合計距離: 18155 m
最高点の標高: 187 m
最低点の標高: -83 m
累積標高(上り): 522 m
累積標高(下り): -534 m
総所要時間: 05:59:41
 

ホテルで朝食。ここは去年と違って朝食込みになっている。食後、リンゴを一個もらって行く。

9時15分にチェックアウト。ホテルの前がCamino。ここからがいよいよCamino del Norteの本番。黄色の矢印が随所にあって、道を失う心配がほとんどない。街中を通り、駅前で右折してAlbergueに寄ってクレデンシャルにスタンプをと思ったが、この時間では閉まっていた。

Hondarribiaの方に進む。右にサン・セバスティアン空港があるが、小さなもので私たちが歩いている間には飛行機の音も聞こえなかった。

間もなく道路を離れて川沿いの道になる。右手には小さな畑が続き、トマト、ピーマンなどが栽培され、鶏も飼われている。

やがて道は上りに差し掛かる。狭いが舗装されていて、たまに車も通る。にぎやかな声が聞こえてきたと思ったら、小学生の団体。二つのグループで、それぞれ50人ほどだろうか。Ermita de Santiagoの前に集まっているところに追いついてしまった。小学校低学年らしい子供たちを先生が道路脇に寄せてくれたので追い越し、Ermitaの前まで行く。入口は閉まっていて窓から薄暗い中をのぞけるだけ。

その間に高学年のグループは出発してしまったので、私たちは100mほど後ろから進む。途中から上り坂が急になり、いつの間にか離されてしまった。やはり子供たちは元気だ。再びにぎやかな声が近づいてきたと思ったらErmita de Guadalupeに着いた。近くの公園で子供たちはおやつ時間のよう。

Ermitaは開いていたが、中は掃除の最中。スタンプはない。近くにBarがあるので一休み。アイスクリームとAgua con gas。今日も大汗で水がおいしい。Barでは引率の先生も休憩。情報では、今日の行程ではこの先Pasaiまで何もない。

ここから道は舗装がなくなる。Caminoは尾根道と中腹を行く道に分かれていて、どちらにするか決めていなかった。尾根道の方が距離が長い。分岐点には両方の表示があるが、尾根道の方は矢印が消されて薄くなっている。中腹の道の方に進む。 山道かと思っていたが、林道のようで車の轍があり、馬の蹄鉄の跡も続いている。上り下りはあるが、そんなに急ではなく木陰も多いのでそんなに大変ではない。

林道に入ってからは10㎞程の間に9人にしか会わなかった。ビニール袋を下げた男2人、手ぶらの男2人、スクーターの男1人、犬連れの男2人、巡礼者らしき老夫婦。この老夫婦は私たちの半分ぐらいのスピードで歩いていて、Pasaiに着くのは夕方になってしまわないだろうか。

木立が途切れると、下方にかすんでHendayaの砂浜が見える。途中にはBarはもちろん建物も全くなく、ベンチもない。立ち止まって水を飲む。やっと座れる岩があったので、少し休憩。持参のバナナとリンゴで一息つく。

ずっと山の中だったが、町の喧騒が響いてきていた。

最後に舗装道路になり急な坂を下る。膝に悪い。

Pasaiに到着。ちょうど大きな船が出港するところだったが、湾の出入口は狭く、船が実際以上に大きく感じられる。

15時ごろ、港に面したレストランで昼食。Menú del día。小さな田舎町の何と言うこともないレストランとしてはまずまずの味。

担当のおばさんにホテルのことを聞こうとすると、自分はここの人間ではないので場所のことはわからないが、タクシーを呼んであげようか、と言うのでお願いする。支払いを済ませると電話をしてくれ、10分後に来るから待つようにと言ってくれる。

ここの港は奥の方に大きな倉庫やドックがあって結構大きな船が出入りしているようだ。レストランのあたりには小さなヨットが少数、対岸との小さな渡し船が頻繁に往復しているだけ。

10分後にタクシーがやってきた。発車してすぐは車一台がようやく通れる程度の狭い道を、壁にミラーを擦りそうになりながら進む。旧市街を抜けたところに信号があって対向車が待っている。運転手は対向車の人に2分ぐらいで信号が変わるから、と言っている。この信号を無視して進み対向車と出会ったらどこにも逃げ場がなくバックするしかない。

湾の奥は新市街になっていて、ちょうど小学生の下校時間。湾の一番奥で橋で対岸に渡り、何度もぐるぐる曲がってホテルに到着。5㎞ほどで12.5€だった。

ホテルの中は思いのほか広くカフェテリアや庭もある。部屋も広い。

すぐにシャワー、洗濯、日記。

夕食はホテルのカフェテリアで。地元の客も結構来ている。ミックスサラダとArroz a la Cubana。Arroz a la Cubanaは、日本に住むスペイン人の男が、子供のころから好きだった「おふくろの味」でスペインに帰ると何時も作ってもらうと言っていたもの。ご飯の上に目玉焼きを乗せ、トマトソースをかけたもので、確かにいかにも家庭料理といったもので、特別の味ではないが懐かしくなる料理には違いない。

