大飯原発再稼働。野田首相はその無責任ぶりをあらためて露呈した。「国民生活を守る責任」などと屁理屈にもならない理由をつけて原発を容認している。何度も言うが、福島原発「事故」の原因がまだ何も解明されていない段階で、原発の安全性を云々できはしないのだ。使用済み核燃料の処理や原発老朽化後の廃炉、そして大量の放射性廃棄物の最終処分などにかかる費用を含めると、どんなに小さく見積もっても火力より決して安くはない原発の費用を誰がいつ負担するのか。安全性と経済性、この二つともを隠ぺいし無視して再稼働を認めた野田は、どう責任を取るつもりなのか。そう問いたいが、実はこの問い自体が無意味だ。彼の頭の中に「責任」という概念があるとしたら、近視眼的な利益のみを追い求める経団連などの経営者への責任だけだろう。福島の責任について全く追求してこなかった野田は、当然これからの自己の責任についても負うつもりはないのだ。
第二次大戦後の戦争責任追及を全くやってこなかったこの「無責任体制」は、何度も繰り返されてきた。小泉が「構造改革」の名で雇用や何よりも格差の少なかった日本社会を破壊し、米国ブッシュのペテンに追随してイラク派兵を行なったことの責任を全く追求しないどころか、息子を当選させて父親譲りの無責任な歯切れの良さに喝さいを送る、というように。
野田の責任、福島の責任者の追及。これらを決してあいまいにしてはならない。責任追及を忘れればツケを払わされるのは野田ではなく私たちなのだ。
por Andrés

Andres y Amelia日記・コラム・つぶやき大飯原発再稼働。野田首相はその無責任ぶりをあらためて露呈した。「国民生活を守る責任」などと屁理屈にもならない理由をつけて原発を容認している。何度も言うが、福島原発「事故」の原因がまだ何も解明されていない段階で、原発の安全性を云々できはしないのだ。使用済み核燃料の処理や原発老朽化後の廃炉、そして大量の放射性廃棄物の最終処分などにかかる費用を含めると、どんなに小さく見積もっても火力より決して安くはない原発の費用を誰がいつ負担するのか。安全性と経済性、この二つともを隠ぺいし無視して再稼働を認めた野田は、どう責任を取るつもりなのか。そう問いたいが、実はこの問い自体が無意味だ。彼の頭の中に「責任」という概念があるとしたら、近視眼的な利益のみを追い求める経団連などの経営者への責任だけだろう。福島の責任について全く追求してこなかった野田は、当然これからの自己の責任についても負うつもりはないのだ。 第二次大戦後の戦争責任追及を全くやってこなかったこの「無責任体制」は、何度も繰り返されてきた。小泉が「構造改革」の名で雇用や何よりも格差の少なかった日本社会を破壊し、米国ブッシュのペテンに追随してイラク派兵を行なったことの責任を全く追求しないどころか、息子を当選させて父親譲りの無責任な歯切れの良さに喝さいを送る、というように。 野田の責任、福島の責任者の追及。これらを決してあいまいにしてはならない。責任追及を忘れればツケを払わされるのは野田ではなく私たちなのだ。 por Andrés 『ココろいど』から投稿退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)