12月2日(土)

8時近くなって起きる。昨夜眠るのが遅くなったせいもあるが、特に急ぐ用件もないので気持ちが緩んでいるようだ。

朝の通りは昨夜の混雑が嘘のような閑散として冷たく爽やか。

 

朝食は、以前にも何度か行ったParainfoに。土曜の朝で客はまだ少ない。

朝食セットで、クロワッサンとCafé con leche 、TostadaとTéとZumo de naranja。私たちの後に次々に客が入って来た。通りに面した席だったので、店の前を歩く人と目が合うことが多い。

ホテルに戻り、今夜からのホテルがすぐ近くなので、チェックアウトして次のホテルに移ることにする。

部屋の窓からコウノトリの巣にお別れ。

荷物は、まだ部屋に入れなければ次のホテルで預かってもらうことにして次のホテル、Casa y Fonda 1888に行ったが、建物に入ってもレセプションが見当たらない。ホテルのBarの人に聞くと、外に出てレセプションへの道順を教えてくれたが、なんとそこは先ほどチェックアウトして来たホテルEl Bedel。配偶者は恥ずかしいから嫌だと言ってホテルに入りたがらないので、私が一人でレセプションに行き、「もう一度来ました、今度はCasa y Fonda 1888にチェックインをお願いします」と伝えると、笑ってもう一度パスポートを、と応じてくれた。まだ部屋のは入れないそうなので荷物を預けて、新しい部屋の番号を書いた紙を貰って出かけた。

アルカラ大学に行って見学の予約をし、セルバンテスの生家に。

前にも行ったのだが、あらためてセルバンテス家は結構豊かだったと感じる。ここで今日、イベントがあるというので、13時のを予約する。

大学に戻って12時からのガイド付見学に参加。50人以上の団体になった。案内してくれた女性は、はっきりしたスペイン語をゆっくり目に話す人だったので、これならある程度理解できるかもしれないと期待したが、徐々に話すスピードが速くなり、後半は猛烈な早口になって、お手上げ。見られたのは

礼拝堂、

講堂、

中庭。コンクールでもあるのか、何人もがイーゼルを立てて絵を描いていた。礼拝堂内で描いていた人の作品が、まだ途中だが、一番良かったように思う。

12時50分ごろに終えて、急いでセルバンテスの生家に。イベントは生家の中庭でに一人劇。観客は50人ぐらいか。私たちは上階の廻廊から観る。

一人の男が登場して劇をはじめるが、観客の中から次々に、男性には帽子、女性にはベールを渡してセリフを鸚鵡返しに言わせて劇を進める。選ばれた観客は、最初こそ戸惑ったようなようすだが、直ぐに役割を演じはじめる。中でも一人の女性はアドリブまで挟むほど。スペイン人の物怖じしない様子に感心した。

ギフトショップで孫への土産を買い、昼食に。今日は人出が多く、道も店も大混雑。見学場所にも多勢来ていたところを見ると、外国人は少ないが、市外からの観光客が押し寄せているようだ。

Calle Mayorでは席を見つけるのは難しそう何で、横道に離れて探す。良さそうなレストランがあったので入ったが、満席なのでカウンターで待つようにとのこと。他店に行っても空席はなさそうなので、ここで待つことにする。

ワインと炭酸水を頼むと大和煮のような味の牛肉の煮込みが付いてきた。14時ごろなので、テーブルは1時間ぐらいは空かないだろうと覚悟していたら、10分ぐらいでテーブルにつけた。

食べたのは、コロッケ、ポテトサラダ、

牛肉のステーキ。どれもありふれた料理だが、味は良かった。

通りを見ると十数人が集まっておしゃべり。私たちが食事を終える頃にはテーブルの空きが増えて来て、やがて店員達がテーブルを移動して大人数用の席を作った。通りで集まっていた集団がどっと入店。16時近くなってグループの食事会のようだ。

セルバンテス広場に設置された観覧車は営業をはじめ、日本では考えられないようなスピードで回っている。

屋台も営業開始。

大道芸も登場。

ホテルEl Bedelに行って荷物を受け取り、Casa y Fonda 1888の鍵をもらって新しいホテルの部屋に入る。ベッドルームの手前にサロンのついた贅沢なものだった。

荷物を整理して、明るいうちにと出かける。セルバンテス広場のTurismoは閉まっているので、Calle Mayorの先のTurismoに行ってみると、開いていた。明後日のバラハス空港行きのバスの時刻表とバス停の場所を教えてもらう。

隣室にベレンが展示されていたので見学し、来場者ノートに簡単に書き込む。

ここの名物だというCostrada de Alcalá かニンジンケーキを食べようと、空席のあるケーキ屋を探して歩くが、Calle Mayor の反対端まで行っても、どこも満席。通りも人波で混雑。最後の一軒が比較的待って入り客が少ないので、入って席が空くのを待つ。十数分待って席につけた。

ニンジンケーキとこの店の名物らしいミニクロワッサン2種。見ていると客の多くが数種類のミニクロワッサンを買って、店内で食べたり持ち帰ったりしているが、そんなに美味しいとは思わなかった。


通りには人々が立ち止まって何かを待っている様子。

店を出てみると、ちょうど光る羽をつけた数人が走って行った。間もなく音楽が聞こえ、Calle に端に置いてあった潜水艦のようなものを曳いた一団があらわれた。これが皆のお目当てだったようだ。先頭を数人が踊り、一人が長い布を振り回して、潜水艦が音楽を流して進む。潜水艦の尻尾が電線にかかり立ち止まることが何度か。El Bedel前の広場でその行列について歩くのをやめる。

