合計距離: 23456 m
最高点の標高: 415 m
最低点の標高: 263 m
累積標高(上り): 494 m
累積標高(下り): -567 m
総所要時間: 07:15:50

今日は、Pedrouzoに早く着く必要がないので、朝はゆっくり。7時起床。8時20分から1時間近くかけて朝食。PB114768PB114769この宿の朝食は、種類も多くなく、一つ一つも小さく切ってある。しかし味はどれも良い。卵を焼いてくれるので、私はスクランブル、PB114771Ameliaはスクランブルとベーコン。先日はどこかのホテルでベーコンを頼んだら量が多すぎて困ったが、ここでは2切れだけをカリッと焼いて出してくれる。昨夜見かけた4人のPeregrinoは、私たちが朝食に下りて行った時に車で送られていった。Camino Francesを歩いているのだろう。

出発は10時近くになった。昨日Caminoを離れた地点まで戻る。Santiagoまで40.395㎞。今日を入れて2日。2年前はSantiagoが近づくにつれて、Caminoの終わりを少しでも先に延ばしたくなり歩く速度が遅くなった。しかし今回は違っている。これでCaminoが終わるのではなく、また次があるとの思いがあるから。

PB114777牧草地の間を丘を上ってArzúaの街へ。PB114780土曜日の朝で街は閑散としている。PB114781Camino Francesと合流する地点。確かに記憶がある。PB114784街中の部分は狭い道の両側にBarやAlbergueなどが点々と並び、Camino del Norteと違ってCamino FrancesではCaminoそのものが産業になっていることをあらためて感じる。PB114794もう一つ大きな違いは、モホンの距離表示が削り取られていること。Norteではずっと距離が分かったのだが、Francesになった途端に表示板がなくなっていて、場所によっては手書きで距離が書き込まれているだけ。恐らくPeregrinoの誰かが盗んだのだろう。またモホン本体への落書きも急激に増える。どこの国にも、何をする人の中にも不心得者はいるもので、巡礼者だからと言って道徳的に振舞うとは限らない。

石畳の道が終わる少し手前で、2年前は右折して大通りの方に出、宿に向かった。雨が降り続き、ここから宿までの2㎞が遠く感じられたものだ。今日はもちろんこのままCaminoを歩く。

ここからは記憶をたどる旅になる。まだ2年しか経っていないのだから記憶にある光景が多いのは当然だし、景観がほとんど変わっていないのも当たり前。それでも思い出せないものもある。PB114788この碑は特徴があるのに覚えていない。

PB114790ロバと犬を連れた男女が野宿していた場所や、PB114791破壊された自動販売機は覚えている。

PB114795モホンは、途中から距離表示が新しく付け直されたらしいものが現れる。

PB114800この高速道路らしきものの工事現場、2年前も工事が止まっていたが、今も全く進んでいないようだ。

PB114802Barで休憩。2年前はテラス席にもPeregrinoが沢山座っていたが、今日は店内にも客は二人だけ。時間が少し遅いせいだろうか。時期的にはほんの数日遅いだけなのに。

PB114804こちらのBarは休み。庭先にも屋根の一部にも木にも無数のビール瓶が置かれたり吊るされたり。Barが多いので競争が激しく、特徴を出そうとしているのだろうか。

PB114807朝からずっと曇り空が続いていたが、ほんの少し青空が顔を出す。

PB114811天井から客が置いて行った無数の古びたT シャツが吊り下げられ壁などは落書きで埋め尽くされていたBar。雰囲気が悪く不潔な印象だったので、今回は避ける。PB114813すぐ先に客のたくさん入ったレストランがあったので、軽く食べて行くことにする。珍しくTortilla de patataがあり、注文するとしばらくしてから焼きたてを持ってきてくれた。

PB114820モホンが2つ並んでいる。PB114819そばの地図に二つのコースが説明されている。左に行けば345m、直進すれば255m。90mしか差がない。左だと次に道路を横断するところが危険だとのこと。きっと事故があって直進の道が設定されたのだろう。私たちは直進する。確かに200mあまり進んだ所では車が100㎞以上のスピードで走り、カーブで見通しも悪くなっている。

2年前にもあったAlbergueの宣伝ビデオを流しているところ。今日もちゃんと機能して映像を映し出していた。スペインの技術も大したものだ。

PB114825いつ置いて行ったものか、靴が苔むしている。湿度の高い地域なので数カ月で苔が生えるだろうが。

今日の宿は2年前にも泊まったPensión PLATAS。PB114827ここから100mとなっているが、前回は300mぐらいに感じた。今回はスマートフォンで測ってみると、600mあった。店までの距離表示は実際の半分か3分の1だとは感じていたが、6分の1とは。これなら数字で表示せず「すぐそこ」とか「一番近い」と書いたほうが良いだろうに。

17時過ぎにチェックイン。私たちがチェックインしている時に客が入ってきたが、満室だと断られていた。土曜日だとはいっても、この時期に満室とは驚く。

部屋にはエアコンが入り暖かい。明日の宿を予約。少し迷ったが、とりあえずパラドールに1泊することに。

シャワー、洗濯、日記。

20時少し前に夕食に出かける。この町では良いレストランはなかった記憶があるので、宿の隣の店で済ませることに。PB114832PB114833アラカルトしかないので、Ensalada mixta、Caldo gallegoとPulpo gallegoにする。飲み物はグラスワインと水。食後にコーヒー。味は特に悪いと言うほどではないが、質と量を考えると値段が高い。

部屋に戻って日記の続き。いよいよ明日はSantiago。

今日は1日中ほぼ曇り。雨は降らなかった。気温の変化が大きく感じられる。朝はそんなに寒くなかったが、歩いている間に暑くなって1枚脱ぎたくなったり、それでもそのまま歩き続けていると冷たい空気が流れてきて、脱がずによかったと思えたり。明日はまた昼過ぎからにわか雨の予報が出ている。

