7時起床。雨が降っている。部屋の中でも雨の音がかすかに聞こえる。まだ暗いのでどのくらいの降りなのかは分からないが。PA303991薄明るくなったところで玄関の外に出てみると、細かい霧雨。空は全面雲に覆われ、とても止みそうにない。

8時半から朝食。お母さんらしき人と息子で用意してくれる。食堂は奥の新しい別棟。渡り廊下の壁の飾り付け、食堂の内装、テーブルのセットなどの趣味は悪くない。お父さんの好みのような気がする。ふと思い出したが、昨日到着後に息子さんが日本の住所を書いてくれとノートを差し出したのはいったい何だったのだろう。手紙でも送ってくるのだろうか。

PA303999食事は品よく並べられたもので、量は多くなくて私たちにはちょうど良い。

今日の行程は短くて楽だとの思いもあってチェックアウトは10時近くなってしまう。宿の人に薦められたErmitaは、晴れていれば出発前に行ってみようかとも思ったが、天気も悪く、片道1.5㎞はあるのでやめにする。

チェックアウトして外に出てみると雨は止んでいる。PA304005歩きはじめると青空がのぞいてきて薄日もさしてくる。しかし安心していると小雨が降り出す。

PA304006昨夜の食事のBarの手前にあるFarmacia、小さな店だが壁などが可愛らしく装飾されている。私達が行かなかったErmitaもインターネットで見てみると可愛らしいものだし、ホテルの内装もどちらかと言うと可愛いものだった。この町はそんな傾向があるのだろうか。

PA304009町を出ようというところで前方に虹がかかり、霧雨がほんの少し顔にかかってくる。

PA304010隣の村はVillademoros、「ムーア人の村」。スペインで数少ないムーア人に征服されなかったこのAsturiasに何故こんな名前の村があるのだろう。

舗装道から土の道、砂利道、PA304017砂利というには大きすぎる石がまかれた道と道の種類が変わっても、昨日と違って坂はごくなだらかで、歩くのは楽。しかも雨が降った割には懸念した泥道はほとんどない。

PA304021オレオや家の屋根に黒いスレート葺きが増え来て、ガリシアに近づいたことを感じさせられる。

今日唯一の大きな下り。しかしそんなに急なものではない。天候は降ったり曇ったり、時々薄日が差したりと変化があり、少し暑く感じたりひんやりしたりと体感温度も良く変わる。しかし雨がひどくなったのはほんの短時間。

PA304029坂を下り切ったあたりは、今日は国道が走り、大きな川が流れている。

ちょうど雨がひどくなったところでBarが開いていたので入って一休み。店先では5人ほどの数日前に会ったような気のするPeregrinoたちがどちらに進むかでもめている最中。結局1人は前方へ、4人は後方から店の裏手へ行った。ところが間もなく3人が戻ってきて前方へ行き直す。どうなっているのだろう。私たちが様子を見ていると、客らしき男が前方へ行けと教えてくれる。しかし私たちは店内に入って休憩。少し奥の席に昨日会った3人組がいる。様子を見ていると男女二人がスペイン語で話していて、東洋人の男性は少し離れていて話に加わっていない。そこで近づいて行き、スペイン語ができるか聞いてみると「日本人です」という答え。てっきり韓国人か中国人だと思っていた。しばらく話し込む。神戸の人で、仕事を辞めて来たとのこと。Caminoは初めてだとのことなので、それで北の道というのは珍しいねと言うと、サン・セバスティアンに行ってみたかったからだそうだ。料理の道に進もうと思っているとも言っていた。またどこかで会ったら話しましょうと言って別れる。彼らが少し早く出発した。

私たちは店を出がけに、Caminoに出るにはどっちに行ったらいいかを聞くと、Barの主人はどっちでもいいけど店の裏に回り、すぐ分かれ道があるので左に行け、右は海岸への道で、左の山上りのがCaminoだと教えてくれる。もう雨は止んでいた。

PA304034急な山道を上り、舗装道に出たと思ったらそこを横断して再び山道を上る。しかし大した距離ではない。PA304035間もなく高速道路沿いの道に出て、しばらく高速に沿って緩い坂を上る。

