今日は休養日。8時45分からホテルで朝食。ビュッフェ形式。パラドールだけあってやはり豪華。コーヒーもミルクもポットでたっぷり持ってきてくれるし、パン、サラミ、ハム、ケーキ、果物などの種類も豊富。もちろん全種類は食べきれない。
CominoのPortomarínあたりからよく抜きつ抜かれつしたカリフォルニアからの男女3人組の中の男性が、同じ食堂に座っている。手であいさつ。Pedrouzoで最後に会った時、私たちがSantiagoではパラドールに泊まると言ったら親指を下にしたのに。しばらくして男が私たちのところにやってきて、しばらくおしゃべり。英語だったが、何かの拍子に彼もスペイン語ができることがわかり、会話が弾む。なぜCaminoをと聞かれ、前からスペインの歴史や文化に興味があったこと、現在は日曜日にもミサに行かない人がほとんどのなのになぜCaminoを歩く人が多いのかを知りたかったこと、スペイン文化へのキリスト教あるいはカトリックの影響を知りたかったことなどと答える。彼に逆に尋ねると、75歳で残りの人生が少なくなり、その人生を精神的に豊かにしたいからと答えてくれた。もう少し若く見えたが。昨日のミサには感動して涙が流れたとも言っていた。カトリックだそうだ。娘がスペインに住んでいて、今日はその姑などとパーティーをやり、明日出発するとのこと。私たちが食事を終えて出る時には女性二人も加わって食事中だったので、別れの挨拶に行く。なぜか縁のある人たちだった。道中は挨拶ぐらいしかできなかったが、最後に真面目な話もできて良かった。
朝食は10時までゆっくり。そのころでもまだ食事に入ってくる人がいた。11時まではやっているので皆ゆっくりなのか。
パラドールの中庭
パラドールの中庭
パラドールの中庭を見学。中庭が4つあるが、どれも静かで数人に会っただけ。
10時50分に外出。まず、ガリシア州のTurismoへ。FisterraやMuxíaへのCaminoの情報をもらう。宿のリスト、地図、帰りのバスの時刻表など。次にSantiago市のTurismoへ。熊野古道とCaminoを両方歩いた証明と記念バッジをもらう。
次にスポーツ用品店へ行き、私の靴下を購入。3足持ってきたうちの1足半に穴が開き、レオンで1足購入しただけでは足りなくなったので。ガリシアでは洗濯物が乾かないことが多く、2足では不安だった。
文具店で、インク切れだった私のボールペンの芯とAmeliaのボールペンを購入。
問題は洗濯洗剤。レオンで買った旅行用の小容量の洗剤を使い切ったので買わなければならなくなった。レオンではスーパーマーケットMercadonaで買ったのだが、SantiagoのMercadonaは郊外で少し遠い。近くのスーパーを探して3軒行ったが、どこも大きな家庭用しか置いていない。たまたまカルフールでSDカードを売っていたので購入。PCのディスクがいっぱいになりかけているので、写真のファイルをSDカードに移してPCの方の空き容量を増やそうと思って。洗剤はあきらめてPasteleríaでプチ・ケーキとコーヒーで休憩。これ以上探すのも無駄なので、最後の店にあったオシャレ着洗い洗剤が400ccで一番小さいので、それで我慢することにして買いに戻る。ついでに道中に備えてチョコレートも。
Museo  Catedralの入口
Museo Catedralの入口
もうお昼の時間になっていたが、朝食が遅くたくさん食べたので、食前にMuseo  Catedralの見学に。
回廊
回廊
古い柱頭や聖像等の展示。
閑散としたカテドラル
閑散としたカテドラル
Catedralの中に出たので、あらためてSantiago様に挨拶に行く。昨日は長い列ができていたのに、今日は誰もいない。地下の棺の所では一人の青年が静かに長いこと佇んでいた。私たちが入って行くと場所を空け、私たちが出て行くとまた棺に向かって立っていた。SantiagoのCapillaに行くと数人が静かに熱心に祈っている。Caminoの途上でほんの数人しか見かけなかった光景。昨日のミサに参集した多数と、今日の静かに祈る数人。その落差を知ることができて、日曜日の到着を選んでよかった。それにしてもこの人数の差は何なのだろう。
Museo Catedralと同じ入場券でもう一か所見学できるが、3時半になるので昼食へ。近くのレストランに適当に入る。
Santiagoの昼食
Santiagoの昼食
