合計距離: 15025 m
最高点の標高: 156 m
最低点の標高: 41 m
累積標高(上り): 910 m
累積標高(下り): -824 m
総所要時間: 06:42:18

10月23日(月)

気持ち良く眠れた。エアコンは除湿にしても気温を設定できたので寒くならず、洗濯物も厚手の靴下以外は乾いた。

8時過ぎに朝食に下りると、食堂にはずいぶん客が集まっている。静かなので分からなかったが、宿泊客は多かったのだ。

朝食の内容は、ハムやチーズは種類が少し多い程度だが、クロワッサンは本物で他にもパン類の種類・質も十分。果物も生のが出されメロンも甘い。1時間以上かけてしまった。

10時前にチェックアウトし、荷物を預けて「トマールのキリスト教修道院Convento de Cristo」に行く。

街の中心らしき通りを抜け、市庁舎と教会前の共和国広場を横切った先の丘を上る。

たどり着いたところに駐車場があり、修道院の入口の門が見える。門をくぐると間もなく教会が見えるが、入口は見当たらない。工事中なので「フィリピン門」から入るようにとの掲示。

駐車場の方に引き返さなければならないが、その前に隣接する城壁の上を一巡りする。

Tomarの街が見下ろせる。

駐車場へもどる門の前にポルトガルギターの弾語りをしている辻音楽師がいたので、写真を撮らせてもらって50セント。チャイニーズかと尋ねられたので日本人だと答えると、「ありがとうございます」と礼を言われた。

フィリピン門に向かうと大型観光バスが数台並んでいた。「TomarとFatimaの旅」といった団体だろうか。

入場は今日は無料。日曜日が無料なのは知っていたが、今日は月曜日なのに。祝日なのだろうか。

内部はやはりアズレージョが多い。

礼拝堂の中心部は凝った装飾できらびやかだが、他は豪華絢爛という部分はない。

外壁の装飾にカタロニアモダニズムを彷彿とさせるようなものがあった。

見学者の進入を規制するために張られたロープが、独特の結び目になっていた。

修道士の個室が合計85あり、かつての規模がしのばれる。

2時間ほど見学し、最後にカフェで「ういろう」のようなケーキとコーヒー、炭酸水で一休みして退出。

リスボンを出てからは毎日、ただひたすらに歩いて食べて泊まっての繰り返しだったので、今日の見学は貴重だった。

丘を下って街に戻り、昨夜は満席で断られたレストランBela Vistaで昼食。

朝食が多めだったので、スープと半人前のチキンカレーだけにする。スープはいつものガルバンソと緑の葉っぱ。チキンカレーは鶏肉の塊が三つで、もちろんカレーだが辛さは中辛より辛くない。分量はちょうど良かった。

店を出ようとすると激しい雨。すぐに止みそうだが、待たずにホテルに戻る。荷物を受け取り出発。小雨になっていた。

今夜の宿はパスタとトマトソースを置いておくだけとのことなので、街を出る前にスーパーで缶詰スープを買う。

Caminoを歩きはじめると、街中から早くも坂の上り下りが始まり、しかも小雨が降り続きながら陽も差して暑くなったので、軒下で慌てて上着を脱ぐ。

市街地を抜けるとすぐに土の道になり、泥の水たまりも。谷に下って川沿いの平坦な道もいくらかあるが、大部分は上り下りの連続。修道院見学を入れたので今日の行程は7kmほどと短いので助かった。

途中の何ヶ所かにカタカナで落書き。同一人物によるもので、他のはもっと上手い字だったので日本人の可能性が高い。何をしにCaminoを歩いたのだろう。

16時過ぎに宿に到着。女主人が出迎えてくれた。地上階が私たちの使う部分で、寝室、キッチン、浴室など。上階に主人たちは住んでいるとのこと。設備の使い方を説明してくれた後、プールに入るかとの質問。もちろん入らない。

女主人が上階に引き上げた後、改めて見渡すと、エアコンも暖房もない。今夜は寒くなるかもしれない。物干しと扇風機があるので、洗濯物は乾きそうだが。

シャワーを浴びてから、夕暮れになって窓のシャッター、ガラス窓、木製の内窓を全て閉めた。

夕食は置いてあるパスタとトマトソース、持参の缶詰スープで配偶者が用意。昨夜から今日の昼までとの大きな落差。これもCamino歩きの日常だ。

今日の歩行

修道院見学等 5.6km 9,561歩

TomarからCasais 7.1km 11,405歩

合計 12.7km 20,966歩

 