PA304040その後は草の道や土の道、舗装路などを通り、遠くに今日の目的地のLuarcaの町が見える。PA304043そこから遠く感じたが、港を見下ろすところまで来ると、滑って危ないほどの急坂を下り、あっという間に中心街に至る。橋を渡ると間もなくホテル。

PA304038チェックイン時に、私たちは52€で予約してしまったが、途中でこのホテルの広告を見たらPeregrinoには特別料金で40€となっていたので減額してくれないかと頼んでみる。しかいBooking.com経由の予約は変更できないとの返事。ダメもとで行ってみただけなので、あきらめる。

すぐに港の方へ出かけてみる。カラフルな漁船が停泊するおもちゃのような港。PA304050団体の観光客と行き違う。評判の良いレストランは閉まっていたり、夜は営業していなかったり。1軒が19時半から夕食をやっているというので、夜はそこで食べることにする。

PA304053ホテルの方へ戻り、ケーキ屋さんに入る。ケーキとシュークリームとコーヒーを注文して横を見ると、神戸の青年がシュークリームを買っている。一緒にコーヒーを飲もうと誘い、しばらくおしゃべりをする。Caminoでの経験や食べ物のことなど、1時間以上話し込んでしまった。しかし彼はおとなしい人で、こちらからの質問などには答えるが、自分から話したり質問したりはほとんどしない。またどこかで会いましょうと言って別れる。彼は私たちのホテルの向かいにあるAlbergueに泊まっている。

部屋に戻ってシャワー、洗濯、日記。暖房が入ったが、1時間ほどで止まる。

PA30406320時ごろに夕食に出る。昼間確認した店。Menú del díaが12€。一皿目はEnsaladaとSopa de pescado。二皿目はEscalopinaとBoquerones。味はどれもまずまず。PA304059Escalopinaは山羊チーズのソースが別容器で出されたので、ほとんどソースなしで食べる。このソースは非常に重いので。

