著者が夫人のジゼールとともに、1993年6月19日にサン・ジャン・ピエ・ド・ポルを出発し、7月22日サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着するまでの記録。

途上で出会った人々のこと、町々の様子はもちろん描かれているが、それらは20年以上も前のことなので、実用上の役に立つことは少ない。

ただ、著者は一貫して「なぜ、自分は歩くのか」と自問しながら歩いており、しかもサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着しても「霊感」を得たり、「自分」を見つけ出したり、「信仰」を深めたりするのではなく、明確な答えを見出せずにいるのが共感できる。そうした内面の巡礼記としてみると、決して古びてはいない。

/images/2015/07/3102fdbb52f22dbb7651a7d9d81caccb-745x1024.jpg/images/2015/07/3102fdbb52f22dbb7651a7d9d81caccb-150x150.jpgAndrésサンティアゴ巡礼書籍・雑誌Camino,Santiago,サンティアゴ,巡礼著者が夫人のジゼールとともに、1993年6月19日にサン・ジャン・ピエ・ド・ポルを出発し、7月22日サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着するまでの記録。途上で出会った人々のこと、町々の様子はもちろん描かれているが、それらは20年以上も前のことなので、実用上の役に立つことは少ない。ただ、著者は一貫して「なぜ、自分は歩くのか」と自問しながら歩いており、しかもサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着しても「霊感」を得たり、「自分」を見つけ出したり、「信仰」を深めたりするのではなく、明確な答えを見出せずにいるのが共感できる。そうした内面の巡礼記としてみると、決して古びてはいない。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)