フロントでタクシーのことを聞いてみる。呼べば5分で来るとのこと。明朝出発時に頼むことにする。

32,000歩 18.4㎞

por Andrés

Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼  ホテルで朝食。ここは去年と違って朝食込みになっている。食後、リンゴを一個もらって行く。 9時15分にチェックアウト。ホテルの前がCamino。ここからがいよいよCamino del Norteの本番。黄色の矢印が随所にあって、道を失う心配がほとんどない。街中を通り、駅前で右折してAlbergueに寄ってクレデンシャルにスタンプをと思ったが、この時間では閉まっていた。 Hondarribiaの方に進む。右にサン・セバスティアン空港があるが、小さなもので私たちが歩いている間には飛行機の音も聞こえなかった。 間もなく道路を離れて川沿いの道になる。右手には小さな畑が続き、トマト、ピーマンなどが栽培され、鶏も飼われている。 やがて道は上りに差し掛かる。狭いが舗装されていて、たまに車も通る。にぎやかな声が聞こえてきたと思ったら、小学生の団体。二つのグループで、それぞれ50人ほどだろうか。Ermita de Santiagoの前に集まっているところに追いついてしまった。小学校低学年らしい子供たちを先生が道路脇に寄せてくれたので追い越し、Ermitaの前まで行く。入口は閉まっていて窓から薄暗い中をのぞけるだけ。 その間に高学年のグループは出発してしまったので、私たちは100mほど後ろから進む。途中から上り坂が急になり、いつの間にか離されてしまった。やはり子供たちは元気だ。再びにぎやかな声が近づいてきたと思ったらErmita de Guadalupeに着いた。近くの公園で子供たちはおやつ時間のよう。 Ermitaは開いていたが、中は掃除の最中。スタンプはない。近くにBarがあるので一休み。アイスクリームとAgua con gas。今日も大汗で水がおいしい。Barでは引率の先生も休憩。情報では、今日の行程ではこの先Pasaiまで何もない。 ここから道は舗装がなくなる。Caminoは尾根道と中腹を行く道に分かれていて、どちらにするか決めていなかった。尾根道の方が距離が長い。分岐点には両方の表示があるが、尾根道の方は矢印が消されて薄くなっている。中腹の道の方に進む。 山道かと思っていたが、林道のようで車の轍があり、馬の蹄鉄の跡も続いている。上り下りはあるが、そんなに急ではなく木陰も多いのでそんなに大変ではない。 林道に入ってからは10㎞程の間に9人にしか会わなかった。ビニール袋を下げた男2人、手ぶらの男2人、スクーターの男1人、犬連れの男2人、巡礼者らしき老夫婦。この老夫婦は私たちの半分ぐらいのスピードで歩いていて、Pasaiに着くのは夕方になってしまわないだろうか。 木立が途切れると、下方にかすんでHendayaの砂浜が見える。途中にはBarはもちろん建物も全くなく、ベンチもない。立ち止まって水を飲む。やっと座れる岩があったので、少し休憩。持参のバナナとリンゴで一息つく。 ずっと山の中だったが、町の喧騒が響いてきていた。 最後に舗装道路になり急な坂を下る。膝に悪い。 Pasaiに到着。ちょうど大きな船が出港するところだったが、湾の出入口は狭く、船が実際以上に大きく感じられる。 15時ごろ、港に面したレストランで昼食。Menú del día。小さな田舎町の何と言うこともないレストランとしてはまずまずの味。 担当のおばさんにホテルのことを聞こうとすると、自分はここの人間ではないので場所のことはわからないが、タクシーを呼んであげようか、と言うのでお願いする。支払いを済ませると電話をしてくれ、10分後に来るから待つようにと言ってくれる。 ここの港は奥の方に大きな倉庫やドックがあって結構大きな船が出入りしているようだ。レストランのあたりには小さなヨットが少数、対岸との小さな渡し船が頻繁に往復しているだけ。 10分後にタクシーがやってきた。発車してすぐは車一台がようやく通れる程度の狭い道を、壁にミラーを擦りそうになりながら進む。旧市街を抜けたところに信号があって対向車が待っている。運転手は対向車の人に2分ぐらいで信号が変わるから、と言っている。この信号を無視して進み対向車と出会ったらどこにも逃げ場がなくバックするしかない。 湾の奥は新市街になっていて、ちょうど小学生の下校時間。湾の一番奥で橋で対岸に渡り、何度もぐるぐる曲がってホテルに到着。5㎞ほどで12.5€だった。 ホテルの中は思いのほか広くカフェテリアや庭もある。部屋も広い。 すぐにシャワー、洗濯、日記。 夕食はホテルのカフェテリアで。地元の客も結構来ている。ミックスサラダとArroz a la Cubana。Arroz a la Cubanaは、日本に住むスペイン人の男が、子供のころから好きだった「おふくろの味」でスペインに帰ると何時も作ってもらうと言っていたもの。ご飯の上に目玉焼きを乗せ、トマトソースをかけたもので、確かにいかにも家庭料理といったもので、特別の味ではないが懐かしくなる料理には違いない。 フロントでタクシーのことを聞いてみる。呼べば5分で来るとのこと。明朝出発時に頼むことにする。 32,000歩 18.4㎞ por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)