以前どこかで会ったPeregrinoの夫婦も食べていたので、出がけに少し話す。

店を出たところでスペイン人のおじさんに話しかけられる。巡礼のベテランで、フランス、北の道、銀の道、マドリーの道などを歩いたそうだ。

PA304055夜空を見上げると、街の上に小さくErmitaが浮いていた。

ホテルに戻るとまた暖房が入っている。部屋は暖かい。

26,900歩 16.6㎞

por Andrés

Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼7時起床。雨が降っている。部屋の中でも雨の音がかすかに聞こえる。まだ暗いのでどのくらいの降りなのかは分からないが。薄明るくなったところで玄関の外に出てみると、細かい霧雨。空は全面雲に覆われ、とても止みそうにない。 8時半から朝食。お母さんらしき人と息子で用意してくれる。食堂は奥の新しい別棟。渡り廊下の壁の飾り付け、食堂の内装、テーブルのセットなどの趣味は悪くない。お父さんの好みのような気がする。ふと思い出したが、昨日到着後に息子さんが日本の住所を書いてくれとノートを差し出したのはいったい何だったのだろう。手紙でも送ってくるのだろうか。 食事は品よく並べられたもので、量は多くなくて私たちにはちょうど良い。 今日の行程は短くて楽だとの思いもあってチェックアウトは10時近くなってしまう。宿の人に薦められたErmitaは、晴れていれば出発前に行ってみようかとも思ったが、天気も悪く、片道1.5㎞はあるのでやめにする。 チェックアウトして外に出てみると雨は止んでいる。歩きはじめると青空がのぞいてきて薄日もさしてくる。しかし安心していると小雨が降り出す。 昨夜の食事のBarの手前にあるFarmacia、小さな店だが壁などが可愛らしく装飾されている。私達が行かなかったErmitaもインターネットで見てみると可愛らしいものだし、ホテルの内装もどちらかと言うと可愛いものだった。この町はそんな傾向があるのだろうか。 町を出ようというところで前方に虹がかかり、霧雨がほんの少し顔にかかってくる。 隣の村はVillademoros、「ムーア人の村」。スペインで数少ないムーア人に征服されなかったこのAsturiasに何故こんな名前の村があるのだろう。 舗装道から土の道、砂利道、砂利というには大きすぎる石がまかれた道と道の種類が変わっても、昨日と違って坂はごくなだらかで、歩くのは楽。しかも雨が降った割には懸念した泥道はほとんどない。 オレオや家の屋根に黒いスレート葺きが増え来て、ガリシアに近づいたことを感じさせられる。 今日唯一の大きな下り。しかしそんなに急なものではない。天候は降ったり曇ったり、時々薄日が差したりと変化があり、少し暑く感じたりひんやりしたりと体感温度も良く変わる。しかし雨がひどくなったのはほんの短時間。 坂を下り切ったあたりは、今日は国道が走り、大きな川が流れている。 ちょうど雨がひどくなったところでBarが開いていたので入って一休み。店先では5人ほどの数日前に会ったような気のするPeregrinoたちがどちらに進むかでもめている最中。結局1人は前方へ、4人は後方から店の裏手へ行った。ところが間もなく3人が戻ってきて前方へ行き直す。どうなっているのだろう。私たちが様子を見ていると、客らしき男が前方へ行けと教えてくれる。しかし私たちは店内に入って休憩。少し奥の席に昨日会った3人組がいる。様子を見ていると男女二人がスペイン語で話していて、東洋人の男性は少し離れていて話に加わっていない。そこで近づいて行き、スペイン語ができるか聞いてみると「日本人です」という答え。てっきり韓国人か中国人だと思っていた。しばらく話し込む。神戸の人で、仕事を辞めて来たとのこと。Caminoは初めてだとのことなので、それで北の道というのは珍しいねと言うと、サン・セバスティアンに行ってみたかったからだそうだ。料理の道に進もうと思っているとも言っていた。またどこかで会ったら話しましょうと言って別れる。彼らが少し早く出発した。 私たちは店を出がけに、Caminoに出るにはどっちに行ったらいいかを聞くと、Barの主人はどっちでもいいけど店の裏に回り、すぐ分かれ道があるので左に行け、右は海岸への道で、左の山上りのがCaminoだと教えてくれる。もう雨は止んでいた。 急な山道を上り、舗装道に出たと思ったらそこを横断して再び山道を上る。しかし大した距離ではない。間もなく高速道路沿いの道に出て、しばらく高速に沿って緩い坂を上る。 その後は草の道や土の道、舗装路などを通り、遠くに今日の目的地のLuarcaの町が見える。そこから遠く感じたが、港を見下ろすところまで来ると、滑って危ないほどの急坂を下り、あっという間に中心街に至る。橋を渡ると間もなくホテル。 チェックイン時に、私たちは52€で予約してしまったが、途中でこのホテルの広告を見たらPeregrinoには特別料金で40€となっていたので減額してくれないかと頼んでみる。しかいBooking.com経由の予約は変更できないとの返事。ダメもとで行ってみただけなので、あきらめる。 すぐに港の方へ出かけてみる。カラフルな漁船が停泊するおもちゃのような港。団体の観光客と行き違う。評判の良いレストランは閉まっていたり、夜は営業していなかったり。1軒が19時半から夕食をやっているというので、夜はそこで食べることにする。 ホテルの方へ戻り、ケーキ屋さんに入る。ケーキとシュークリームとコーヒーを注文して横を見ると、神戸の青年がシュークリームを買っている。一緒にコーヒーを飲もうと誘い、しばらくおしゃべりをする。Caminoでの経験や食べ物のことなど、1時間以上話し込んでしまった。しかし彼はおとなしい人で、こちらからの質問などには答えるが、自分から話したり質問したりはほとんどしない。またどこかで会いましょうと言って別れる。彼は私たちのホテルの向かいにあるAlbergueに泊まっている。 部屋に戻ってシャワー、洗濯、日記。暖房が入ったが、1時間ほどで止まる。 20時ごろに夕食に出る。昼間確認した店。Menú del díaが12€。一皿目はEnsaladaとSopa de pescado。二皿目はEscalopinaとBoquerones。味はどれもまずまず。Escalopinaは山羊チーズのソースが別容器で出されたので、ほとんどソースなしで食べる。このソースは非常に重いので。 以前どこかで会ったPeregrinoの夫婦も食べていたので、出がけに少し話す。 店を出たところでスペイン人のおじさんに話しかけられる。巡礼のベテランで、フランス、北の道、銀の道、マドリーの道などを歩いたそうだ。 夜空を見上げると、街の上に小さくErmitaが浮いていた。 ホテルに戻るとまた暖房が入っている。部屋は暖かい。 26,900歩 16.6㎞ por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)