合計距離: 17088 m
最高点の標高: 632 m
最低点の標高: 473 m
累積標高(上り): 429 m
累積標高(下り): -587 m
総所要時間: 04:34:29
7時起床。なんとなく微熱でもありそうな、嫌な気分。一方、Ameliaは胃腸の調子を壊してしまい、下痢や吐き気。
8時過ぎに朝食をとりに降りる。ビュフェなので助かるが、もったいないような気もする。チューロがテーブルに出される。食べてみるとまだ温かいだけでなく、粉も油も上質のものが使われていて、美味しい。せっかくなのでChocolateがほしくなり、Camareraに頼んでみる。しかしColacaoしかないとのこと。Colacaoはいらないと言ってあきらめるが、しばらくするとCamareraが袋入りのChocolateを持ってきて、探したら見つかったけどこれでいいかと言う。喜んでお願いする。本式のChocolateを練ったものではないが、わざわざ探してくれるとはスペインではめったにないサービス。
Posada Las Doñas
Posada Las Doñas

部屋に戻って支度をするが、Ameliaの調子は微妙。下痢状態では歩くのは難しいだろう。少し良くなったからとチェックアウトしてホテルを出ようとしたところで、Ameliaはやはりだめそうでトイレに駆け込む。レセプションの女性(先ほどのCamarera)に、今日の目的地Vega de Valcarceまでのバスの便はあるかと尋ねると、あるけど午後1時。部屋は12時まで使えるそうなので、Amelia
は12時まで部屋で休み、その後にタクシーを呼んでもらうことにする。親切なホテル(Posada Las Doñas)に恵まれて助かった。
朝のVillafranca del Bierzo
朝のVillafranca del Bierzo

私は9時半過ぎに出発。朝から小雨が降り続いているので、最初からポンチョ。雨に濡れると少し寒い。街の中を進むと川を渡るが、橋の上からの光景は日本の温泉地のよう。
巡礼者をほとんど見かけない
巡礼者をほとんど見かけない

Caminoの矢印に沿って進むが、ふと気づくと地図のCaminoと大幅にずれている。数人の巡礼者が見えるし、確かに道路にはCaminoの印もある。きっとまたコース設定が変えられたのだろう。
コンクリートで守られたCamino
コンクリートで守られたCamino

Caminoはほとんど国道の歩道を進む。コンクリートのガードレールで車道と区切られており舗装もされているので雨の日には助かるが、面白みはない。街を出るときに3組ほどの巡礼者を追い越したが、その後は全く姿を見かけない。
ようやく国道から離れる
ようやく国道から離れる

1時間近く進んだところでCaminoはようやく国道から離れる。Perejeに到着。Barがあったが、まだ休む必要はないので通過。Caminoは再び国道に出る。村の中を通るので国道を外れただけだった。
30分ほどでTrabadelo。2番目のBarで休もうと思っていたら、そこは閉まっていて、結局休めない。再び国道へ。
Valcarce川
Valcarce川

ずっとValcarce川に沿って緩やかに上ってきたが、このあたりで川は蛇行し、国道は数十メートルおきに川を渡るような感じ。川の景色はこれも日本の山奥の景色を彷彿とさせる。
12時20分ごろ、後ろから来た車がクラクションを鳴らす。運転席と後部座席の人がこちらに手を振る。顔は見えなかったが、時間からしてもAmeliaに違いない。タクシーで移動する元気はあるようで、少し安心。
ドライブイン・ホテル
ドライブイン・ホテル

国道わきに大きなドライブインのようなHotel。ここで休憩。外のテラス席でポンチョを脱ぎ、室内へ。広い店なので邪魔にはならない。野菜サンドとKAS Limón。サンドイッチは野菜だけだとあっさりしているだろうと思って注文したが、チーズと茹で玉子もたっぷり入っていて結構なボリューム。この店に入るときに入れ替わりのように巡礼者が一人出て行き、私が出るときに別の巡礼者が入ってきた。ずっと姿を見なかったが、やはり今日は歩く人が少ないのだろうか。それとも私の出発が遅かったからか。
テントで産地直売
テントで産地直売

