巡礼はさまざまな宗教に見られる行動で、イスラム教のメッカ巡礼、日本での四国巡礼、そしてもちろん本書で扱われているキリスト教でも盛んに行なわれた。しかもキリスト教でも三大聖地巡礼とされているエルサレム、ローマ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ以外に多くの巡礼地があり、その中には19世紀後半になって聖地となり多くの巡礼者を集めているルルドのような地もある。

本書は中世を中心に、古代から現代に至るヨーロッパでの巡礼について、その歴史だけでなく、巡礼の実態つまり巡礼の5W1H、巡礼に伴うさまざまな困難や障害も詳述している。それらは時代の影響を強く受けているものであると同時に、私たちが巡礼路を歩むときに経験することと共通するものも少なくない。何よりも「なぜ巡礼に向かうのか」が、中世においても信仰だけでなく、日常からの逃走、冒険や娯楽などといった現代の巡礼と変わりないものであったことも実証されている。

ヨーロッパにおける巡礼の全体像を理解する上で絶好の書である。

/images/2023/04/43bf1a7e7766472d0e9ed71c758a59ed-700x1072.jpg/images/2023/04/43bf1a7e7766472d0e9ed71c758a59ed-150x150.jpgAndrésサンティアゴ巡礼書籍・雑誌ノンベルト・オーラー,巡礼,巡礼の文化史,聖地巡礼はさまざまな宗教に見られる行動で、イスラム教のメッカ巡礼、日本での四国巡礼、そしてもちろん本書で扱われているキリスト教でも盛んに行なわれた。しかもキリスト教でも三大聖地巡礼とされているエルサレム、ローマ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ以外に多くの巡礼地があり、その中には19世紀後半になって聖地となり多くの巡礼者を集めているルルドのような地もある。 本書は中世を中心に、古代から現代に至るヨーロッパでの巡礼について、その歴史だけでなく、巡礼の実態つまり巡礼の5W1H、巡礼に伴うさまざまな困難や障害も詳述している。それらは時代の影響を強く受けているものであると同時に、私たちが巡礼路を歩むときに経験することと共通するものも少なくない。何よりも「なぜ巡礼に向かうのか」が、中世においても信仰だけでなく、日常からの逃走、冒険や娯楽などといった現代の巡礼と変わりないものであったことも実証されている。 ヨーロッパにおける巡礼の全体像を理解する上で絶好の書である。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)