ロシアのウクライナ侵攻
戦争がはじまった。
ロシアのウクライナ侵攻。これが許されるものでないことは疑う余地はない。
これに対して多くの国や機関が経済制裁を課していることも評価できる。「武力による現状変更は認められない」、「平和への脅威」、「国際法違反」などというロシア非難も正しい。今回のロシアの行為は国際法違反なのだから、世界中が制裁に動き、そして一刻も早く停戦が実現することを願っている。先ずは何をおいても停戦を!
しかし戦争がはじまって10日も経つのに私が何も発言できなかったのは、どうにもモヤモヤとして、なかなか言葉にならない引っかかりがあったからだ。その一部が何とか書くことができるまでになってきたので、不十分だがここで記すことにする。
パレスチナ問題。国際法違反を繰り返しているイスラエルを、今回の対露制裁を加えている国々や機関が支持あるいは黙認し続けていること。
アムネスティ・インターナショナルは2月1日、イスラエルについての報告書を発表し、そのなかで、イスラエルはパレスチナ人に対し「隔離と支配、土地や財産の収奪、社会的権利の否定」など、人道に反する犯罪を行っており、人種隔離政策=アパルトヘイトに等しいと結論付けた。また、イスラエルに対し、「残酷な抑圧のシステム」をやめるよう求めるとともに、国際社会が圧力を掛けなければならないと呼び掛けた。
ヒューマン・ライツ・ウォッチもほぼ同様の報告書を2021年4月27日に発表している。
難民問題。今回多くのウクライナ難民を受け入れているポーランドをはじめとしたEU諸国。しかしこれらの国々の多くは中東難民の受け入れには消極的だった。日本政府はウクライナ難民の受け入れを戦争開始から10日も経たない段階で表明しているが、ミャンマーから受け入れた難民はクーデターから1年経っても15人。
街頭で「平和を!」と訴えている人々、特に逮捕拘束の危険にもかかわらずデモを行っているロシアの人々が心底から戦争に反対しているのは確かだろう。
しかし対露制裁に動いている国々や機関、対露批判を繰り返しているメディアやそこに登場して得々と解説している専門家たちは、戦争や平和には関心はなく、各自の嫌露親米感情を吐露しているに過ぎないように思う。
https://dosperegrinos.net/2022/03/06/%e3%83%ad%e3%82%b7%e3%82%a2%e3%81%ae%e3%82%a6%e3%82%af%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%8a%e4%be%b5%e6%94%bb//images/2022/03/1a97a659c6379c308d0b95bfd2619488-700x467.jpg/images/2022/03/1a97a659c6379c308d0b95bfd2619488-150x150.jpg政治・経済・国際日記・コラム・つぶやきアパルトヘイト,イスラエル,ウクライナ,パレスティナ,ロシア,侵攻,国際法,戦争,難民戦争がはじまった。 ロシアのウクライナ侵攻。これが許されるものでないことは疑う余地はない。 これに対して多くの国や機関が経済制裁を課していることも評価できる。「武力による現状変更は認められない」、「平和への脅威」、「国際法違反」などというロシア非難も正しい。今回のロシアの行為は国際法違反なのだから、世界中が制裁に動き、そして一刻も早く停戦が実現することを願っている。先ずは何をおいても停戦を! しかし戦争がはじまって10日も経つのに私が何も発言できなかったのは、どうにもモヤモヤとして、なかなか言葉にならない引っかかりがあったからだ。その一部が何とか書くことができるまでになってきたので、不十分だがここで記すことにする。 パレスチナ問題。国際法違反を繰り返しているイスラエルを、今回の対露制裁を加えている国々や機関が支持あるいは黙認し続けていること。 アムネスティ・インターナショナルは2月1日、イスラエルについての報告書を発表し、そのなかで、イスラエルはパレスチナ人に対し「隔離と支配、土地や財産の収奪、社会的権利の否定」など、人道に反する犯罪を行っており、人種隔離政策=アパルトヘイトに等しいと結論付けた。また、イスラエルに対し、「残酷な抑圧のシステム」をやめるよう求めるとともに、国際社会が圧力を掛けなければならないと呼び掛けた。 ヒューマン・ライツ・ウォッチもほぼ同様の報告書を2021年4月27日に発表している。 難民問題。今回多くのウクライナ難民を受け入れているポーランドをはじめとしたEU諸国。しかしこれらの国々の多くは中東難民の受け入れには消極的だった。日本政府はウクライナ難民の受け入れを戦争開始から10日も経たない段階で表明しているが、ミャンマーから受け入れた難民はクーデターから1年経っても15人。 街頭で「平和を!」と訴えている人々、特に逮捕拘束の危険にもかかわらずデモを行っているロシアの人々が心底から戦争に反対しているのは確かだろう。 しかし対露制裁に動いている国々や機関、対露批判を繰り返しているメディアやそこに登場して得々と解説している専門家たちは、戦争や平和には関心はなく、各自の嫌露親米感情を吐露しているに過ぎないように思う。Andrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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