34,900歩 23.3㎞

por Andrés

Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼今日は、Pedrouzoに早く着く必要がないので、朝はゆっくり。7時起床。8時20分から1時間近くかけて朝食。この宿の朝食は、種類も多くなく、一つ一つも小さく切ってある。しかし味はどれも良い。卵を焼いてくれるので、私はスクランブル、Ameliaはスクランブルとベーコン。先日はどこかのホテルでベーコンを頼んだら量が多すぎて困ったが、ここでは2切れだけをカリッと焼いて出してくれる。昨夜見かけた4人のPeregrinoは、私たちが朝食に下りて行った時に車で送られていった。Camino Francesを歩いているのだろう。 出発は10時近くになった。昨日Caminoを離れた地点まで戻る。Santiagoまで40.395㎞。今日を入れて2日。2年前はSantiagoが近づくにつれて、Caminoの終わりを少しでも先に延ばしたくなり歩く速度が遅くなった。しかし今回は違っている。これでCaminoが終わるのではなく、また次があるとの思いがあるから。 牧草地の間を丘を上ってArzúaの街へ。土曜日の朝で街は閑散としている。Camino Francesと合流する地点。確かに記憶がある。街中の部分は狭い道の両側にBarやAlbergueなどが点々と並び、Camino del Norteと違ってCamino FrancesではCaminoそのものが産業になっていることをあらためて感じる。もう一つ大きな違いは、モホンの距離表示が削り取られていること。Norteではずっと距離が分かったのだが、Francesになった途端に表示板がなくなっていて、場所によっては手書きで距離が書き込まれているだけ。恐らくPeregrinoの誰かが盗んだのだろう。またモホン本体への落書きも急激に増える。どこの国にも、何をする人の中にも不心得者はいるもので、巡礼者だからと言って道徳的に振舞うとは限らない。 石畳の道が終わる少し手前で、2年前は右折して大通りの方に出、宿に向かった。雨が降り続き、ここから宿までの2㎞が遠く感じられたものだ。今日はもちろんこのままCaminoを歩く。 ここからは記憶をたどる旅になる。まだ2年しか経っていないのだから記憶にある光景が多いのは当然だし、景観がほとんど変わっていないのも当たり前。それでも思い出せないものもある。この碑は特徴があるのに覚えていない。 ロバと犬を連れた男女が野宿していた場所や、破壊された自動販売機は覚えている。 モホンは、途中から距離表示が新しく付け直されたらしいものが現れる。 この高速道路らしきものの工事現場、2年前も工事が止まっていたが、今も全く進んでいないようだ。 Barで休憩。2年前はテラス席にもPeregrinoが沢山座っていたが、今日は店内にも客は二人だけ。時間が少し遅いせいだろうか。時期的にはほんの数日遅いだけなのに。 こちらのBarは休み。庭先にも屋根の一部にも木にも無数のビール瓶が置かれたり吊るされたり。Barが多いので競争が激しく、特徴を出そうとしているのだろうか。 朝からずっと曇り空が続いていたが、ほんの少し青空が顔を出す。 天井から客が置いて行った無数の古びたT シャツが吊り下げられ壁などは落書きで埋め尽くされていたBar。雰囲気が悪く不潔な印象だったので、今回は避ける。すぐ先に客のたくさん入ったレストランがあったので、軽く食べて行くことにする。珍しくTortilla de patataがあり、注文するとしばらくしてから焼きたてを持ってきてくれた。 モホンが2つ並んでいる。そばの地図に二つのコースが説明されている。左に行けば345m、直進すれば255m。90mしか差がない。左だと次に道路を横断するところが危険だとのこと。きっと事故があって直進の道が設定されたのだろう。私たちは直進する。確かに200mあまり進んだ所では車が100㎞以上のスピードで走り、カーブで見通しも悪くなっている。 2年前にもあったAlbergueの宣伝ビデオを流しているところ。今日もちゃんと機能して映像を映し出していた。スペインの技術も大したものだ。 いつ置いて行ったものか、靴が苔むしている。湿度の高い地域なので数カ月で苔が生えるだろうが。 今日の宿は2年前にも泊まったPensión PLATAS。ここから100mとなっているが、前回は300mぐらいに感じた。今回はスマートフォンで測ってみると、600mあった。店までの距離表示は実際の半分か3分の1だとは感じていたが、6分の1とは。これなら数字で表示せず「すぐそこ」とか「一番近い」と書いたほうが良いだろうに。 17時過ぎにチェックイン。私たちがチェックインしている時に客が入ってきたが、満室だと断られていた。土曜日だとはいっても、この時期に満室とは驚く。 部屋にはエアコンが入り暖かい。明日の宿を予約。少し迷ったが、とりあえずパラドールに1泊することに。 シャワー、洗濯、日記。 20時少し前に夕食に出かける。この町では良いレストランはなかった記憶があるので、宿の隣の店で済ませることに。アラカルトしかないので、Ensalada mixta、Caldo gallegoとPulpo gallegoにする。飲み物はグラスワインと水。食後にコーヒー。味は特に悪いと言うほどではないが、質と量を考えると値段が高い。 部屋に戻って日記の続き。いよいよ明日はSantiago。 今日は1日中ほぼ曇り。雨は降らなかった。気温の変化が大きく感じられる。朝はそんなに寒くなかったが、歩いている間に暑くなって1枚脱ぎたくなったり、それでもそのまま歩き続けていると冷たい空気が流れてきて、脱がずによかったと思えたり。明日はまた昼過ぎからにわか雨の予報が出ている。 34,900歩 23.3㎞ por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)