映画「悪人に平穏なし」
原題 No habrá paz para los malvados
2012年ゴヤ賞6部門受賞のスペイン映画。
落ちぶれてしまった刑事が主人公。酒浸りの毎日を送っていた主人公は、ある夜、閉店後のクラブで酒を飲み些細なことで3人を射殺してしまう。逃げた目撃者を追ううちに、テロ組織に行き当たる。ついに目撃者も含めたテロ組織の全員を射殺するが、彼自身も殺されてしまう。
2004年3月11日にMadridで起こった列車爆破事件を背景とした作品だが、ここでは主人公の手でテロは未然に防がれたことになっている。
それにしてもこの映画は何を言いたかったのか。最初の殺人はおよそ動機が薄弱。酒を飲んでいたとは言ってもそんなに酔ってはいなかったし、揉め事とも言えないほどのことがあっただけ。動機は些細であればあるほど良いと監督は考えたのかもしれないが。その後の主人公は、ただただ自分の犯行を隠すために目撃者を消そうとしているだけ。たまたま相手がテロリストだっただけで、平凡な市井の人だったとしても主人公の行動に変わりはなかっただろう。
目撃者をを追い詰める過程が見せ所のはずだが、そこにもこれといった目新しさもなければ、観ているものを強く惹きつけるものもない。
ゴヤ賞を受賞しているが、どこに価値があるのかわからない作品だった。
ちなみに、邦題は原題を直訳したようなものだが、原題では「悪意人たち」と複数になっている。ということは「悪人」はテロリストなのか、それともテロリストと主人公の両者を指しているのだろうか。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2013/02/24/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e6%82%aa%e4%ba%ba%e3%81%ab%e5%b9%b3%e7%a9%8f%e3%81%aa%e3%81%97%e3%80%8d/映画・テレビ原題 No habrá paz para los malvados 2012年ゴヤ賞6部門受賞のスペイン映画。 落ちぶれてしまった刑事が主人公。酒浸りの毎日を送っていた主人公は、ある夜、閉店後のクラブで酒を飲み些細なことで3人を射殺してしまう。逃げた目撃者を追ううちに、テロ組織に行き当たる。ついに目撃者も含めたテロ組織の全員を射殺するが、彼自身も殺されてしまう。 2004年3月11日にMadridで起こった列車爆破事件を背景とした作品だが、ここでは主人公の手でテロは未然に防がれたことになっている。 それにしてもこの映画は何を言いたかったのか。最初の殺人はおよそ動機が薄弱。酒を飲んでいたとは言ってもそんなに酔ってはいなかったし、揉め事とも言えないほどのことがあっただけ。動機は些細であればあるほど良いと監督は考えたのかもしれないが。その後の主人公は、ただただ自分の犯行を隠すために目撃者を消そうとしているだけ。たまたま相手がテロリストだっただけで、平凡な市井の人だったとしても主人公の行動に変わりはなかっただろう。 目撃者をを追い詰める過程が見せ所のはずだが、そこにもこれといった目新しさもなければ、観ているものを強く惹きつけるものもない。 ゴヤ賞を受賞しているが、どこに価値があるのかわからない作品だった。 ちなみに、邦題は原題を直訳したようなものだが、原題では「悪意人たち」と複数になっている。ということは「悪人」はテロリストなのか、それともテロリストと主人公の両者を指しているのだろうか。 por AndrésAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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