一休み。 駒橋発電所を過ぎて、大月駅前の濱野家で「海鮮おつけだんご」と「五目釜飯」で昼食。海のない県でなぜ海鮮が名物なのだろう? 1582年、織田・徳川連合軍に追われた武田勝頼が落ちのびようとした岩殿城があった岩殿山は高さ634m、 スカイツリーと同じ高さとのこと。でも山はそう高くは見えない。人気にあやかろうということなのだろうか? 大 月橋を渡り、笹子川沿い に遡って行くと花咲宿。下花咲宿本陣の 「星野家住宅」は現在も子孫の方が住まわれていて、通りに面した部屋だけ公開していた。代々の雛飾りを見、 国の重要文化財に指定されたため当主が建てた歌碑を移動した話、時々コンサートを開いていることなどをうかがった。 それにしても国道を走る車の騒音がひどい。今や田舎には欠かせない車だが、静かに暮らす妨げの第一も車だろうと思われる。 甲斐国の郡内騒動(1836年)の発端となった農民蜂起の結集地が白野宿、ここから一揆は笹子峠を越えたあたりで暴徒化し、 甲府盆地一帯に拡大。幕府の命をうけた高島藩によって鎮圧されたが、江戸幕府を震撼させた「大塩平八郎の乱(1837年)」 にも影響を与えた一揆だとのこと。飢饉にあえぐ農民を救済できない幕府に人々の気持ちは確実に離れていった時期。明治維新まで30年余り。 笹子駅まではもう一息。 笹一酒造の「酒遊館」でフェイジョア・ワイン(バンジローに似た木の実の一種)、笹子駅近くで「笹子餅」をお土産に購入。 次はいよいよ峠を越える。 歩行距離 23.68km 35,239歩 por AmeliaAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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