合計距離: 14614 m
最高点の標高: 140 m
最低点の標高: -97 m
累積標高(上り): 679 m
累積標高(下り): -452 m
総所要時間: 06:42:53
 
朝食はホテルのカフェテリアで。クロワッサンとオレンジジュースとCafé con lecheだけ。クロワッサンを焼くのに10分ほど待ってくれということだったが、出てきたものは確かに焼き立て、まだ少し焼き足りないものだった。
朝から雨。予報では昼過ぎまで降り続くが、雨量は大したことはないようだ。
リュックにカバーをかける。支度を済ませてレセプションに下りる。チェックアウトをしてタクシーを呼んでもらう。ほんの数分でやってきたが、昨日のとは違うタクシーだった。渡し舟乗り場までと言うと、手前までしか行け

ないとのことで、狭い道が始まる手前で降ろされる。船着き場までは100mほどか。船着き場には客が一人待っている。船は対岸にあって数分待つとやってくる。10人ほどしか乗れないような小さな船で、一人0.7€。対岸までは1分かかるかどうか。

対岸から歩きはじめると、雨がだんだんひどくなってきて、湾の入口に近づくにつれて風も強まる。最初は傘をさしていたのだが、防水の上着を出して着ることにする。
湾口のあたりから急階段を上る。時々強い風が吹き、バランスを崩しそうになる。上りきると舗装道路に出るが、少し歩くと山道に入る。水たまりも多いが、白い砂っぽい土で、靴底にへばりつくことはないので歩きにくくはない。雨の中なのに時々歩く人やランニングの人に出会う。手ぶらなのでハイキングではない。健康のために歩いているのだろうか。走っているのはトレイルランニングの練習だろうか。
湾口での上りの後は、急な坂はなく、雨は降り続くものの小雨程度で風も強くない。昨日までと違って気温は低め。Donostiaまで5㎞程のところにレストランのような建物があったので行ってみる。近づいてみると中から女性が出てきたのでコーヒーが飲めるかたずねると、中に入るようにとのこと。中には食卓がいくつも並び、暖炉の前には大きめの椅子がいくつか。暖炉の前の席を勧められる。最初はちょっと暑く感じたが、体が乾いてきて気持ちが良い。Café con lecheとCafé cortadoをたのむ。食事もどうかと言ってくれたが、時間的にまだおなかは空いていないので、コーヒーだけにする。話によると、ここはあるコミュニティが運営しているところで、人々が集まり住んで家族を作っているそうだ。パン屋をやっていて、ここでパンを焼き、街に売り場と小さなレストランを開いているとのこと。日本にも同様のコミュニティが、京都の太秦と亀山にあるとのことで、チラシをくれた。最後にパン焼き部屋を見せてくれた。電気の窯もあるが薪の窯を使っているとのこと。今日は土曜日なので休みだとのことで昨日焼いたパンを見せてくれた。小麦粉は使わず特別の種で育てた作物を使っているそうだ。コーヒー代はDonativo(寄付)。私たちが出るころには何人かが集まってきていた。ヒッピーのような雰囲気もあり、宗教色も強く感じたが、集まってきた男性の外見はユダヤ教徒のようだった。ちょっとコーヒーで一休み、というつもりだったが、なかなか興味深い体験だった。
(調べてみたら、”Doce Tribus”[ユダヤの12支族]というコミュニティだった)
雨は上がっていた。
少し上った後は下り坂になり、そのままDonostiaの街に入る。今日までサン・セバスティアン映画祭が開かれているはずだが、劇場に垂れ幕が下がっている以外には特に変わった様子もなく、普段の土曜の雰囲気。この天候なのでサーファー以外に浜に出ている人はほんのわずか。
ブレッチャ市場に行き、地下のBar Azkenaに行く。NHKのスペイン語講座で紹介されたのがきっかけで去年も、数年前にも行った店。混んでいたが、席を作ってくれた。ピンチョスを6種とチャコリ。やはりここのピンチョスは見た目にもセンスがあり、もちろん味も良い。店の主人夫婦は私たちのことを覚えていてくれた。この質なので当たり前だが、繁盛していて次から次の客が来て忙しそうだった。
14時過ぎだったがTurismoが開いていたので、クレデンシャルにスタンプをもらう。
コンチャ海岸に出たところのガラス張りのスタジオの中では、映画祭に関係があるのかどうかはわからないが、収録が行われている。
ホテルLondresではパーティーが開かれてる。映画祭の閉幕だろうか。
コンチャ海岸も、雨はやんでいるものの気温が20度にもならないので、遊歩道を散歩する人ばかりで浜辺の人影は少ない。海岸通りが終わる直前で左折し、まもなく急な坂道を上る。そんなには上らないだろうと思っていたのだが、なかなか上り坂は終わらない。海岸から離れる前に上着を脱いでいて良かった。山道や公園の中のような道を進み、また狭い舗装道路に出る。途中に巡礼者のために無料で水を提供しているところがあり、スタンプが置いてあったのでクレデンシャルに押印。今日のホテルはCaminoから少し離れていて、予想より少し遠かった。夜、試しに暖房を入れてみると、ちゃんと入った。これで洗濯物も乾くだろう。
テレビは明日のカタルーニャの独立をめぐる住民投票についてやっている。どうなるのだろう。
26,000歩 15.4km
por Andrés
Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼  朝食はホテルのカフェテリアで。クロワッサンとオレンジジュースとCafé con lecheだけ。クロワッサンを焼くのに10分ほど待ってくれということだったが、出てきたものは確かに焼き立て、まだ少し焼き足りないものだった。 朝から雨。予報では昼過ぎまで降り続くが、雨量は大したことはないようだ。 リュックにカバーをかける。支度を済ませてレセプションに下りる。チェックアウトをしてタクシーを呼んでもらう。ほんの数分でやってきたが、昨日のとは違うタクシーだった。渡し舟乗り場までと言うと、手前までしか行け ないとのことで、狭い道が始まる手前で降ろされる。船着き場までは100mほどか。船着き場には客が一人待っている。船は対岸にあって数分待つとやってくる。10人ほどしか乗れないような小さな船で、一人0.7€。対岸までは1分かかるかどうか。 対岸から歩きはじめると、雨がだんだんひどくなってきて、湾の入口に近づくにつれて風も強まる。最初は傘をさしていたのだが、防水の上着を出して着ることにする。 湾口のあたりから急階段を上る。時々強い風が吹き、バランスを崩しそうになる。上りきると舗装道路に出るが、少し歩くと山道に入る。水たまりも多いが、白い砂っぽい土で、靴底にへばりつくことはないので歩きにくくはない。雨の中なのに時々歩く人やランニングの人に出会う。手ぶらなのでハイキングではない。健康のために歩いているのだろうか。走っているのはトレイルランニングの練習だろうか。 湾口での上りの後は、急な坂はなく、雨は降り続くものの小雨程度で風も強くない。昨日までと違って気温は低め。Donostiaまで5㎞程のところにレストランのような建物があったので行ってみる。近づいてみると中から女性が出てきたのでコーヒーが飲めるかたずねると、中に入るようにとのこと。中には食卓がいくつも並び、暖炉の前には大きめの椅子がいくつか。暖炉の前の席を勧められる。最初はちょっと暑く感じたが、体が乾いてきて気持ちが良い。Café con lecheとCafé cortadoをたのむ。食事もどうかと言ってくれたが、時間的にまだおなかは空いていないので、コーヒーだけにする。話によると、ここはあるコミュニティが運営しているところで、人々が集まり住んで家族を作っているそうだ。パン屋をやっていて、ここでパンを焼き、街に売り場と小さなレストランを開いているとのこと。日本にも同様のコミュニティが、京都の太秦と亀山にあるとのことで、チラシをくれた。最後にパン焼き部屋を見せてくれた。電気の窯もあるが薪の窯を使っているとのこと。今日は土曜日なので休みだとのことで昨日焼いたパンを見せてくれた。小麦粉は使わず特別の種で育てた作物を使っているそうだ。コーヒー代はDonativo(寄付)。私たちが出るころには何人かが集まってきていた。ヒッピーのような雰囲気もあり、宗教色も強く感じたが、集まってきた男性の外見はユダヤ教徒のようだった。ちょっとコーヒーで一休み、というつもりだったが、なかなか興味深い体験だった。 (調べてみたら、'Doce Tribus'[ユダヤの12支族]というコミュニティだった) 雨は上がっていた。 少し上った後は下り坂になり、そのままDonostiaの街に入る。今日までサン・セバスティアン映画祭が開かれているはずだが、劇場に垂れ幕が下がっている以外には特に変わった様子もなく、普段の土曜の雰囲気。この天候なのでサーファー以外に浜に出ている人はほんのわずか。 ブレッチャ市場に行き、地下のBar Azkenaに行く。NHKのスペイン語講座で紹介されたのがきっかけで去年も、数年前にも行った店。混んでいたが、席を作ってくれた。ピンチョスを6種とチャコリ。やはりここのピンチョスは見た目にもセンスがあり、もちろん味も良い。店の主人夫婦は私たちのことを覚えていてくれた。この質なので当たり前だが、繁盛していて次から次の客が来て忙しそうだった。 14時過ぎだったがTurismoが開いていたので、クレデンシャルにスタンプをもらう。 コンチャ海岸に出たところのガラス張りのスタジオの中では、映画祭に関係があるのかどうかはわからないが、収録が行われている。 ホテルLondresではパーティーが開かれてる。映画祭の閉幕だろうか。 コンチャ海岸も、雨はやんでいるものの気温が20度にもならないので、遊歩道を散歩する人ばかりで浜辺の人影は少ない。海岸通りが終わる直前で左折し、まもなく急な坂道を上る。そんなには上らないだろうと思っていたのだが、なかなか上り坂は終わらない。海岸から離れる前に上着を脱いでいて良かった。山道や公園の中のような道を進み、また狭い舗装道路に出る。途中に巡礼者のために無料で水を提供しているところがあり、スタンプが置いてあったのでクレデンシャルに押印。今日のホテルはCaminoから少し離れていて、予想より少し遠かった。夜、試しに暖房を入れてみると、ちゃんと入った。これで洗濯物も乾くだろう。 テレビは明日のカタルーニャの独立をめぐる住民投票についてやっている。どうなるのだろう。 26,000歩 15.4km por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)