/images/2023/10/IMG_4388-700x394.jpeg/images/2023/10/IMG_4388-150x150.jpegAndrésポルトガルの道 Camino PortuguésCasais,Convento de Cristo,Tomar,トマールのキリスト教修道院10月23日(月) 気持ち良く眠れた。エアコンは除湿にしても気温を設定できたので寒くならず、洗濯物も厚手の靴下以外は乾いた。 8時過ぎに朝食に下りると、食堂にはずいぶん客が集まっている。静かなので分からなかったが、宿泊客は多かったのだ。 朝食の内容は、ハムやチーズは種類が少し多い程度だが、クロワッサンは本物で他にもパン類の種類・質も十分。果物も生のが出されメロンも甘い。1時間以上かけてしまった。 10時前にチェックアウトし、荷物を預けて「トマールのキリスト教修道院Convento de Cristo」に行く。 街の中心らしき通りを抜け、市庁舎と教会前の共和国広場を横切った先の丘を上る。 たどり着いたところに駐車場があり、修道院の入口の門が見える。門をくぐると間もなく教会が見えるが、入口は見当たらない。工事中なので「フィリピン門」から入るようにとの掲示。 駐車場の方に引き返さなければならないが、その前に隣接する城壁の上を一巡りする。 Tomarの街が見下ろせる。 駐車場へもどる門の前にポルトガルギターの弾語りをしている辻音楽師がいたので、写真を撮らせてもらって50セント。チャイニーズかと尋ねられたので日本人だと答えると、「ありがとうございます」と礼を言われた。 フィリピン門に向かうと大型観光バスが数台並んでいた。「TomarとFatimaの旅」といった団体だろうか。 入場は今日は無料。日曜日が無料なのは知っていたが、今日は月曜日なのに。祝日なのだろうか。 内部はやはりアズレージョが多い。 礼拝堂の中心部は凝った装飾できらびやかだが、他は豪華絢爛という部分はない。 外壁の装飾にカタロニアモダニズムを彷彿とさせるようなものがあった。 見学者の進入を規制するために張られたロープが、独特の結び目になっていた。 修道士の個室が合計85あり、かつての規模がしのばれる。 2時間ほど見学し、最後にカフェで「ういろう」のようなケーキとコーヒー、炭酸水で一休みして退出。 リスボンを出てからは毎日、ただひたすらに歩いて食べて泊まっての繰り返しだったので、今日の見学は貴重だった。 丘を下って街に戻り、昨夜は満席で断られたレストランBela Vistaで昼食。 朝食が多めだったので、スープと半人前のチキンカレーだけにする。スープはいつものガルバンソと緑の葉っぱ。チキンカレーは鶏肉の塊が三つで、もちろんカレーだが辛さは中辛より辛くない。分量はちょうど良かった。 店を出ようとすると激しい雨。すぐに止みそうだが、待たずにホテルに戻る。荷物を受け取り出発。小雨になっていた。 今夜の宿はパスタとトマトソースを置いておくだけとのことなので、街を出る前にスーパーで缶詰スープを買う。 Caminoを歩きはじめると、街中から早くも坂の上り下りが始まり、しかも小雨が降り続きながら陽も差して暑くなったので、軒下で慌てて上着を脱ぐ。 市街地を抜けるとすぐに土の道になり、泥の水たまりも。谷に下って川沿いの平坦な道もいくらかあるが、大部分は上り下りの連続。修道院見学を入れたので今日の行程は7kmほどと短いので助かった。 途中の何ヶ所かにカタカナで落書き。同一人物によるもので、他のはもっと上手い字だったので日本人の可能性が高い。何をしにCaminoを歩いたのだろう。 16時過ぎに宿に到着。女主人が出迎えてくれた。地上階が私たちの使う部分で、寝室、キッチン、浴室など。上階に主人たちは住んでいるとのこと。設備の使い方を説明してくれた後、プールに入るかとの質問。もちろん入らない。 女主人が上階に引き上げた後、改めて見渡すと、エアコンも暖房もない。今夜は寒くなるかもしれない。物干しと扇風機があるので、洗濯物は乾きそうだが。 シャワーを浴びてから、夕暮れになって窓のシャッター、ガラス窓、木製の内窓を全て閉めた。 夕食は置いてあるパスタとトマトソース、持参の缶詰スープで配偶者が用意。昨夜から今日の昼までとの大きな落差。これもCamino歩きの日常だ。 今日の歩行 修道院見学等 5.6km 9,561歩 TomarからCasais 7.1km 11,405歩 合計 12.7km 20,966歩  退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)