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関哲行「スペイン巡礼史」講談社現代新書
サンティアゴ巡礼の歴史を、様々な角度から読み解いたもの。キリスト教信仰だけではなくその下層に潜む土着信仰も含めての宗教的背景。巡礼者が抱えていた信仰心だけではない事情。中世にもあった巡礼の「観光」的側…
ヘルマン・ケステン「ゲルニカの子供たち」
尊敬できる父と美しい母の下で7人兄弟の一人として幸福に育っていたカルロス少年。20年ぶりに帰郷したパブロ伯父が同居することになって家族間にきしみが出てくる。スペイン戦争が彼らの住むゲルニカにも迫ってく…
マヌエル・ロハス「泥棒の息子」
南米チリ現代文学の最高傑作の一つとされるもの。 積読状態になっていたものを少しずつ読み出している中の一冊。原作は1951年に書かれ、邦訳は1989年に出版されている。 「僕は希望なんて持ってはいなかっ…
パウロ・コエーリョ「11分間」
(角川書店 2004年3月刊) ブラジルの田舎町からジュネーブに出てきて売春婦になった娘が、画家との出会いで真の愛を知る。そんなありふれた筋で、挟み込まれるエピソードにも目新しさはない。そして、画家と…
佐々木俊尚「電子書籍の衝撃」
キンドルやiPadなどの電子書籍用機器が発売され、それらに向けた電子書籍の販売・配信が本格的にはじまりつつある時点(執筆は2010年3月)で、従来の紙の書籍と電子書籍の現在と将来を描くという書。音楽の…
中谷巌「資本主義はなぜ自壊したのか」
『(小泉)構造改革の急先鋒たる一人だった』()著者が、『「懺悔の書」でもある』()としているもの。 中谷巌とは一体どのような人物なのだろう。本書のカバーに『三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)理…