合計距離: 20097 m
最高点の標高: 61 m
最低点の標高: 1 m
累積標高(上り): 1261 m
累積標高(下り): -1231 m
総所要時間: 07:09:20

11月17日(金)

部屋の暖房は夜は効いていたが、夜中に止められ、朝にはまた入った。スチーム暖房のラジエターに乗せていつも乾かない厚手の靴下も乾いた。夜中は掛け布団が邪魔に感じるほどだったので、止められて良かった。

いつも通り6時半に目覚ましを鳴らしたが、今日は距離が少し短いので7時起床。スペイン時間になったため夜明けが遅く、8時過ぎに明るくなる。


朝食はホテルのビュッフェ。朝食込みで63€なのであまり期待していなかったのだが、悪くなかった。もう一人宿泊客がいた。

9時半にチェックアウト。同宿者もPeregrinoだった。

ホテルの前がCamino。歩きはじめようとして後ろを見ると、数人のPeregrinoらしい姿が遠くに見える。


街中の朝は閑散としている。道の石畳の石は大きくなり、間も無くコンクリートやアスファルト舗装に。

5分ほど歩いたところでは、前方に7〜8人のPeregrino集団が見える。もうすぐSantiagoまで100kmになるので、ここTuiや手前のValençaから歩く人が多い。それにしても朝からこんなに見かけるとは。

さらに4人組のおじさんグループ、台湾人らしき男女二人組、少し後には白人の男女二人と出会う。昨日までとは大きく違う。

Tuiの街を出たところに立派な石橋があり、つられてそちらに進んだが、Caminoは違う道。すぐに気づいたが、危うくCaminoを外れるところだった。

途中で山道に入るところが通行止めされ、舗装道を歩く。

上り下りも少なく、晴れて、絶好の散歩といった感じ。

111,110km地点。1mずらせて設置すれば良かったのに。惜しい。

また石橋。相変わらず水量は多い。

ここでCaminoは二つのコースに分かれる。左の方が1km長く、坂も多そう。今日は天気も良いし全体の距離も長くないので左を選びたいところだが、ここまで1軒の店もなく、水筒の水が切れかかっているし、暑くて汗もかく。仕方なく、見るからに退屈そうな右の道を行くことにする。

それでも地図にあるBarがなかったり閉まっていたり。

結局大きな道に出る直前に、30m先にBarとの表示。行ってみるとそこは敷地の入口で、建物はそこから50m以上坂の上。ペンションで、男が座っている。食べものがあるかと聞くと、トルティーヤができるそうなので注文。男が一人でやっているところのようで、奥に入って調理。

庭にも家の周囲にも作りかけや使いかけの物が雑然と散在。トイレを借りた時に見た宿泊客用の寝室だけは綺麗にしてあるようだったが、洗面台の周囲も雑然。

出てきたトルティーヤはハムやブロッコリーなど何種類かの具材の入った雑然とした物。まあこんなものだろう、と諦めるしかない。

再び歩きはじめて少し大きな通りに出るとBarが3軒次々に現れたが、いずれも閉まっていたので、あの雑然としたペンションに寄ったのは正解だったのかもしれない。

間もなく一直線の工場街の道路に。

首吊りにされた人形が見えた。消防車に架けられたハシゴに吊るされている。そこは消防署で、数台の消防車が並んでいた。いったい何なんだろう。ちょっと離れてみるとリアルで、ギョッとした。

朝見かけた4人組がいつのまにか私たちの前を歩いている。話しながらだからかスピードが遅く、私たちが追いついてゆくことになる。一人が上着を脱ぐので立ち止まった時、とうとう私たちが追い抜いた。

一直線の道は2km以上続いたが、工場ばかりで休むところはなく、ほとんど日陰もない。

ようやく直線が終わり右に曲がると歩道橋。鉄道線路を越えるものだった。滅多に来ない列車、滅多に通らない人間なのだから、歩道橋よりも小さな踏切りで十分だろうに。

やっとあったレストランで飲み物休憩。4人組は通り過ぎて行ったが、すぐ先のBarは廃業。1km以上先にレストランやBarがあったので、そこまで頑張ったのだろう。

今日泊まる予定のPorriñoの街に15時ごろに到着。予約のメールに返事は来なかったが、とにかくホテルに行ってみたら、案の定「満室」の貼紙。営業していないようだ。

近くのBarで宿を探す。この辺りには多すぎて選ぶのに苦労するほど。500mほどのところに口コミ評価が非常に高いアパルタメントがあったので予約を入れてから向かう。

Porriñoの中心街は昼休み時間だからか閉まっている店が多い。時間になれば人出も増えるのだろう。

アパルタメントに行くが、入口は閉まっていて呼鈴もなく、ドアは暗証番号で開けるもの。問い合わせのメールを送って15分ほど待つが返事が来ない。電話をかけると話し中。もう一度電話しようとしたところで、今向かっているとのメール。少しして女主人が車でやって来た。

3区画あって広い部屋を選ぶ。直径十数センチのサンティアゴ・ケーキを持って来てくれた。

暗証番号の設定に手間取っている間に荷物の整理をしたら、しばらくして設定がうまく行かないので別の区画に変わってほしいとのこと。広さもほとんど変わらないので承諾。冷蔵庫にあった水も追加でくれた。