Menú del Día。一皿目はCaldo de Galicia。二皿目は豆入りスープと魚介・パスタ・サラダ。三皿目はSecretoとそれと似たような肉で味付けの違う料理。デザートはTarta de SantiagoとTarta de Piña。ワインと水。ワインはカラフで出てきたがグラスに多めの一杯分しかなかった。どれも可もなく不可もなく。
苔むしたカテドラル外壁
苔むしたカテドラル外壁
食後にCatedralのもう一か所のMuseo見学。こちらはCatedralの修復・修理についての展示。手法や作業工程などが写真、図などで説明されている。雨が多いため外壁や屋根などに苔や草が生え、石の隙間から雨がしみ込むなど傷みが激しいようだ。現に今も塔の一つが修理のために足場で囲われている。
パラドールに戻りサロンで明日からのFisterraやMuxíaへの計画を練る。FisterraからMuxíaへ回るつもりだったが、泊まれるところや1日の歩行距離などを検討した結果、MuxíaからFisterraへというコースに変更。初日のNegreiraのホテルを予約。朝もらった資料に載っていたホテルはネットで調べると廃業しており、資料にないホテルがあった。こんな調子では明後日からはどうなることやら。Albergueも仕方ないが、雨に濡れたり寒い夜だと困る。
サロンにいるときに日本人団体が来て、添乗員がいろいろと説明し、部屋に向かって行った。
一旦部屋に戻り、資料などを整理。
夕食代わり
夕食代わり
8時過ぎに外出。昨日、Nさんに教えてもらったBarへ。飲み物1杯にタパスが2品つくということだったので夕食代わりにしようと出かけたが、その店は休み。隣の店に入る。Cañaを頼むとオリーブとCroqueta(コロッケ)がついてきた。Croquetaは小さいのが二人で2つ。これでは足りないのでCaramaresも頼む。まずまずの味。それだけにして引き上げる。
Santiago夜景
Santiago夜景
Santiagoはこの辺りでは都会だとは言っても、夜は早いようで9時ごろには人通りも少なくなっていた。
明日から再びCaminoを歩く。これまでより情報が少なく、歩く人もより一層少ないと思えるだけに予想がつかない道だが、あと1週間、約120kmだ。
por Andrés
Andrésフランス人の道 Camino FrancésCamino,Francés,Santiago,サンティアゴ,フランス人の道,巡礼今日は休養日。8時45分からホテルで朝食。ビュッフェ形式。パラドールだけあってやはり豪華。コーヒーもミルクもポットでたっぷり持ってきてくれるし、パン、サラミ、ハム、ケーキ、果物などの種類も豊富。もちろん全種類は食べきれない。CominoのPortomarínあたりからよく抜きつ抜かれつしたカリフォルニアからの男女3人組の中の男性が、同じ食堂に座っている。手であいさつ。Pedrouzoで最後に会った時、私たちがSantiagoではパラドールに泊まると言ったら親指を下にしたのに。しばらくして男が私たちのところにやってきて、しばらくおしゃべり。英語だったが、何かの拍子に彼もスペイン語ができることがわかり、会話が弾む。なぜCaminoをと聞かれ、前からスペインの歴史や文化に興味があったこと、現在は日曜日にもミサに行かない人がほとんどのなのになぜCaminoを歩く人が多いのかを知りたかったこと、スペイン文化へのキリスト教あるいはカトリックの影響を知りたかったことなどと答える。彼に逆に尋ねると、75歳で残りの人生が少なくなり、その人生を精神的に豊かにしたいからと答えてくれた。もう少し若く見えたが。昨日のミサには感動して涙が流れたとも言っていた。カトリックだそうだ。娘がスペインに住んでいて、今日はその姑などとパーティーをやり、明日出発するとのこと。私たちが食事を終えて出る時には女性二人も加わって食事中だったので、別れの挨拶に行く。なぜか縁のある人たちだった。道中は挨拶ぐらいしかできなかったが、最後に真面目な話もできて良かった。朝食は10時までゆっくり。そのころでもまだ食事に入ってくる人がいた。11時まではやっているので皆ゆっくりなのか。パラドールの中庭を見学。中庭が4つあるが、どれも静かで数人に会っただけ。10時50分に外出。まず、ガリシア州のTurismoへ。FisterraやMuxíaへのCaminoの情報をもらう。宿のリスト、地図、帰りのバスの時刻表など。