合計距離: 28352 m
最高点の標高: 232 m
最低点の標高: -10 m
累積標高(上り): 691 m
累積標高(下り): -772 m
総所要時間: 08:53:14

ホテルのBarで朝食。

9時過ぎにチェックアウト。ホテルの前の道路をOntónの村の方に戻るが、この道にもCaminoの黄色い矢印、さらにはCaminoを示す帆立貝のプレートがある。このCamino del Norteは複数コースが結構あるので、これもその一つなのかもしれない。そのまま道路を進むと、Ontónの村の中心まで行かずに私たちが進もうとしていたCaminoに出た。そこから上り坂。200m以上の標高差を上るが、舗装された道で最初は集落が続く。集落が絶えた後も舗装道なのでそんなに苦労はない。

PA102996崖の上に建造物の廃墟が見える。そんなに古いものではなさそうだが、形からは何だったのか分からないし、表示もない。

PA102997大きなナメクジ。フランスを歩いていたころから毎日のように見かけていたもので、どれも長さが10㎝~15㎝ほど。丸々と太ったものも多い。フランスでは黒色だったのがスペインに入ると黒色は次第になくなり、白っぽいものやオレンジ色のものがほとんど。踏みつぶすと嫌なので歩くのに気を遣う。

道の両側には木立の間に牧場があることが多い。このあたりでも飼われているのは羊、牛、馬、ロバ、たまに山羊。

PA103000下に道が走っていると思ったらヘアピンカーブを経てトンネルを抜けることになった。車も通らず緩やかな下りで非常に歩きやすい遊歩道。ほとんど道幅も勾配も変わらずに数㎞もこの道が続くので不思議に思っていたら、どうやらこれは鉄道の廃線後を遊歩道にしたもののようだ。PA103003ホームや駅舎の跡があったので気づいた。

道の左下方にはずっと住宅が続いていて、その先に石灰岩の採掘されている山とセメント工場らしきものが見えてきた。PA103007この辺は秩父のようなところだったのだ。

PA103008町に出たところでBarで休憩。小さなBocadillo con jamón, Tertilla, Limonada, Agua con gas。ここは安かった。ひょっとして協同組合のようなものの経営なのだろうか。

歩いていると、後ろからやってきた自転車の女性が、¿Japonés?と声をかけてくる。自分は日本語はできないが、夫は日本人だそうだ。もう引退しているが柔道教室を開いていて、息子も柔道家でオリンピックの選手だとのこと。夫の実家は長野県の富士見町で、諏訪や茅野には親戚も多く、諏訪湖の花火大会も見た。良かったら家に寄ってくれと言って住所を教えてくれた。毎日健康のために十数㎞自転車に乗っているとのこと。引退した人の奥さんにしては若く見えた。はっきりしたスペイン語で聞き取りやすかったが、早口なので全部はわからなかった。先に家に帰ると行ってしまったが、もし私たちに来てほしければCaminoに出て待っているだろうからと、進むことにしたが、出会うことはなかった。住所の場所もよくわからないし、探して行く余裕はないので仕方がない。

Castro Urdialesに入ったところのスーパーでリンゴ、バナナ、チョコレートを購入。

少し歩いたところで海岸の遊歩道に出る。非常に広い遊歩道で、砂浜では陽に当たる人、少数だが海に入っている人もいる。海岸沿いにはリゾートマンションらしいものが並び結構大きな保養地。海岸から突き出したBarに行こうかと思ったら、そこは会員制。海岸をはずれまで歩いてケーキ屋さんのテラス席で休む。PA103015ケーキはフルーツいっぱいで美味しかった。

PA103018海岸から離れ少し坂を上ったところに闘牛場があり、そのすぐ先に公営Albergueがある。開いていたのでスタンプをもらう。小さな建物で狭い庭には小さなテントがいくつも並べてある。Peregrinoの多い時期にはテント泊にもなるのだろう。

