「聖母マリア」シルヴィ・バルネイ(知の再発見双書 創元社 2001年4月20日)
スペインではマリア信仰が強く、、キリスト教というより「マリア教」と呼びたくなるほどだ。
マリア信仰がどのように形成されてきたのか、その史的経緯を聖書の記述から現代のファーティマなどの「マリアの出現」までを概説したもの。ただしあくまでも信仰内でのもので、本書に史的マリア(実在した女性マリア)の姿を求めることはできない。また新約聖書、なかでもマルコによる福音書ではほとんど触れられていないマリアが、なぜ教会の中でこれほどまでに重要な位置を与えられることになったかについての批判的検討も少ない。
マリア像の図版が多数掲載されているので美術史的に楽しむことはできるが、マリアを理解するには物足りないものだった。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2015/07/14/%e3%80%8c%e8%81%96%e6%af%8d%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%80%8d%e3%82%b7%e3%83%ab%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%bb%e3%83%90%e3%83%ab%e3%83%8d%e3%82%a4%ef%bc%88%e7%9f%a5%e3%81%ae%e5%86%8d%e7%99%ba%e8%a6%8b//images/2015/07/6a37a9900916e8418b1b79cf4ec18f9d-731x1024.jpg/images/2015/07/6a37a9900916e8418b1b79cf4ec18f9d-150x150.jpg書籍・雑誌スペインではマリア信仰が強く、、キリスト教というより「マリア教」と呼びたくなるほどだ。マリア信仰がどのように形成されてきたのか、その史的経緯を聖書の記述から現代のファーティマなどの「マリアの出現」までを概説したもの。ただしあくまでも信仰内でのもので、本書に史的マリア(実在した女性マリア)の姿を求めることはできない。また新約聖書、なかでもマルコによる福音書ではほとんど触れられていないマリアが、なぜ教会の中でこれほどまでに重要な位置を与えられることになったかについての批判的検討も少ない。マリア像の図版が多数掲載されているので美術史的に楽しむことはできるが、マリアを理解するには物足りないものだった。por AndrésAndrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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