昨夜の雨が今朝も降り続いている。

九重に向かう。「九酔渓」(きゅうすいけい)に着くころには雨が少しひどくなる。茶屋の駐車場に入り、谷を眺めると雨に煙って向かいの斜面の紅葉はもうほとんど終わっている模様。今月中旬までだったようだ。

「九重”夢”大吊橋」は広い駐車場の脇に細長く土産物屋が並び、その先に有料の、高さ日本一の歩行者用吊り橋がある。入場料500円で、今日は雨なのでカッパ代150円が別に必要。橋の近くまで行ってみるが20mほどのところからでも霧で柱がかろうじて見えるだけなので、入場はあきらめる。団体客はツアー費用に含まれているからだろう、皆橋を渡りに行っている。中国人の団体客がたくさんいた。

「けやきの森」経由で湯布院に向かう。
%e6%b9%af%e5%b8%83%e9%99%a2%e3%81%ae%e6%98%bc%e9%a3%9f湯布院の「西風和彩食館 夢鹿」(せいふうわさいしょくかん むじか)で昼食。向かいの有料駐車場は満杯だったが、駐車場の管理人が隣の空き地に食事の間だけだったら駐車してかまわないと誘導してくれた。店内の雰囲気は良く、静かで、料理はまずまずだった。先の「湯の坪街道」を見ると傘を差した人の波が見えた。

宿に入るには早すぎるので、「山荘 無量塔」(さんそう むらた)に行って、「Tan’s bar」で休む。

コーヒーと「Pロール」という名のロールケーキとチョコレート。店内は古民家で大きな劇場用スピーカーが据えてあって音楽が流れている。「Pロール」の名の由来を尋ねるとウェイターはわからないと言ったが、少しして調べてきてくれた。ケーキ屋の主人がこのロールケーキを考案したのが湾岸戦争の時で、平和を願ってのPeaceとケーキの柔らかさのPaffyでPロールと名付けたそうだ。

スピーカーはアメリカ製の劇場用で、もとは黒だったのを店内に合わせて漆色に塗ったとのこと。毎年のように音を調整しているそうだ。

なかなか雰囲気の良いところ。ここは1泊2食で5万円から。
%e6%b9%af%e5%b8%83%e9%99%a2%e3%81%ae%e5%ae%bf2時半すぎたので私たちの宿に向かう。町から少し離れたところでまだ新築後間もない、高級ではない宿。部屋は8畳の和室と同程度の広さのベッドルーム。そして露天風呂付き。

暗くなる前に中心街である「湯の坪街道」に行ってみる。宿から歩いて10分ほど。まず「金鱗湖」へ。湖という名だが、池。観光客が多い。

湯の坪街道を歩くと、ここも観光客でにぎわっている。1kmほどあるだろうか、通りの両側はずっと土産物屋、カフェ、レストラン、ソフトクリーム屋などが並んでいて軽井沢銀座を更に安っぽくした、かつての清里のよう。湯布院に抱いていたイメージがすっかり崩れてしまった。湯布院に行くなら「山荘 無量塔」のような宿に泊まって、ゆっくり宿の中だけで過ごし、決して中心街に出ないことだ。

宿に戻り、部屋付きの露天風呂に入る。湯加減はほんのちょっとぬるめで、長湯できる。
%e6%b9%af%e5%b8%83%e9%99%a2%e3%81%ae%e5%a4%95%e9%a3%9f食事は食事室で、ボックスに区切られているので他の客を意識せずに落ち着ける。ここは飲み物を無料で持込可。昨日買ったお酒3種を持って行く。料理は特に可もなく不可もない。途中で宿の受付兼配膳係の女性が少しばかりピアノ演奏。素人の域を出ないもの。私たちを部屋まで案内してくれた男性が配膳も担当してくれたが、まだ慣れていない様子。宿全体が新しくて不慣れな様子だが、不快ではない。
夜になって雨は止んだ。
por Andrés
/images/2016/11/PB270412-644x430.jpg/images/2016/11/PB270412-150x150.jpgAndrés国内旅行昨夜の雨が今朝も降り続いている。 九重に向かう。「九酔渓」(きゅうすいけい)に着くころには雨が少しひどくなる。茶屋の駐車場に入り、谷を眺めると雨に煙って向かいの斜面の紅葉はもうほとんど終わっている模様。今月中旬までだったようだ。 「九重”夢”大吊橋」は広い駐車場の脇に細長く土産物屋が並び、その先に有料の、高さ日本一の歩行者用吊り橋がある。入場料500円で、今日は雨なのでカッパ代150円が別に必要。橋の近くまで行ってみるが20mほどのところからでも霧で柱がかろうじて見えるだけなので、入場はあきらめる。団体客はツアー費用に含まれているからだろう、皆橋を渡りに行っている。中国人の団体客がたくさんいた。 「けやきの森」経由で湯布院に向かう。 湯布院の「西風和彩食館 夢鹿」(せいふうわさいしょくかん むじか)で昼食。向かいの有料駐車場は満杯だったが、駐車場の管理人が隣の空き地に食事の間だけだったら駐車してかまわないと誘導してくれた。店内の雰囲気は良く、静かで、料理はまずまずだった。先の「湯の坪街道」を見ると傘を差した人の波が見えた。 宿に入るには早すぎるので、「山荘 無量塔」(さんそう むらた)に行って、「Tan's bar」で休む。 コーヒーと「Pロール」という名のロールケーキとチョコレート。店内は古民家で大きな劇場用スピーカーが据えてあって音楽が流れている。「Pロール」の名の由来を尋ねるとウェイターはわからないと言ったが、少しして調べてきてくれた。ケーキ屋の主人がこのロールケーキを考案したのが湾岸戦争の時で、平和を願ってのPeaceとケーキの柔らかさのPaffyでPロールと名付けたそうだ。 スピーカーはアメリカ製の劇場用で、もとは黒だったのを店内に合わせて漆色に塗ったとのこと。毎年のように音を調整しているそうだ。 なかなか雰囲気の良いところ。ここは1泊2食で5万円から。 2時半すぎたので私たちの宿に向かう。町から少し離れたところでまだ新築後間もない、高級ではない宿。部屋は8畳の和室と同程度の広さのベッドルーム。そして露天風呂付き。 暗くなる前に中心街である「湯の坪街道」に行ってみる。宿から歩いて10分ほど。まず「金鱗湖」へ。湖という名だが、池。観光客が多い。 湯の坪街道を歩くと、ここも観光客でにぎわっている。1kmほどあるだろうか、通りの両側はずっと土産物屋、カフェ、レストラン、ソフトクリーム屋などが並んでいて軽井沢銀座を更に安っぽくした、かつての清里のよう。湯布院に抱いていたイメージがすっかり崩れてしまった。湯布院に行くなら「山荘 無量塔」のような宿に泊まって、ゆっくり宿の中だけで過ごし、決して中心街に出ないことだ。 宿に戻り、部屋付きの露天風呂に入る。湯加減はほんのちょっとぬるめで、長湯できる。 食事は食事室で、ボックスに区切られているので他の客を意識せずに落ち着ける。ここは飲み物を無料で持込可。昨日買ったお酒3種を持って行く。料理は特に可もなく不可もない。途中で宿の受付兼配膳係の女性が少しばかりピアノ演奏。素人の域を出ないもの。私たちを部屋まで案内してくれた男性が配膳も担当してくれたが、まだ慣れていない様子。宿全体が新しくて不慣れな様子だが、不快ではない。 夜になって雨は止んだ。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)