合計距離: 32197 m
最高点の標高: 144 m
最低点の標高: -98 m
累積標高(上り): 804 m
累積標高(下り): -865 m
総所要時間: 09:48:22
 

朝食はホテルのBarで。チェックアウトは9時半になってしまった。

ホテルの前の国道を進む。この辺りは保養地と言っても砂浜が見当たらないので、このホテルと系列のキャンプ場ぐらいしかないようだ。数分で国道がCaminoになる。PA113036_1路肩を歩くが交通量は少なく、乗用車ばかりなので危険は感じない。しばらく進んで国道を離れ、田舎道に入る。民家が点在し、林や湿地帯、牧場など風景に変化はあるが、このところ毎日このような風景なので印象に残らない。

PA113040_1ピックアップトランクが停まっていて、ボディーにJARDIN y BONSAIと書いてある。スペインで結構以前から盆栽が人気だとは聞いていたが、こんな田舎でもと驚く。

PA113042_1晴天が続いているのでもう泥道はないだろうと思っていたら、わずかだが道をふさぐほどの水たまりと泥がある。そんなに靴を汚さずに済んだが。

14時ごろにやっとLiendoに着く。そこまでは町らしい町はなく困った。Barで休憩。そして水筒の水が足りなくなってきたので1.5リットルの水も購入。

あとは高速道路とおおむね並行する上り下りを繰り返す単調な道。PA113051_1ようやくLaredoが見える。PA113054しかし自動車道は街に通じているが、歩行者の通れる道は大きく迂回し、最後は長い階段で市街地まで下りなければならない。

市街は人通りもあり、BarやRestauranteも並び、活気が感じられる。PA113059しかし海岸通りに出ると、さすがに季節外れで時間も真昼ではないからか閑散としている。しかし海岸の遊歩道は幅がずいぶん広く、砂浜も幅がある。何より砂浜が4㎞ほども続いている。反対側にはリゾートマンションが立ち並び、今はほんのわずかの部屋にしか人の気配はないが、夏の賑わいは大変なものだろうと想像される。

たまたま見かけたポスターに、Santoñaへ渡る船は午後は3時半と6時とある。5時を過ぎているので、砂浜のさらに先にある船着き場まで急がなければならない。疲れているが、幸い道は平たんで歩きやすい海岸遊歩道。通行人は少なく、道沿いのBarはみんな閉まっている。

マンションが途切れ、半島の突端のようなところまで進むと、船着場がある。しかし船はない。6時10分前だというのに。PA113061そのまま砂浜に向かって歩く何人かいたので、聞いてみると船はこの辺りに着くとのこと。この辺りと言っても砂浜しかない。向こう岸を見るとちょうど船が動き出してこちらに向かうところ。待っていると確かに船は「この辺」に着いた。PA113065船から片側に手すりの付いた板が砂浜に架けられ、乗客が数人降りてくる。続いて私たちが乗り込む。船賃は一人片道2€。PA113071船にはCaminoの帆立貝にプレートと黄色の矢印があり、船自体がCaminoであることを示している。すぐに船は動き出し、5分で対岸のSantoñaに着く。Santoña側は簡単なものだがまともな桟橋がある。船はまたすぐに客を乗せて出ていく。PA113074これが渡し舟のポスターで、Laredoで見たのは夏の間の観光船のものだったようだ。

ホテルまではさらに3.5㎞あるので、桟橋前のBarで一息入れる。PA113079この辺りには砂浜はないが、街の人が夕方の散歩に出ていて人通りも多い。

小さな町の中心を通り抜け、左手に湿地帯を見て進むと、道は自転車歩行者道になる。PA113083右側が府中刑務所を思わせる高い壁。海は見えない。

もう砂浜に出たはずなのだが、砂浜との間に草地や空き地があって海は見えない。サーファーの若者がいるのですぐ砂浜なのは間違いない。若者からシャッターを押すように頼まれる。

やっとホテルに到着。バスが一台停まっていて、案の定ホテルには団体客がいる。

チェックインは19時20分になってしまった。すぐに部屋でシャワー。9時にホテルのレストランで夕食。Menúが三種類あるが、一番安いのにする。それでも一人24€。PA113088飲み物は水、白ワイン、赤ワイン。一皿目はエビと豆のスープ、ミックスサラダ。PA113089このサラダには生ハムとフォアグラも入っている。これで結構おなかは満たされる。二皿目はメルルーサの煮込み、ステーキ。PA113092ステーキは分厚いが、焼き加減味加減ともによい。美味しいのだが、おなかいっぱいで残してしまう。デザートはBraso de gitano、つまりジプシーの腕。それとフルーツのメレンゲ。PA113093Brasoはロールケーキをメレンゲで覆い、アイスクリームを添えたもの。フルーツのメレンゲはフルーツコンポートとアイスクリームをメレンゲで覆ったもの。どちらも美味しいが、とにかく量が多すぎる。二人で一つでも多すぎる。やっと半分ほど食べて降参。最後にCafé cortado。質と量を考えれば高くはないが、私たちの胃の許容量を超えていてもったいない。

部屋に戻り明日の宿の予約、さらにSantanderのホテルの予約。Santanderは金曜・土曜なのでまたもや宿が見つからず、残ったものもバカ高い。ようやく昨年泊まったホテルのサイトで空室を見つけて予約。高いがバカ高くはない。