高速道路に並行した道を上ったりくぐったりして進む。PA103019陽だまりの猫、猫だまり。全部で7匹。さらに少し離れて1匹。のどかな風景。

転倒してしまった。緩い下り坂、舗装道路。楽な道で気が抜けていたのか、20㎞以上歩いて疲れていたのか。マンホールの縁が数センチ削られた窪みに右足が入り、まったく気づいていなかったのでバランスを崩して転んでしまった。幸い捻挫等はないが、両手と右ひざに擦り傷。水筒の水で簡単に洗い、絆創膏を貼る。歩くのに支障はない。

やがて高速道路をくぐり海岸側に出ると山道になる。その先は海岸の崖の上の牧草地。この数日は晴天が続いているので泥道はない。

PA103022牛が群れているところを通り抜けなければならない。怒ったような声を出すのや、こちらをじっと見つめている立派な角の牛がいて怖いが、刺激しないように気を付けて通り抜ける。何事もなかった。

今夜のホテルはCaminoに面しているが、そこは裏口でインターフォンもない。遠回りをして表側に行かなければならなかった。チェックインは18時近くになってしまった。併設のBarでチェックイン。担当は昨夜Ameliaが予約の電話を入れた相手で、Ameliaが10 de Octubreと言うべきところをSeptiembreと言ってしまったのでよく覚えてくれていた。

シャワー、洗濯、日記。Wifiのパスワードを聞きに行ったついでに絆創膏をもらってくる。

テレビでは18時からカタルーニャ州議会の様子を中継。ここでカタルーニャ独立が宣言される予定とあって、昼のニュースでも議事堂前から中継していた。その時にはマスコミ関係者が集まっていて、少数のやじ馬が通りがかりに様子をうかがっていただけだったが、今はカタルーニャの旗を持った人が多数集まっている。議会では討論が行われていて、テレビは同時通訳で中継を続けている。

夕食はホテルのレストランで。赤ワインと水。一皿目は魚のスープとミックスサラダ。二皿目はConejo(兎)とBonito(カツオ)。どれもまずまずの味。デザートはスイカとクワハーダ。スイカはさすがに甘みが少ない。

食後、Barの席で明日のホテルの予約。テレビではカタルーニャ問題を続けている。独立はいったん凍結するとのことだが、中央政府は住民投票をそもそも認めないという姿勢なので先行くは相変わらず不透明だ。