置いてあるコーヒーと紅茶、もらったサンティアゴ・ケーキでおやつ。シャワーを浴び、明日の宿の予約。

20時になったので夕食に。一番近く手頃なケバブ屋で軽く済ませる。客は若い人ばかり。

帰って来て日記。洗濯は宿の洗濯機・乾燥機で。乾かないことを心配しなくて良いので、トレッキングパンツなども洗う。

今日の歩行

TuiからO Porrño 17.6km 28,235歩

/images/2023/11/IMG_5250-700x394.jpeg/images/2023/11/IMG_5250-150x150.jpegAndrésポルトガルの道 Camino PortuguésCamino Portugués,O Porriño,Tui11月17日(金) 部屋の暖房は夜は効いていたが、夜中に止められ、朝にはまた入った。スチーム暖房のラジエターに乗せていつも乾かない厚手の靴下も乾いた。夜中は掛け布団が邪魔に感じるほどだったので、止められて良かった。 いつも通り6時半に目覚ましを鳴らしたが、今日は距離が少し短いので7時起床。スペイン時間になったため夜明けが遅く、8時過ぎに明るくなる。 朝食はホテルのビュッフェ。朝食込みで63€なのであまり期待していなかったのだが、悪くなかった。もう一人宿泊客がいた。 9時半にチェックアウト。同宿者もPeregrinoだった。 ホテルの前がCamino。歩きはじめようとして後ろを見ると、数人のPeregrinoらしい姿が遠くに見える。 街中の朝は閑散としている。道の石畳の石は大きくなり、間も無くコンクリートやアスファルト舗装に。 5分ほど歩いたところでは、前方に7〜8人のPeregrino集団が見える。もうすぐSantiagoまで100kmになるので、ここTuiや手前のValençaから歩く人が多い。それにしても朝からこんなに見かけるとは。 さらに4人組のおじさんグループ、台湾人らしき男女二人組、少し後には白人の男女二人と出会う。昨日までとは大きく違う。 Tuiの街を出たところに立派な石橋があり、つられてそちらに進んだが、Caminoは違う道。すぐに気づいたが、危うくCaminoを外れるところだった。 途中で山道に入るところが通行止めされ、舗装道を歩く。 上り下りも少なく、晴れて、絶好の散歩といった感じ。 111,110km地点。1mずらせて設置すれば良かったのに。惜しい。 また石橋。相変わらず水量は多い。 ここでCaminoは二つのコースに分かれる。左の方が1km長く、坂も多そう。今日は天気も良いし全体の距離も長くないので左を選びたいところだが、ここまで1軒の店もなく、水筒の水が切れかかっているし、暑くて汗もかく。仕方なく、見るからに退屈そうな右の道を行くことにする。 それでも地図にあるBarがなかったり閉まっていたり。 結局大きな道に出る直前に、30m先にBarとの表示。行ってみるとそこは敷地の入口で、建物はそこから50m以上坂の上。ペンションで、男が座っている。食べものがあるかと聞くと、トルティーヤができるそうなので注文。男が一人でやっているところのようで、奥に入って調理。 庭にも家の周囲にも作りかけや使いかけの物が雑然と散在。トイレを借りた時に見た宿泊客用の寝室だけは綺麗にしてあるようだったが、洗面台の周囲も雑然。 出てきたトルティーヤはハムやブロッコリーなど何種類かの具材の入った雑然とした物。まあこんなものだろう、と諦めるしかない。 再び歩きはじめて少し大きな通りに出るとBarが3軒次々に現れたが、いずれも閉まっていたので、あの雑然としたペンションに寄ったのは正解だったのかもしれない。 間もなく一直線の工場街の道路に。 首吊りにされた人形が見えた。消防車に架けられたハシゴに吊るされている。そこは消防署で、数台の消防車が並んでいた。いったい何なんだろう。ちょっと離れてみるとリアルで、ギョッとした。 朝見かけた4人組がいつのまにか私たちの前を歩いている。話しながらだからかスピードが遅く、私たちが追いついてゆくことになる。一人が上着を脱ぐので立ち止まった時、とうとう私たちが追い抜いた。 一直線の道は2km以上続いたが、工場ばかりで休むところはなく、ほとんど日陰もない。 ようやく直線が終わり右に曲がると歩道橋。鉄道線路を越えるものだった。滅多に来ない列車、滅多に通らない人間なのだから、歩道橋よりも小さな踏切りで十分だろうに。 やっとあったレストランで飲み物休憩。4人組は通り過ぎて行ったが、すぐ先のBarは廃業。1km以上先にレストランやBarがあったので、そこまで頑張ったのだろう。 今日泊まる予定のPorriñoの街に15時ごろに到着。予約のメールに返事は来なかったが、とにかくホテルに行ってみたら、案の定「満室」の貼紙。営業していないようだ。 近くのBarで宿を探す。この辺りには多すぎて選ぶのに苦労するほど。500mほどのところに口コミ評価が非常に高いアパルタメントがあったので予約を入れてから向かう。 Porriñoの中心街は昼休み時間だからか閉まっている店が多い。時間になれば人出も増えるのだろう。 アパルタメントに行くが、入口は閉まっていて呼鈴もなく、ドアは暗証番号で開けるもの。問い合わせのメールを送って15分ほど待つが返事が来ない。電話をかけると話し中。もう一度電話しようとしたところで、今向かっているとのメール。少しして女主人が車でやって来た。 3区画あって広い部屋を選ぶ。直径十数センチのサンティアゴ・ケーキを持って来てくれた。 暗証番号の設定に手間取っている間に荷物の整理をしたら、しばらくして設定がうまく行かないので別の区画に変わってほしいとのこと。広さもほとんど変わらないので承諾。冷蔵庫にあった水も追加でくれた。 置いてあるコーヒーと紅茶、もらったサンティアゴ・ケーキでおやつ。シャワーを浴び、明日の宿の予約。 20時になったので夕食に。一番近く手頃なケバブ屋で軽く済ませる。客は若い人ばかり。 帰って来て日記。洗濯は宿の洗濯機・乾燥機で。乾かないことを心配しなくて良いので、トレッキングパンツなども洗う。 今日の歩行 TuiからO Porrño 17.6km 28,235歩退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)