ここは隣のテントで産地直売をやっており、また隣接するスーパーはCooperativoと出ているので、生協か。
Santiagoまで190km
Santiagoまで190km

店を出ると左に国道を逸れ、La Portelaへ。ここに巡礼者の像があり、その足元にRoncesvallesまで559km、Santiagoまで190kmとある。とうとう200kmを切った。像の向かいのAlbergueでSelloをもらって歩きはじめたら、間もなく小さな礼拝堂があり、入口が開いている。
名も知れぬ教会
名も知れぬ教会

名前も分からないものだが、中はきれいで、Selloが置かれている。
名も知れぬ教会
名も知れぬ教会

10分ちょっとで次の村、Ambasmestas。ここにも先ほどと似たような礼拝堂があり、Selloを押す。
Casa Rural El Recanto
Casa Rural El Recanto

国道を離れてVega de Valcarceに到着。家並みが始まりかけたところに今日の宿があった。小さなCasa Ruralで宿の人などいない。Ameliaは着いているはずなのでベルを押すが、誰も出てこない。貼り紙に用のある人は向かいのパン屋へ、とあるので行ってみる。パン屋さんは、カギは奥さんに渡してあるから何度もベルを押してと言うので、戻って繰り返しベルを押す。ようやくAmeliaがドアを開けてくれた。無事に到着していてほっとする。タクシーではなく宿の人のおじさんの車だったそうだ。
向かいのパン屋
向かいのパン屋

Ameliaはまだ調子が悪い。何か口にできるものはないかとパン屋さんに行ってみる。パンはバゲットがあるだけ。あとはケーキが2種類ほど。仕方ないのでAgua con gasとアクエリアス、チョコレート、ヨーグルトを買ってくる。今朝もらってきたリンゴをむくが、美味しくない。私も食欲はない。
疲れて風邪気味でもあるので昼寝。2時間半ほど眠ってしまうが、まだ寝たりない気分。
村のスーパー
村のスーパー

