選挙が終わるのを待っていたかのように、宜野湾の空に騒音が戻ってきた。北の空をオスプレイが飛び、南の空を大型ヘリが行き、そのさらに上空をジェット戦闘機の編隊が横切る。空から機影が消えても、普天間基地からは絶え間無くエンジン音が響き続けている。

住宅街を通って基地の方に向かうと、道は基地の金網に突き当たって途絶える。その先には広大な、と言ってもこの沖縄では決して広い方ではない普天間基地がひろがり、はるか向こうに東シナ海が見える。
総選挙は自民が圧勝。それだけなら小選挙区制のマジックだが、これに維新の会、みんなの党、民主党などを加えると軍拡・日米同盟強化を唱える勢力が大多数を占める。
「国を守る」「国益」。何から何を守ると言うのか。中国から尖閣を、韓国から竹島を、と安倍だけでなく多くの人々が答える。ならば沖縄の人々を米兵から、沖縄の生活を米軍から守れない責任はどうするのか。
第二次大戦の戦争責任を自分たちで問おうとはしなかった日本。だから戦後処理によってもたらされた沖縄問題に「責任」という概念が全く伴わないのも当然なのだろう。「沖縄は大変だと思う。だけど日米安保も必要だと思うし、自分のところに基地が来るのは嫌だから・・・」これが多くの人の本音なのだろう。同じようにして原発の責任もまともに問うことなく2年が経とうとしている。
安倍や石原などは頻繁に「責任」という言葉を発する。しかし彼らは決して決して自己の責任を問うことはない。大戦末期に沖縄を焦土にした責任。「独立」を回復するために沖縄を米国の占領下に残した責任。本土復帰にあたって広大な米軍基地の存続を認めた責任。日米地位協定を変えようともせず米軍人による犯罪を放置した責任。「協定」「取り決め」「覚書」、そんなものを守ったためしなどない米軍と又もや形だけの「騒音防止協定」を結んでオスプレイの駐留を認め、案の定「協定」破り続ける米軍を認めている責任。これらすべてに自民党や自民党の主要メンバー(安倍の祖父の岸信介など)が全面的に責任があるのは明白だが、彼らは綿毛が肌をかすめたほどの責任も感じてはいない。こんな連中が政治の中心に居続ける状況をどう考えればいいのだろうか。
por Andrés

Andres y Amelia日記・コラム・つぶやき選挙が終わるのを待っていたかのように、宜野湾の空に騒音が戻ってきた。北の空をオスプレイが飛び、南の空を大型ヘリが行き、そのさらに上空をジェット戦闘機の編隊が横切る。空から機影が消えても、普天間基地からは絶え間無くエンジン音が響き続けている。 住宅街を通って基地の方に向かうと、道は基地の金網に突き当たって途絶える。その先には広大な、と言ってもこの沖縄では決して広い方ではない普天間基地がひろがり、はるか向こうに東シナ海が見える。 総選挙は自民が圧勝。それだけなら小選挙区制のマジックだが、これに維新の会、みんなの党、民主党などを加えると軍拡・日米同盟強化を唱える勢力が大多数を占める。 「国を守る」「国益」。何から何を守ると言うのか。中国から尖閣を、韓国から竹島を、と安倍だけでなく多くの人々が答える。ならば沖縄の人々を米兵から、沖縄の生活を米軍から守れない責任はどうするのか。 第二次大戦の戦争責任を自分たちで問おうとはしなかった日本。だから戦後処理によってもたらされた沖縄問題に「責任」という概念が全く伴わないのも当然なのだろう。「沖縄は大変だと思う。だけど日米安保も必要だと思うし、自分のところに基地が来るのは嫌だから・・・」これが多くの人の本音なのだろう。同じようにして原発の責任もまともに問うことなく2年が経とうとしている。 安倍や石原などは頻繁に「責任」という言葉を発する。しかし彼らは決して決して自己の責任を問うことはない。大戦末期に沖縄を焦土にした責任。「独立」を回復するために沖縄を米国の占領下に残した責任。本土復帰にあたって広大な米軍基地の存続を認めた責任。日米地位協定を変えようともせず米軍人による犯罪を放置した責任。「協定」「取り決め」「覚書」、そんなものを守ったためしなどない米軍と又もや形だけの「騒音防止協定」を結んでオスプレイの駐留を認め、案の定「協定」破り続ける米軍を認めている責任。これらすべてに自民党や自民党の主要メンバー(安倍の祖父の岸信介など)が全面的に責任があるのは明白だが、彼らは綿毛が肌をかすめたほどの責任も感じてはいない。こんな連中が政治の中心に居続ける状況をどう考えればいいのだろうか。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)