台湾旅行9日目(2018年4月11日)
6時半起床。部屋で残っていたバナナとグアバで朝食。グアバはほのかに甘い程度で果物と言うより野菜のような感じ。
8時半に出かけて「九份」に向かう。ガイドブックには台鉄とバスを乗り継いで行くように書いてあるが、MRTとバスで行った方が乗換が少ないので、こちらにする。
MRTで松山まで行く。駅の天井には、高雄の美麗島駅のほどではないが、きれいなイルミネーションで飾られている。
駅を出てすぐの広いバス停で1062番のバスを待つ。10分おきぐらいに出ているとのことだったが、1061番のは次々に来るが1062はなかなか来ない。電光掲示にも「全駅未発」との表示が出続けている。30分近くも待ったころにようやく13分後に来るとに表示。やがて4分後と表示に変わったが、間もなく19分後という表示になってしまう。どうなっているんだと驚いていたらバスがやって来た。早々と更に次のバスの表示になってしまったようだ。バスは私たちとともに数人が乗り込むとほぼ満席になる。次のバス停で満席になり、その次のバス停では待っていた客の乗車を断っている。間もなく高速道路に入ったので立ち席は認められないと言うことだったようだ。高速道路を降りた後では乗客を乗せていたので。九份が近づくと道は曲がりくねった上りになる。
1時間ほどで「九份老街」に到着。台北市内よりもずっと涼しい。
バス停の近くに公衆トイレがある。台湾ではどこでもトイレが清潔だが、山の中の観光地でもきれいに掃除が行き届いていて、日本のよりもずっと気持ちよく使える。
九份は斜面に貼りつくような町。「基山街」は両側に食べ物屋や土産物屋がぎっしりと並んでいる3~400mほどの狭い道。アイスクリームクレープとぜんざいを食べてみる。
基山街をはずれまで歩き、少し戻って直行している「豎崎路」を上る。こちらは階段の道。上り切ったところに大ヒットしたという映画「悲情都市」のロケが行われた場所がある。
今度は階段を下り、基山街を過ぎて少し下ったところにある「阿妹茶樓」で昼食にする。ここは金鉱山で栄えたころの邸宅を改装した店で、宮崎駿のアニメ「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋に似ているということでも有名。そのため九份全体が宮崎アニメ関連のものを土産として売っている。
食事は定食しかないとのこと。一通りこの地方の名物らしきものをそろえている。観光地の典型的な定食と言った感じ。さすがに日本人の客が多い。
食後に向かいの建物のテラスから改めて見てみると、確かにアニメのものに似ていなくはない。夜に提灯に明かりが灯れば尚更なのだろう。サービスでくれた絵葉書がまさにそういう光景。
少し下ったところに「昇平新樂園」という映画館がある。金鉱山が栄えていたころに建てられた映画館で、一旦は閉館されたが、現在は修復されて一般公開され、週末には映画の上映も行っているようだ。内部を見学していると場内が暗くなり、この映画館再建のいきさつを紹介する映画が上映された。私はうとうとしてしまい内容はよく分からなかったのだが。
さらに階段を下って道路に出る。途中で何人ものお年寄りの観光客が階段を上って来るのに行きあう。ここをお年寄りが上るのは大変だ。
道路に出たところから10分ほどバスに乗って「金爪石」へ。「黄金博物館」を見学する。ここはかつて金鉱山だったところ。まず「四連棟」という連棟式住宅を見学。日本が支配していた時代に日本人従業員用に建てられた日本家屋。畳部屋が多いが、一部屋だけ板の間にベッドが置かれている。日本敗戦後に鉱山の経営が台湾の会社に移り、その時代に改装されたのだろう。
ほかにも何軒か日本家屋が修復工事中。もっと上級の日本人用のものだったのだろう。
「太子賓館」。皇太子(後の昭和天皇)のために建てられたもの。屋敷と庭園。すべて日本風。結局皇太子は来なかったらしいが。
坑道の一部が公開されている。坑内作業の様子が再現されている。
黄金博物館には220㎏の金塊が展示されていて触れることができる。現在の価格が刻々と表示されるが、279,560,700NT$。約10億円。買い取るには残念ながらちょっと所持金が足りない。
そのほかにもいくつか展示があるが、全体に充実したものとは言えない。
閉館が近づいたので引き上げることにする。
金爪石がバスの折り返し点。MRT松山駅まで1時間20分ほど。高速道路に入る前にはシートベルトを締めるように指示される。
松山駅からMRTで雙連駅へ。雙連駅からホテルとは反対の方へ歩き、「古早味豆花」で豆花を食べる。温かいのと冷たいの。温かい方は豆腐の味がする。冷たいのは薄い氷が入っているもので、かき氷ではない。
近くの「寧夏夜市」を往復してみる。高雄のものなどと変わりはない。やはり食欲をそそられるものはない。どことなく清潔感がなく、暑い上に店の調理の熱が伝わり、そこに通行人の体熱や視線まで加わるのだから。
結局見るだけに終わる。ホテルの方に戻る途中のパン屋で明朝用のパンを少し買って帰る。
