太田昌国・高橋槙一・金安顕一トークショー
9月10日、パルコブックセンター吉祥寺店で開かれた「ラテン本フェア」開催記念のトークイショーに行ってきた。
場所のせいなのか、事前の告知が不十分だったのか、観客は非常に少なく、開始時にはほんの数人、しばらくして少しずつ増えてきたが、それでも最大時で30人ほどだった。
いきなり金安氏が「中南米がらみで起業するのはどうか、さしあたり中南米関連書籍専門の出版社を立ち上げるのは」と口火を切ったが、太田氏に「ダメ!」と一蹴された。太田氏に指摘されるまでもなく、中年米関連などというマイナーなジャンルで、しかも今から出版社という衰退しつつあるメディアに取り組むなど、あまりにも現状への見方が甘すぎる。
高橋氏は、キューバジャズのCDを制作販売し、またキューバの写真集を制作しているが、その経験からキューバの写真やジャズではとても食べていけないので商業写真の仕事を何でも受けて生活費を稼いでやっているというようなことを語った。
そこからキューバ、特にゲバラの話題になり、ゲバラが国際主義の観点からコンゴやボリビアで戦ったが失敗に終わったのはなぜかなどが話された。また、ゲバラの人気が高いのはカストロたちが自分たちへの個人崇拝を強く避けていることの代償としてゲバラ崇拝があるのでは、との考えが紹介された。
最後に先の暗い日本を捨てて移住するとしたら中南米のどこが良いかというので、金安氏はパラグアイかサンパウロが、日本語で暮らせる町があるので良い、と答えた。高橋氏はベリーズが英語圏なので日本人には向いていると紹介した。一方、太田氏は、中南米に移り住むなど現地の人たちに失礼だし迷惑だから、自分は日本にとどまると、一人まっとうな答えを出していた。
事前の打ち合わせもあまりなく、テーマも定まらない雑談会のようなイベントで残念。三人それぞれの経験を生かせば、もっと実のある座談が可能だっただろうに。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2017/09/10/%e5%a4%aa%e7%94%b0%e6%98%8c%e5%9b%bd%e3%83%bb%e9%ab%98%e6%a9%8b%e6%a7%99%e4%b8%80%e3%83%bb%e9%87%91%e5%ae%89%e9%a1%95%e4%b8%80%e3%83%88%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc//images/2017/09/1aa7565829c7ced8c7587d880e3ba3b6.jpg/images/2017/09/1aa7565829c7ced8c7587d880e3ba3b6-150x150.jpg日記・コラム・つぶやき9月10日、パルコブックセンター吉祥寺店で開かれた「ラテン本フェア」開催記念のトークイショーに行ってきた。 場所のせいなのか、事前の告知が不十分だったのか、観客は非常に少なく、開始時にはほんの数人、しばらくして少しずつ増えてきたが、それでも最大時で30人ほどだった。 いきなり金安氏が「中南米がらみで起業するのはどうか、さしあたり中南米関連書籍専門の出版社を立ち上げるのは」と口火を切ったが、太田氏に「ダメ!」と一蹴された。太田氏に指摘されるまでもなく、中年米関連などというマイナーなジャンルで、しかも今から出版社という衰退しつつあるメディアに取り組むなど、あまりにも現状への見方が甘すぎる。 高橋氏は、キューバジャズのCDを制作販売し、またキューバの写真集を制作しているが、その経験からキューバの写真やジャズではとても食べていけないので商業写真の仕事を何でも受けて生活費を稼いでやっているというようなことを語った。 そこからキューバ、特にゲバラの話題になり、ゲバラが国際主義の観点からコンゴやボリビアで戦ったが失敗に終わったのはなぜかなどが話された。また、ゲバラの人気が高いのはカストロたちが自分たちへの個人崇拝を強く避けていることの代償としてゲバラ崇拝があるのでは、との考えが紹介された。 最後に先の暗い日本を捨てて移住するとしたら中南米のどこが良いかというので、金安氏はパラグアイかサンパウロが、日本語で暮らせる町があるので良い、と答えた。高橋氏はベリーズが英語圏なので日本人には向いていると紹介した。一方、太田氏は、中南米に移り住むなど現地の人たちに失礼だし迷惑だから、自分は日本にとどまると、一人まっとうな答えを出していた。 事前の打ち合わせもあまりなく、テーマも定まらない雑談会のようなイベントで残念。三人それぞれの経験を生かせば、もっと実のある座談が可能だっただろうに。 por AndrésAndrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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