慰霊の日の安倍
6月23日慰霊の日。沖縄戦「終結」の日。慰霊式典に安倍が出席して野次を浴びた。野次を飛ばした人々は、それぞれにやむにやまれぬ気持ちがあったのかもしれないが、安倍と同じレベルまで下りて行く必要などなかった。むしろただ静かに冷やかに安倍の空疎な言葉を受け取っていた方がよかったように思う。
それにしても安倍が沖縄で発した言葉にどれほどの意味があっただろうか。かれはこれまで様々な場面で「丁寧に説明して理解を願う」といったたぐいのことを繰り返してきた。もちろん辺野古基地建設をめぐってもだ。しかしかれは今回もまた「普天間の危険を除去するには辺野古移設しかない。これが唯一の解決策」と繰り返しただけだ。「辺野古移設しかない」と言うのであれば、日本本土、グアム、ハワイ、米国本土、その他全世界の考えうる限りの移設候補地を検討し、それら一つ一つについて移設が不可能であることを証明して見せなければならない。「唯一の解決策」と言うなら、考えうる限りの解決策を列挙した上で、それら一つ一つについて解決にならないことを証明しなければならない。それが「丁寧に説明して理解を願う」ということだ。さらに「沖縄の基地負担の軽減を一層進める」というのであれば、嘉手納をはじめとした多数の広大な基地のうちのどれを本土で引き受けるのかを提示しなければならない。
しかし今回もまた「丁寧な説明」は一切なかった。安倍の発したものは声帯からの音波という単なる物理現象でしかなかった。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2015/06/23/%e6%85%b0%e9%9c%8a%e3%81%ae%e6%97%a5%e3%81%ae%e5%ae%89%e5%80%8d/政治・経済・国際6月23日慰霊の日。沖縄戦「終結」の日。慰霊式典に安倍が出席して野次を浴びた。野次を飛ばした人々は、それぞれにやむにやまれぬ気持ちがあったのかもしれないが、安倍と同じレベルまで下りて行く必要などなかった。むしろただ静かに冷やかに安倍の空疎な言葉を受け取っていた方がよかったように思う。それにしても安倍が沖縄で発した言葉にどれほどの意味があっただろうか。かれはこれまで様々な場面で「丁寧に説明して理解を願う」といったたぐいのことを繰り返してきた。もちろん辺野古基地建設をめぐってもだ。しかしかれは今回もまた「普天間の危険を除去するには辺野古移設しかない。これが唯一の解決策」と繰り返しただけだ。「辺野古移設しかない」と言うのであれば、日本本土、グアム、ハワイ、米国本土、その他全世界の考えうる限りの移設候補地を検討し、それら一つ一つについて移設が不可能であることを証明して見せなければならない。「唯一の解決策」と言うなら、考えうる限りの解決策を列挙した上で、それら一つ一つについて解決にならないことを証明しなければならない。それが「丁寧に説明して理解を願う」ということだ。さらに「沖縄の基地負担の軽減を一層進める」というのであれば、嘉手納をはじめとした多数の広大な基地のうちのどれを本土で引き受けるのかを提示しなければならない。しかし今回もまた「丁寧な説明」は一切なかった。安倍の発したものは声帯からの音波という単なる物理現象でしかなかった。por AndrésAndrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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