村のスーパーまで買い物に出る。スーパーと言っても典型的な巡礼者向けスーパーよりちょっと大きい程度。リンゴ、洋梨、トマト、クロワッサン、ドーナツ、アクエリアスのペットボトル。
Ameliaはまだリンゴとアクエリアスしか食べられない。私はクロワッサンを食べてみるが、一つ食べただけで食欲がなくなる。トマト1個は美味しく食べられた。
今日は1日中雨。夜になっても時々雨の勢いが増す。明日は距離は短いが急な上りが控えている。はたしてAmeliaは大丈夫か。
por Andrés
Andrésフランス人の道 Camino FrancésCamino,Francés,Santiago,サンティアゴ,フランス人の道,巡礼7時起床。なんとなく微熱でもありそうな、嫌な気分。一方、Ameliaは胃腸の調子を壊してしまい、下痢や吐き気。 8時過ぎに朝食をとりに降りる。ビュフェなので助かるが、もったいないような気もする。チューロがテーブルに出される。食べてみるとまだ温かいだけでなく、粉も油も上質のものが使われていて、美味しい。せっかくなのでChocolateがほしくなり、Camareraに頼んでみる。しかしColacaoしかないとのこと。Colacaoはいらないと言ってあきらめるが、しばらくするとCamareraが袋入りのChocolateを持ってきて、探したら見つかったけどこれでいいかと言う。喜んでお願いする。本式のChocolateを練ったものではないが、わざわざ探してくれるとはスペインではめったにないサービス。 部屋に戻って支度をするが、Ameliaの調子は微妙。下痢状態では歩くのは難しいだろう。少し良くなったからとチェックアウトしてホテルを出ようとしたところで、Ameliaはやはりだめそうでトイレに駆け込む。レセプションの女性(先ほどのCamarera)に、今日の目的地Vega de Valcarceまでのバスの便はあるかと尋ねると、あるけど午後1時。部屋は12時まで使えるそうなので、Amelia は12時まで部屋で休み、その後にタクシーを呼んでもらうことにする。親切なホテル(Posada Las Doñas)に恵まれて助かった。 私は9時半過ぎに出発。朝から小雨が降り続いているので、最初からポンチョ。雨に濡れると少し寒い。街の中を進むと川を渡るが、橋の上からの光景は日本の温泉地のよう。 Caminoの矢印に沿って進むが、ふと気づくと地図のCaminoと大幅にずれている。数人の巡礼者が見えるし、確かに道路にはCaminoの印もある。きっとまたコース設定が変えられたのだろう。 Caminoはほとんど国道の歩道を進む。コンクリートのガードレールで車道と区切られており舗装もされているので雨の日には助かるが、面白みはない。街を出るときに3組ほどの巡礼者を追い越したが、その後は全く姿を見かけない。 1時間近く進んだところでCaminoはようやく国道から離れる。Perejeに到着。Barがあったが、まだ休む必要はないので通過。Caminoは再び国道に出る。村の中を通るので国道を外れただけだった。 30分ほどでTrabadelo。2番目のBarで休もうと思っていたら、そこは閉まっていて、結局休めない。再び国道へ。 ずっとValcarce川に沿って緩やかに上ってきたが、このあたりで川は蛇行し、国道は数十メートルおきに川を渡るような感じ。川の景色はこれも日本の山奥の景色を彷彿とさせる。 12時20分ごろ、後ろから来た車がクラクションを鳴らす。運転席と後部座席の人がこちらに手を振る。顔は見えなかったが、時間からしてもAmeliaに違いない。タクシーで移動する元気はあるようで、少し安心。 国道わきに大きなドライブインのようなHotel。ここで休憩。外のテラス席でポンチョを脱ぎ、室内へ。広い店なので邪魔にはならない。野菜サンドとKAS Limón。サンドイッチは野菜だけだとあっさりしているだろうと思って注文したが、チーズと茹で玉子もたっぷり入っていて結構なボリューム。この店に入るときに入れ替わりのように巡礼者が一人出て行き、私が出るときに別の巡礼者が入ってきた。ずっと姿を見なかったが、やはり今日は歩く人が少ないのだろうか。それとも私の出発が遅かったからか。 ここは隣のテントで産地直売をやっており、また隣接するスーパーはCooperativoと出ているので、生協か。 店を出ると左に国道を逸れ、La Portelaへ。ここに巡礼者の像があり、その足元にRoncesvallesまで559km、Santiagoまで190kmとある。とうとう200kmを切った。像の向かいのAlbergueでSelloをもらって歩きはじめたら、間もなく小さな礼拝堂があり、入口が開いている。 名前も分からないものだが、中はきれいで、Selloが置かれている。 10分ちょっとで次の村、Ambasmestas。ここにも先ほどと似たような礼拝堂があり、Selloを押す。 国道を離れてVega de Valcarceに到着。家並みが始まりかけたところに今日の宿があった。小さなCasa Ruralで宿の人などいない。Ameliaは着いているはずなのでベルを押すが、誰も出てこない。貼り紙に用のある人は向かいのパン屋へ、とあるので行ってみる。パン屋さんは、カギは奥さんに渡してあるから何度もベルを押してと言うので、戻って繰り返しベルを押す。ようやくAmeliaがドアを開けてくれた。無事に到着していてほっとする。タクシーではなく宿の人のおじさんの車だったそうだ。 Ameliaはまだ調子が悪い。何か口にできるものはないかとパン屋さんに行ってみる。パンはバゲットがあるだけ。あとはケーキが2種類ほど。仕方ないのでAgua con gasとアクエリアス、チョコレート、ヨーグルトを買ってくる。今朝もらってきたリンゴをむくが、美味しくない。私も食欲はない。 疲れて風邪気味でもあるので昼寝。2時間半ほど眠ってしまうが、まだ寝たりない気分。 村のスーパーまで買い物に出る。スーパーと言っても典型的な巡礼者向けスーパーよりちょっと大きい程度。リンゴ、洋梨、トマト、クロワッサン、ドーナツ、アクエリアスのペットボトル。 Ameliaはまだリンゴとアクエリアスしか食べられない。私はクロワッサンを食べてみるが、一つ食べただけで食欲がなくなる。トマト1個は美味しく食べられた。 今日は1日中雨。夜になっても時々雨の勢いが増す。明日は距離は短いが急な上りが控えている。はたしてAmeliaは大丈夫か。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)