10数年ぶりの再鑑賞。最初に観た時に強い印象を受けたので、久しぶりに観てどんな感想を抱くかが楽しでもあり、心配でもあったのだが、予想以上に落胆はなく今度も印象深い作品と思えた。

内容や印象の内容については10数年前に観た際にブログに記したことと変わりはない。ただ、何故か私の中にあった主人公の少女は、実際の映画の中の少女より幼かったのだが。それは少女が妖精などの存在を信じているせいかもしれない。

ともかくこれは10数年を隔ててみても古さを感じさせないものだ。

初回のブログには書いていないが、監督がメキシコ人ということが関係しているのか、舞台がスペイン戦争後のスペイン山岳地帯で、登場人物も全てスペイン人であるが、作品全体が漂わせている空気は中南米文学の魔術的雰囲気のような気がした。

2年ぶりのセルバンテス文化センター。予約サイトでは満席になっていたが、入場制限をしていて実際には半分以上が空席。しかし終了後に夕食をとりに行った四谷駅近くの飲食店街は結構な人出で、店によってはコロナ禍以前と同様の密集混雑だった。

シネフォーラム「パンズラビリンス」

ありのままの現実は、生きるにはつらすぎた。しかし、絶望はやがて金色の光に変わる―。恐怖の政治が国を覆っていたスペインの暗黒時代に、少女オフェリアは生を受けた。優しかった父が死に、身重の母親と二人で直面する現実は目を覆うようなことばかり。新しい父親はまさに独裁のシンボルのような恐ろしい大尉。 生まれてくる自分の息子にしか興味を示さず、オフェリアの生きる世界は閉ざされていた。そんなとき、彼女が見つけたのはうす暗い森の中の秘密の入り口。妖精の化身である虫たちに導かれて、迷宮の世界への冒険が始まる…。

  • 作品データー
  • 上映:El laberinto del fauno
  • 監督:Guillermo del Toro
  • 制作年:2006
  • フォーマット:Blueray
  • 上映時間:119 min
  • ジャンル:Ficción
  • 制作国:España y México
  • 原作:español
  • 字幕付:japonés
/images/2021/12/dfaf1ec40db68cbb23a9ddd58316ceaa.jpeg/images/2021/12/dfaf1ec40db68cbb23a9ddd58316ceaa-150x150.jpegAndrés映画・テレビスペイン戦争,スペイン映画,パンズラビリンス,メキシコ10数年ぶりの再鑑賞。最初に観た時に強い印象を受けたので、久しぶりに観てどんな感想を抱くかが楽しでもあり、心配でもあったのだが、予想以上に落胆はなく今度も印象深い作品と思えた。 内容や印象の内容については10数年前に観た際にブログに記したことと変わりはない。ただ、何故か私の中にあった主人公の少女は、実際の映画の中の少女より幼かったのだが。それは少女が妖精などの存在を信じているせいかもしれない。 ともかくこれは10数年を隔ててみても古さを感じさせないものだ。 初回のブログには書いていないが、監督がメキシコ人ということが関係しているのか、舞台がスペイン戦争後のスペイン山岳地帯で、登場人物も全てスペイン人であるが、作品全体が漂わせている空気は中南米文学の魔術的雰囲気のような気がした。 2年ぶりのセルバンテス文化センター。予約サイトでは満席になっていたが、入場制限をしていて実際には半分以上が空席。しかし終了後に夕食をとりに行った四谷駅近くの飲食店街は結構な人出で、店によってはコロナ禍以前と同様の密集混雑だった。 シネフォーラム「パンズラビリンス」 ありのままの現実は、生きるにはつらすぎた。しかし、絶望はやがて金色の光に変わる―。恐怖の政治が国を覆っていたスペインの暗黒時代に、少女オフェリアは生を受けた。優しかった父が死に、身重の母親と二人で直面する現実は目を覆うようなことばかり。新しい父親はまさに独裁のシンボルのような恐ろしい大尉。 生まれてくる自分の息子にしか興味を示さず、オフェリアの生きる世界は閉ざされていた。そんなとき、彼女が見つけたのはうす暗い森の中の秘密の入り口。妖精の化身である虫たちに導かれて、迷宮の世界への冒険が始まる…。 作品データー 上映:El laberinto del fauno 監督:Guillermo del Toro 制作年:2006 フォーマット:Blueray 上映時間:119 min ジャンル:Ficción 制作国:España y México 原作:español ...退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)