次にSantiago市のTurismoへ。熊野古道とCaminoを両方歩いた証明と記念バッジをもらう。次にスポーツ用品店へ行き、私の靴下を購入。3足持ってきたうちの1足半に穴が開き、レオンで1足購入しただけでは足りなくなったので。ガリシアでは洗濯物が乾かないことが多く、2足では不安だった。文具店で、インク切れだった私のボールペンの芯とAmeliaのボールペンを購入。問題は洗濯洗剤。レオンで買った旅行用の小容量の洗剤を使い切ったので買わなければならなくなった。レオンではスーパーマーケットMercadonaで買ったのだが、SantiagoのMercadonaは郊外で少し遠い。近くのスーパーを探して3軒行ったが、どこも大きな家庭用しか置いていない。たまたまカルフールでSDカードを売っていたので購入。PCのディスクがいっぱいになりかけているので、写真のファイルをSDカードに移してPCの方の空き容量を増やそうと思って。洗剤はあきらめてPasteleríaでプチ・ケーキとコーヒーで休憩。これ以上探すのも無駄なので、最後の店にあったオシャレ着洗い洗剤が400ccで一番小さいので、それで我慢することにして買いに戻る。ついでに道中に備えてチョコレートも。もうお昼の時間になっていたが、朝食が遅くたくさん食べたので、食前にMuseo  Catedralの見学に。古い柱頭や聖像等の展示。Catedralの中に出たので、あらためてSantiago様に挨拶に行く。昨日は長い列ができていたのに、今日は誰もいない。地下の棺の所では一人の青年が静かに長いこと佇んでいた。私たちが入って行くと場所を空け、私たちが出て行くとまた棺に向かって立っていた。SantiagoのCapillaに行くと数人が静かに熱心に祈っている。Caminoの途上でほんの数人しか見かけなかった光景。昨日のミサに参集した多数と、今日の静かに祈る数人。その落差を知ることができて、日曜日の到着を選んでよかった。それにしてもこの人数の差は何なのだろう。Museo Catedralと同じ入場券でもう一か所見学できるが、3時半になるので昼食へ。近くのレストランに適当に入る。Menú del Día。一皿目はCaldo de Galicia。二皿目は豆入りスープと魚介・パスタ・サラダ。三皿目はSecretoとそれと似たような肉で味付けの違う料理。デザートはTarta de SantiagoとTarta de Piña。ワインと水。ワインはカラフで出てきたがグラスに多めの一杯分しかなかった。どれも可もなく不可もなく。食後にCatedralのもう一か所のMuseo見学。こちらはCatedralの修復・修理についての展示。手法や作業工程などが写真、図などで説明されている。雨が多いため外壁や屋根などに苔や草が生え、石の隙間から雨がしみ込むなど傷みが激しいようだ。現に今も塔の一つが修理のために足場で囲われている。パラドールに戻りサロンで明日からのFisterraやMuxíaへの計画を練る。FisterraからMuxíaへ回るつもりだったが、泊まれるところや1日の歩行距離などを検討した結果、MuxíaからFisterraへというコースに変更。初日のNegreiraのホテルを予約。朝もらった資料に載っていたホテルはネットで調べると廃業しており、資料にないホテルがあった。こんな調子では明後日からはどうなることやら。Albergueも仕方ないが、雨に濡れたり寒い夜だと困る。サロンにいるときに日本人団体が来て、添乗員がいろいろと説明し、部屋に向かって行った。一旦部屋に戻り、資料などを整理。8時過ぎに外出。昨日、Nさんに教えてもらったBarへ。飲み物1杯にタパスが2品つくということだったので夕食代わりにしようと出かけたが、その店は休み。隣の店に入る。Cañaを頼むとオリーブとCroqueta(コロッケ)がついてきた。Croquetaは小さいのが二人で2つ。これでは足りないのでCaramaresも頼む。まずまずの味。それだけにして引き上げる。Santiagoはこの辺りでは都会だとは言っても、夜は早いようで9時ごろには人通りも少なくなっていた。明日から再びCaminoを歩く。これまでより情報が少なく、歩く人もより一層少ないと思えるだけに予想がつかない道だが、あと1週間、約120kmだ。por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)