8時少し前に部屋に戻り、明日のコースを検討。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2018/04/11/%e5%8f%b0%e6%b9%be%e6%97%85%e8%a1%8c%ef%bc%99%e6%97%a5%e7%9b%ae%ef%bc%882018%e5%b9%b4%ef%bc%94%e6%9c%8811%e6%97%a5%ef%bc%89/台湾旅行6時半起床。部屋で残っていたバナナとグアバで朝食。グアバはほのかに甘い程度で果物と言うより野菜のような感じ。8時半に出かけて「九份」に向かう。ガイドブックには台鉄とバスを乗り継いで行くように書いてあるが、MRTとバスで行った方が乗換が少ないので、こちらにする。MRTで松山まで行く。駅の天井には、高雄の美麗島駅のほどではないが、きれいなイルミネーションで飾られている。駅を出てすぐの広いバス停で1062番のバスを待つ。10分おきぐらいに出ているとのことだったが、1061番のは次々に来るが1062はなかなか来ない。電光掲示にも「全駅未発」との表示が出続けている。30分近くも待ったころにようやく13分後に来るとに表示。やがて4分後と表示に変わったが、間もなく19分後という表示になってしまう。どうなっているんだと驚いていたらバスがやって来た。早々と更に次のバスの表示になってしまったようだ。バスは私たちとともに数人が乗り込むとほぼ満席になる。次のバス停で満席になり、その次のバス停では待っていた客の乗車を断っている。間もなく高速道路に入ったので立ち席は認められないと言うことだったようだ。高速道路を降りた後では乗客を乗せていたので。九份が近づくと道は曲がりくねった上りになる。1時間ほどで「九份老街」に到着。台北市内よりもずっと涼しい。バス停の近くに公衆トイレがある。台湾ではどこでもトイレが清潔だが、山の中の観光地でもきれいに掃除が行き届いていて、日本のよりもずっと気持ちよく使える。九份は斜面に貼りつくような町。「基山街」は両側に食べ物屋や土産物屋がぎっしりと並んでいる3~400mほどの狭い道。アイスクリームクレープとぜんざいを食べてみる。基山街をはずれまで歩き、少し戻って直行している「豎崎路」を上る。こちらは階段の道。上り切ったところに大ヒットしたという映画「悲情都市」のロケが行われた場所がある。今度は階段を下り、基山街を過ぎて少し下ったところにある「阿妹茶樓」で昼食にする。ここは金鉱山で栄えたころの邸宅を改装した店で、宮崎駿のアニメ「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋に似ているということでも有名。そのため九份全体が宮崎アニメ関連のものを土産として売っている。食事は定食しかないとのこと。一通りこの地方の名物らしきものをそろえている。観光地の典型的な定食と言った感じ。さすがに日本人の客が多い。食後に向かいの建物のテラスから改めて見てみると、確かにアニメのものに似ていなくはない。夜に提灯に明かりが灯れば尚更なのだろう。サービスでくれた絵葉書がまさにそういう光景。少し下ったところに「昇平新樂園」という映画館がある。金鉱山が栄えていたころに建てられた映画館で、一旦は閉館されたが、現在は修復されて一般公開され、週末には映画の上映も行っているようだ。内部を見学していると場内が暗くなり、この映画館再建のいきさつを紹介する映画が上映された。私はうとうとしてしまい内容はよく分からなかったのだが。さらに階段を下って道路に出る。途中で何人ものお年寄りの観光客が階段を上って来るのに行きあう。ここをお年寄りが上るのは大変だ。道路に出たところから10分ほどバスに乗って「金爪石」へ。「黄金博物館」を見学する。ここはかつて金鉱山だったところ。まず「四連棟」という連棟式住宅を見学。日本が支配していた時代に日本人従業員用に建てられた日本家屋。畳部屋が多いが、一部屋だけ板の間にベッドが置かれている。日本敗戦後に鉱山の経営が台湾の会社に移り、その時代に改装されたのだろう。ほかにも何軒か日本家屋が修復工事中。もっと上級の日本人用のものだったのだろう。「太子賓館」。皇太子(後の昭和天皇)のために建てられたもの。屋敷と庭園。すべて日本風。結局皇太子は来なかったらしいが。坑道の一部が公開されている。坑内作業の様子が再現されている。黄金博物館には220㎏の金塊が展示されていて触れることができる。現在の価格が刻々と表示されるが、279,560,700NT$。約10億円。買い取るには残念ながらちょっと所持金が足りない。そのほかにもいくつか展示があるが、全体に充実したものとは言えない。閉館が近づいたので引き上げることにする。金爪石がバスの折り返し点。MRT松山駅まで1時間20分ほど。高速道路に入る前にはシートベルトを締めるように指示される。松山駅からMRTで雙連駅へ。雙連駅からホテルとは反対の方へ歩き、「古早味豆花」で豆花を食べる。温かいのと冷たいの。温かい方は豆腐の味がする。冷たいのは薄い氷が入っているもので、かき氷ではない。近くの「寧夏夜市」を往復してみる。高雄のものなどと変わりはない。やはり食欲をそそられるものはない。どことなく清潔感がなく、暑い上に店の調理の熱が伝わり、そこに通行人の体熱や視線まで加わるのだから。結局見るだけに終わる。ホテルの方に戻る途中のパン屋で明朝用のパンを少し買って帰る。8時少し前に部屋に戻り、明日のコースを検討。por AndrésAndrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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