カミーノ(サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路)をまた歩くことにした。一昨年の秋、Camino Francés(フランス人の道)をSan Jean Pie de Porから歩いたが、今回はCamino del Norte(北の道)をBayonneから歩く。Santiago de Compostelaまでの距離は、今回の方がほんの少し長い。カンタブリア海沿いなので高い峠越えはないが、上り下りは多そうだ。巡礼者数はCamino Francésの10分の1ほどとなっているが、あまり参考にならないと思う。この数字はSantiagoの巡礼事務所で巡礼証明を受けた人数だろうが、最後の100㎞を歩けば証明書を入手できるので、Camino FrancésのSariaからの100㎞を歩く人が多いからだ。昨年、Santanderで過ごした時の様子からすると、Camino del Norteを歩く人はもう少し多いように思う。それでもずいぶん少ないことには違いない。そのため宿や食事、休憩などで不便な思いをするかもしれない。一昨年より更にのんびりゆっくり、1日20㎞のペースをあまり超えないようにして進もうと考えている。
ところで、なぜ再びカミーノなのか。毎日毎日重い荷を背負って歩いていると、何でこんなことをしているのだろう、自宅でゆっくり過ごしていれば良かった、車や列車で移動すれば美味しいものも思い通りに食べられるのに等々と考えることも多い。もちろん、ゆっくり歩くことでしか見えてこない風景や人々の暮らしもあるのだが。それにしても、と我ながら不思議な感じがしてしまう。カミーノを何度も歩く人が少なくないところを見ると、カミーノは癖になる、それほど魅力的なのも間違いない。しかしそれだけなのだろうか。信仰があれば、もう少し納得できる説明ができるのかもしれないが、私にはそれはない。ただ、人が信仰を持つということへの関心、なぜ人は神を信じるのかという強い疑問を持ち続けているので、それがカミーノへ向かう動機の一つであることは確かだ。
とにもかくにも、2017年9月24日、成田を発ちパリ経由でバイヨンヌへ向かう。
por Andrés
Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼カミーノ(サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路)をまた歩くことにした。一昨年の秋、Camino Francés(フランス人の道)をSan Jean Pie de Porから歩いたが、今回はCamino del Norte(北の道)をBayonneから歩く。Santiago de Compostelaまでの距離は、今回の方がほんの少し長い。カンタブリア海沿いなので高い峠越えはないが、上り下りは多そうだ。巡礼者数はCamino Francésの10分の1ほどとなっているが、あまり参考にならないと思う。この数字はSantiagoの巡礼事務所で巡礼証明を受けた人数だろうが、最後の100㎞を歩けば証明書を入手できるので、Camino FrancésのSariaからの100㎞を歩く人が多いからだ。昨年、Santanderで過ごした時の様子からすると、Camino del Norteを歩く人はもう少し多いように思う。それでもずいぶん少ないことには違いない。そのため宿や食事、休憩などで不便な思いをするかもしれない。一昨年より更にのんびりゆっくり、1日20㎞のペースをあまり超えないようにして進もうと考えている。 ところで、なぜ再びカミーノなのか。毎日毎日重い荷を背負って歩いていると、何でこんなことをしているのだろう、自宅でゆっくり過ごしていれば良かった、車や列車で移動すれば美味しいものも思い通りに食べられるのに等々と考えることも多い。もちろん、ゆっくり歩くことでしか見えてこない風景や人々の暮らしもあるのだが。それにしても、と我ながら不思議な感じがしてしまう。カミーノを何度も歩く人が少なくないところを見ると、カミーノは癖になる、それほど魅力的なのも間違いない。しかしそれだけなのだろうか。信仰があれば、もう少し納得できる説明ができるのかもしれないが、私にはそれはない。ただ、人が信仰を持つということへの関心、なぜ人は神を信じるのかという強い疑問を持ち続けているので、それがカミーノへ向かう動機の一つであることは確かだ。 とにもかくにも、2017年9月24日、成田を発ちパリ経由でバイヨンヌへ向かう。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)