粗氷の被害
粗氷というのは霧氷の一種で、広辞苑によれば、空気中の過冷却水粒が樹木や地物に衝突してできる半透明または透明の氷。
この現象が、先月25日に長野県の松原湖高原で起き、大きな被害をもたらした。別荘地の管理人からバルコニーに木が倒れているとの電話があり様子を見に来てみたら、幸い別荘の建物本体に被害はなかった。しかし直径15~20センチほどの松の幹がちょうど2階の屋根の高さで折れて、バルコニーに落下していた。数十センチずれていたら屋根か壁を直撃していたところだった。
周囲を歩きまわってみると、細い白樺はグニャリと曲がってしまい、2週間経っても横になったままで、太い樹は途中で折れて上部が逆さまに地面に突き刺さっている。なかには根こそぎ倒れてしまっているものもある。松は途中で折れている場合が多い。
地元の人の話では、木の枝が厚さ1センチほどの氷で覆われ、丈夫なはずの常緑の松も大量の着氷の重みで折れ、電線には30センチ以上のツララが連続して垂れ下がって電線が切れたり電柱が倒れたりしたとのこと。氷は4日間融けず、お年寄りに聞いてもこんなことは初めてだそうだ。
粗氷を十数年前に一度だけ見たことがあるが、一面氷の世界で幻想的な景色だった。しかし今回は美しいなどとは言っていられない自然の厳しさを突き付けられた。道路の倒木は片付いているが、電話線はまだ一部で切れたままだし、別荘地内や山林の倒木はどう始末するのか目途も立っていないらしい。
por Andres
https://dosperegrinos.net/2010/04/09/%e7%b2%97%e6%b0%b7%e3%81%ae%e8%a2%ab%e5%ae%b3/日記・コラム・つぶやき粗氷というのは霧氷の一種で、広辞苑によれば、空気中の過冷却水粒が樹木や地物に衝突してできる半透明または透明の氷。 この現象が、先月25日に長野県の松原湖高原で起き、大きな被害をもたらした。別荘地の管理人からバルコニーに木が倒れているとの電話があり様子を見に来てみたら、幸い別荘の建物本体に被害はなかった。しかし直径15~20センチほどの松の幹がちょうど2階の屋根の高さで折れて、バルコニーに落下していた。数十センチずれていたら屋根か壁を直撃していたところだった。 周囲を歩きまわってみると、細い白樺はグニャリと曲がってしまい、2週間経っても横になったままで、太い樹は途中で折れて上部が逆さまに地面に突き刺さっている。なかには根こそぎ倒れてしまっているものもある。松は途中で折れている場合が多い。 地元の人の話では、木の枝が厚さ1センチほどの氷で覆われ、丈夫なはずの常緑の松も大量の着氷の重みで折れ、電線には30センチ以上のツララが連続して垂れ下がって電線が切れたり電柱が倒れたりしたとのこと。氷は4日間融けず、お年寄りに聞いてもこんなことは初めてだそうだ。 粗氷を十数年前に一度だけ見たことがあるが、一面氷の世界で幻想的な景色だった。しかし今回は美しいなどとは言っていられない自然の厳しさを突き付けられた。道路の倒木は片付いているが、電話線はまだ一部で切れたままだし、別荘地内や山林の倒木はどう始末するのか目途も立っていないらしい。 por AndresAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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