44,300歩 28.4㎞

por Andrés

Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼ホテルのBarで朝食。 9時過ぎにチェックアウト。ホテルの前の道路をOntónの村の方に戻るが、この道にもCaminoの黄色い矢印、さらにはCaminoを示す帆立貝のプレートがある。このCamino del Norteは複数コースが結構あるので、これもその一つなのかもしれない。そのまま道路を進むと、Ontónの村の中心まで行かずに私たちが進もうとしていたCaminoに出た。そこから上り坂。200m以上の標高差を上るが、舗装された道で最初は集落が続く。集落が絶えた後も舗装道なのでそんなに苦労はない。 崖の上に建造物の廃墟が見える。そんなに古いものではなさそうだが、形からは何だったのか分からないし、表示もない。 大きなナメクジ。フランスを歩いていたころから毎日のように見かけていたもので、どれも長さが10㎝~15㎝ほど。丸々と太ったものも多い。フランスでは黒色だったのがスペインに入ると黒色は次第になくなり、白っぽいものやオレンジ色のものがほとんど。踏みつぶすと嫌なので歩くのに気を遣う。 道の両側には木立の間に牧場があることが多い。このあたりでも飼われているのは羊、牛、馬、ロバ、たまに山羊。 下に道が走っていると思ったらヘアピンカーブを経てトンネルを抜けることになった。車も通らず緩やかな下りで非常に歩きやすい遊歩道。ほとんど道幅も勾配も変わらずに数㎞もこの道が続くので不思議に思っていたら、どうやらこれは鉄道の廃線後を遊歩道にしたもののようだ。ホームや駅舎の跡があったので気づいた。 道の左下方にはずっと住宅が続いていて、その先に石灰岩の採掘されている山とセメント工場らしきものが見えてきた。この辺は秩父のようなところだったのだ。 町に出たところでBarで休憩。小さなBocadillo con jamón, Tertilla, Limonada, Agua con gas。ここは安かった。ひょっとして協同組合のようなものの経営なのだろうか。 歩いていると、後ろからやってきた自転車の女性が、¿Japonés?と声をかけてくる。自分は日本語はできないが、夫は日本人だそうだ。もう引退しているが柔道教室を開いていて、息子も柔道家でオリンピックの選手だとのこと。夫の実家は長野県の富士見町で、諏訪や茅野には親戚も多く、諏訪湖の花火大会も見た。良かったら家に寄ってくれと言って住所を教えてくれた。毎日健康のために十数㎞自転車に乗っているとのこと。引退した人の奥さんにしては若く見えた。はっきりしたスペイン語で聞き取りやすかったが、早口なので全部はわからなかった。先に家に帰ると行ってしまったが、もし私たちに来てほしければCaminoに出て待っているだろうからと、進むことにしたが、出会うことはなかった。住所の場所もよくわからないし、探して行く余裕はないので仕方がない。 Castro Urdialesに入ったところのスーパーでリンゴ、バナナ、チョコレートを購入。 少し歩いたところで海岸の遊歩道に出る。非常に広い遊歩道で、砂浜では陽に当たる人、少数だが海に入っている人もいる。海岸沿いにはリゾートマンションらしいものが並び結構大きな保養地。海岸から突き出したBarに行こうかと思ったら、そこは会員制。海岸をはずれまで歩いてケーキ屋さんのテラス席で休む。ケーキはフルーツいっぱいで美味しかった。 海岸から離れ少し坂を上ったところに闘牛場があり、そのすぐ先に公営Albergueがある。開いていたのでスタンプをもらう。小さな建物で狭い庭には小さなテントがいくつも並べてある。Peregrinoの多い時期にはテント泊にもなるのだろう。 高速道路に並行した道を上ったりくぐったりして進む。陽だまりの猫、猫だまり。全部で7匹。さらに少し離れて1匹。のどかな風景。 転倒してしまった。緩い下り坂、舗装道路。楽な道で気が抜けていたのか、20㎞以上歩いて疲れていたのか。マンホールの縁が数センチ削られた窪みに右足が入り、まったく気づいていなかったのでバランスを崩して転んでしまった。幸い捻挫等はないが、両手と右ひざに擦り傷。水筒の水で簡単に洗い、絆創膏を貼る。歩くのに支障はない。 やがて高速道路をくぐり海岸側に出ると山道になる。その先は海岸の崖の上の牧草地。この数日は晴天が続いているので泥道はない。 牛が群れているところを通り抜けなければならない。怒ったような声を出すのや、こちらをじっと見つめている立派な角の牛がいて怖いが、刺激しないように気を付けて通り抜ける。何事もなかった。 今夜のホテルはCaminoに面しているが、そこは裏口でインターフォンもない。遠回りをして表側に行かなければならなかった。チェックインは18時近くになってしまった。併設のBarでチェックイン。担当は昨夜Ameliaが予約の電話を入れた相手で、Ameliaが10 de Octubreと言うべきところをSeptiembreと言ってしまったのでよく覚えてくれていた。 シャワー、洗濯、日記。Wifiのパスワードを聞きに行ったついでに絆創膏をもらってくる。 テレビでは18時からカタルーニャ州議会の様子を中継。ここでカタルーニャ独立が宣言される予定とあって、昼のニュースでも議事堂前から中継していた。その時にはマスコミ関係者が集まっていて、少数のやじ馬が通りがかりに様子をうかがっていただけだったが、今はカタルーニャの旗を持った人が多数集まっている。議会では討論が行われていて、テレビは同時通訳で中継を続けている。 夕食はホテルのレストランで。赤ワインと水。一皿目は魚のスープとミックスサラダ。二皿目はConejo(兎)とBonito(カツオ)。どれもまずまずの味。デザートはスイカとクワハーダ。スイカはさすがに甘みが少ない。 食後、Barの席で明日のホテルの予約。テレビではカタルーニャ問題を続けている。独立はいったん凍結するとのことだが、中央政府は住民投票をそもそも認めないという姿勢なので先行くは相変わらず不透明だ。 44,300歩 28.4㎞ por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)