疲れてしまったので、日記は書けないまま眠ることにする。

とにかく歩きに歩いた一日だった。

51,300歩 32.5㎞

por Andrés

Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼  朝食はホテルのBarで。チェックアウトは9時半になってしまった。 ホテルの前の国道を進む。この辺りは保養地と言っても砂浜が見当たらないので、このホテルと系列のキャンプ場ぐらいしかないようだ。数分で国道がCaminoになる。路肩を歩くが交通量は少なく、乗用車ばかりなので危険は感じない。しばらく進んで国道を離れ、田舎道に入る。民家が点在し、林や湿地帯、牧場など風景に変化はあるが、このところ毎日このような風景なので印象に残らない。 ピックアップトランクが停まっていて、ボディーにJARDIN y BONSAIと書いてある。スペインで結構以前から盆栽が人気だとは聞いていたが、こんな田舎でもと驚く。 晴天が続いているのでもう泥道はないだろうと思っていたら、わずかだが道をふさぐほどの水たまりと泥がある。そんなに靴を汚さずに済んだが。 14時ごろにやっとLiendoに着く。そこまでは町らしい町はなく困った。Barで休憩。そして水筒の水が足りなくなってきたので1.5リットルの水も購入。 あとは高速道路とおおむね並行する上り下りを繰り返す単調な道。ようやくLaredoが見える。しかし自動車道は街に通じているが、歩行者の通れる道は大きく迂回し、最後は長い階段で市街地まで下りなければならない。 市街は人通りもあり、BarやRestauranteも並び、活気が感じられる。しかし海岸通りに出ると、さすがに季節外れで時間も真昼ではないからか閑散としている。しかし海岸の遊歩道は幅がずいぶん広く、砂浜も幅がある。何より砂浜が4㎞ほども続いている。反対側にはリゾートマンションが立ち並び、今はほんのわずかの部屋にしか人の気配はないが、夏の賑わいは大変なものだろうと想像される。 たまたま見かけたポスターに、Santoñaへ渡る船は午後は3時半と6時とある。5時を過ぎているので、砂浜のさらに先にある船着き場まで急がなければならない。疲れているが、幸い道は平たんで歩きやすい海岸遊歩道。通行人は少なく、道沿いのBarはみんな閉まっている。 マンションが途切れ、半島の突端のようなところまで進むと、船着場がある。しかし船はない。6時10分前だというのに。そのまま砂浜に向かって歩く何人かいたので、聞いてみると船はこの辺りに着くとのこと。この辺りと言っても砂浜しかない。向こう岸を見るとちょうど船が動き出してこちらに向かうところ。待っていると確かに船は「この辺」に着いた。船から片側に手すりの付いた板が砂浜に架けられ、乗客が数人降りてくる。続いて私たちが乗り込む。船賃は一人片道2€。船にはCaminoの帆立貝にプレートと黄色の矢印があり、船自体がCaminoであることを示している。すぐに船は動き出し、5分で対岸のSantoñaに着く。Santoña側は簡単なものだがまともな桟橋がある。船はまたすぐに客を乗せて出ていく。これが渡し舟のポスターで、Laredoで見たのは夏の間の観光船のものだったようだ。 ホテルまではさらに3.5㎞あるので、桟橋前のBarで一息入れる。この辺りには砂浜はないが、街の人が夕方の散歩に出ていて人通りも多い。 小さな町の中心を通り抜け、左手に湿地帯を見て進むと、道は自転車歩行者道になる。右側が府中刑務所を思わせる高い壁。海は見えない。 もう砂浜に出たはずなのだが、砂浜との間に草地や空き地があって海は見えない。サーファーの若者がいるのですぐ砂浜なのは間違いない。若者からシャッターを押すように頼まれる。 やっとホテルに到着。バスが一台停まっていて、案の定ホテルには団体客がいる。 チェックインは19時20分になってしまった。すぐに部屋でシャワー。9時にホテルのレストランで夕食。Menúが三種類あるが、一番安いのにする。それでも一人24€。飲み物は水、白ワイン、赤ワイン。一皿目はエビと豆のスープ、ミックスサラダ。このサラダには生ハムとフォアグラも入っている。これで結構おなかは満たされる。二皿目はメルルーサの煮込み、ステーキ。ステーキは分厚いが、焼き加減味加減ともによい。美味しいのだが、おなかいっぱいで残してしまう。デザートはBraso de gitano、つまりジプシーの腕。それとフルーツのメレンゲ。Brasoはロールケーキをメレンゲで覆い、アイスクリームを添えたもの。フルーツのメレンゲはフルーツコンポートとアイスクリームをメレンゲで覆ったもの。どちらも美味しいが、とにかく量が多すぎる。二人で一つでも多すぎる。やっと半分ほど食べて降参。最後にCafé cortado。質と量を考えれば高くはないが、私たちの胃の許容量を超えていてもったいない。 部屋に戻り明日の宿の予約、さらにSantanderのホテルの予約。Santanderは金曜・土曜なのでまたもや宿が見つからず、残ったものもバカ高い。ようやく昨年泊まったホテルのサイトで空室を見つけて予約。高いがバカ高くはない。 疲れてしまったので、日記は書けないまま眠ることにする。 とにかく歩きに歩いた一日だった。 51,300歩 32.5㎞ por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)