甲州街道 10日目(4/18)
駅を出て数十メートル戻り笹子餅を買う。先日は10個入りしかなかったが、今日は朝早いので餅はたくさん並んでいる。
自販機でお茶を買って歩き始める。最初はほとんど国道20号を歩く。陽が後ろから差し背中が暑くて汗ばむほど。国道に別れて笹子峠に向かう手前にコンビニがあったがつぶれている。餅を買っていて正解だった。道はどんどん細くなり、間もなく山道になる。「旧甲州街道」との標示はなく、「矢立の杉」への道標だけが忘れた頃にあらわれる。
せせらぎに沿ってそんなに急でもない山道を登り続け、「矢立の杉」に到着。太く立派な大木だが、幹の中は空洞になっていて、脇の東屋に掲示してある写真に空洞を通して空を見上げた映像がある。樹を痛めないようにと周りは立入禁止。
近くに説明音声を流す機械が設置されているが、山奥で電気が来ていないため、これが手回し式。ハンドルを20回まわしてスイッチを押すと音声が流れるというハイテク。すばらしい。
そこから先の舗装道路は通行止め。山道を歩くが、今度は消えかけたような道で急な上り下りがつづき、やがて渓流に挟まれた狭く急な尾根道を登る。カモシカと遭遇。数十メートル離れたところに立ち止まってじっとこちらを見ている。小さな谷を挟んでいることで安全だと思っているのだろうか。
尾根道がおわって少し舗装道路を進み、笹子トンネルに出る。現在も使われていて通り抜けることはできるが、トンネル入口の手前で右の山道にそれ笹子峠を越える。
峠を過ぎて下りになっても、トンネル出口付近で舗装道路を横切った以外はしばらく山道。そんなに急でないので脚への負担は少ない。徐々に道幅はひろがっていったが、最後に崖崩れで道がほとんど埋まっているところを通る。舗装道路に出て下って行くと崖崩れの補修工事現場に差し掛かる。通行禁止、工事関係者以外立入禁止と表示が出て柵で道が塞がれているが、迂回路はないので柵を乗り越えて進む。人ひとりがやっと通れる幅を残して道は完全に崩れている。昨年9月かららしい。
山道ではカモシカ以外にリスに2回遭遇。
20号に出る手前の集落で予想外にCafeを発見。1時を過ぎていて空腹だったので入る。しかし店内に誰もいない。「奥の戸の先、裏手にいます」、との札が出ているので裏に行ってみるが誰もいない。レジスターの電源は入っていて、テーブルには食器が残されているので、直前まで客がいたらしいのだが。あきらめてcafeを後にする。すぐ下の空き地にヤギが2頭つながれていて、1頭はこちらに向かってさかんにメーメーと鳴き掛けてくる。
20号に出て数百メートル逆方向、甲斐大和駅方向に戻り、最初にみつけた食堂うえのやで遅い昼食。親子丼と野菜炒め定食。味付けが濃く量が多い。
食後、今夜の宿をネットで予約し歩き始める。この辺りには赤茶色の甲州鞍馬石の石材店が何軒もある。桜も満開。
崩れかけで通行禁止になって何年か経っているような「長垣の吊り橋」。
ここからは20号線、県道と舗装道路をだらだらと下って行く。
勝沼宿本陣跡に「本陣槍掛けの松」。幹がすばらしい。
勝沼のブドウ園や満開の桃畑を眺めながらスピードを上げて盆地へと下って行く。
夕暮れて来たが、何とか暗くなる前に石和温泉に到着することができた。
ホテルは平日にも関わらずけっこう客が多いと思ったら、大浴場に入ってビックリ。話し声はすべて中国語。ニュースで知ってはいたが、ここまで石和温泉が中国人観光客の人気スポットになっているとは。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2012/04/18/%e7%94%b2%e5%b7%9e%e8%a1%97%e9%81%93%e3%80%8010%e6%97%a5%e7%9b%ae%ef%bc%88418%ef%bc%89/甲州道中駅を出て数十メートル戻り笹子餅を買う。先日は10個入りしかなかったが、今日は朝早いので餅はたくさん並んでいる。 自販機でお茶を買って歩き始める。最初はほとんど国道20号を歩く。陽が後ろから差し背中が暑くて汗ばむほど。国道に別れて笹子峠に向かう手前にコンビニがあったがつぶれている。餅を買っていて正解だった。道はどんどん細くなり、間もなく山道になる。「旧甲州街道」との標示はなく、「矢立の杉」への道標だけが忘れた頃にあらわれる。 せせらぎに沿ってそんなに急でもない山道を登り続け、「矢立の杉」に到着。太く立派な大木だが、幹の中は空洞になっていて、脇の東屋に掲示してある写真に空洞を通して空を見上げた映像がある。樹を痛めないようにと周りは立入禁止。 近くに説明音声を流す機械が設置されているが、山奥で電気が来ていないため、これが手回し式。ハンドルを20回まわしてスイッチを押すと音声が流れるというハイテク。すばらしい。 そこから先の舗装道路は通行止め。山道を歩くが、今度は消えかけたような道で急な上り下りがつづき、やがて渓流に挟まれた狭く急な尾根道を登る。カモシカと遭遇。数十メートル離れたところに立ち止まってじっとこちらを見ている。小さな谷を挟んでいることで安全だと思っているのだろうか。 尾根道がおわって少し舗装道路を進み、笹子トンネルに出る。現在も使われていて通り抜けることはできるが、トンネル入口の手前で右の山道にそれ笹子峠を越える。 峠を過ぎて下りになっても、トンネル出口付近で舗装道路を横切った以外はしばらく山道。そんなに急でないので脚への負担は少ない。徐々に道幅はひろがっていったが、最後に崖崩れで道がほとんど埋まっているところを通る。舗装道路に出て下って行くと崖崩れの補修工事現場に差し掛かる。通行禁止、工事関係者以外立入禁止と表示が出て柵で道が塞がれているが、迂回路はないので柵を乗り越えて進む。人ひとりがやっと通れる幅を残して道は完全に崩れている。昨年9月かららしい。 山道ではカモシカ以外にリスに2回遭遇。 20号に出る手前の集落で予想外にCafeを発見。1時を過ぎていて空腹だったので入る。しかし店内に誰もいない。「奥の戸の先、裏手にいます」、との札が出ているので裏に行ってみるが誰もいない。レジスターの電源は入っていて、テーブルには食器が残されているので、直前まで客がいたらしいのだが。あきらめてcafeを後にする。すぐ下の空き地にヤギが2頭つながれていて、1頭はこちらに向かってさかんにメーメーと鳴き掛けてくる。 20号に出て数百メートル逆方向、甲斐大和駅方向に戻り、最初にみつけた食堂うえのやで遅い昼食。親子丼と野菜炒め定食。味付けが濃く量が多い。 食後、今夜の宿をネットで予約し歩き始める。この辺りには赤茶色の甲州鞍馬石の石材店が何軒もある。桜も満開。 崩れかけで通行禁止になって何年か経っているような「長垣の吊り橋」。 ...Andres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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