広場はさらに大勢の人が集まっている。朝、舞台のようなものを作っていたので、ここで何かがあるはずだと思っていたら、間もなくパフォーマンスがはじまった。

クレーンで吊り下げた球体に十人ほどが命綱をつけてぶら下がり、球体が上昇。上空で踊ったりアクロバットのような動きをしたり。なかなか迫力も芸術性も感じさせるようなものだった。終えると広場を埋めた観客から大きな拍手と歓声。見応えのあるものだった。

セルバンテス広場の方に移動して何か食べるものはないかと、広場の今日から店開きした屋台を巡ってみるが、良さそうなのはなく、通りの店はどこも店外まで客が溢れている。小さなスーパーでカップ麺を買い、菓子屋でポルボロンを買ってホテルに戻る。すっかり寒くなっていた。


部屋で買って来たもので軽い夕食代わり。シャワー、日記。

一日中快晴で朝晩は冷え込む。

気温3度にまで冷え込んだ午前零時半だというのに、ホテルの部屋の窓から見るセルバンテス広場には、まだ歩く人の姿がちらほら見え、人声も聞こえる。
今日の歩行

Alcalá de Henares市内 9.3km 15,596歩

/images/2023/12/IMG_5821-700x394.jpeg/images/2023/12/IMG_5821-150x150.jpegAndrésスペイン旅行ポルトガルの道 Camino PortuguésAlcalá de Henares,Camino Portugués12月2日(土) 8時近くなって起きる。昨夜眠るのが遅くなったせいもあるが、特に急ぐ用件もないので気持ちが緩んでいるようだ。 朝の通りは昨夜の混雑が嘘のような閑散として冷たく爽やか。   朝食は、以前にも何度か行ったParainfoに。土曜の朝で客はまだ少ない。 朝食セットで、クロワッサンとCafé con leche 、TostadaとTéとZumo de naranja。私たちの後に次々に客が入って来た。通りに面した席だったので、店の前を歩く人と目が合うことが多い。 ホテルに戻り、今夜からのホテルがすぐ近くなので、チェックアウトして次のホテルに移ることにする。 部屋の窓からコウノトリの巣にお別れ。 荷物は、まだ部屋に入れなければ次のホテルで預かってもらうことにして次のホテル、Casa y Fonda 1888に行ったが、建物に入ってもレセプションが見当たらない。ホテルのBarの人に聞くと、外に出てレセプションへの道順を教えてくれたが、なんとそこは先ほどチェックアウトして来たホテルEl Bedel。配偶者は恥ずかしいから嫌だと言ってホテルに入りたがらないので、私が一人でレセプションに行き、「もう一度来ました、今度はCasa y Fonda 1888にチェックインをお願いします」と伝えると、笑ってもう一度パスポートを、と応じてくれた。まだ部屋のは入れないそうなので荷物を預けて、新しい部屋の番号を書いた紙を貰って出かけた。 アルカラ大学に行って見学の予約をし、セルバンテスの生家に。 前にも行ったのだが、あらためてセルバンテス家は結構豊かだったと感じる。ここで今日、イベントがあるというので、13時のを予約する。 大学に戻って12時からのガイド付見学に参加。50人以上の団体になった。案内してくれた女性は、はっきりしたスペイン語をゆっくり目に話す人だったので、これならある程度理解できるかもしれないと期待したが、徐々に話すスピードが速くなり、後半は猛烈な早口になって、お手上げ。見られたのは 礼拝堂、 講堂、 中庭。コンクールでもあるのか、何人もがイーゼルを立てて絵を描いていた。礼拝堂内で描いていた人の作品が、まだ途中だが、一番良かったように思う。 12時50分ごろに終えて、急いでセルバンテスの生家に。イベントは生家の中庭でに一人劇。観客は50人ぐらいか。私たちは上階の廻廊から観る。 一人の男が登場して劇をはじめるが、観客の中から次々に、男性には帽子、女性にはベールを渡してセリフを鸚鵡返しに言わせて劇を進める。選ばれた観客は、最初こそ戸惑ったようなようすだが、直ぐに役割を演じはじめる。中でも一人の女性はアドリブまで挟むほど。スペイン人の物怖じしない様子に感心した。 ギフトショップで孫への土産を買い、昼食に。今日は人出が多く、道も店も大混雑。見学場所にも多勢来ていたところを見ると、外国人は少ないが、市外からの観光客が押し寄せているようだ。 Calle Mayorでは席を見つけるのは難しそう何で、横道に離れて探す。良さそうなレストランがあったので入ったが、満席なのでカウンターで待つようにとのこと。他店に行っても空席はなさそうなので、ここで待つことにする。 ワインと炭酸水を頼むと大和煮のような味の牛肉の煮込みが付いてきた。14時ごろなので、テーブルは1時間ぐらいは空かないだろうと覚悟していたら、10分ぐらいでテーブルにつけた。 食べたのは、コロッケ、ポテトサラダ、 牛肉のステーキ。どれもありふれた料理だが、味は良かった。 通りを見ると十数人が集まっておしゃべり。私たちが食事を終える頃にはテーブルの空きが増えて来て、やがて店員達がテーブルを移動して大人数用の席を作った。通りで集まっていた集団がどっと入店。16時近くなってグループの食事会のようだ。 セルバンテス広場に設置された観覧車は営業をはじめ、日本では考えられないようなスピードで回っている。 屋台も営業開始。 大道芸も登場。 ホテルEl Bedelに行って荷物を受け取り、Casa y Fonda 1888の鍵をもらって新しいホテルの部屋に入る。ベッドルームの手前にサロンのついた贅沢なものだった。 荷物を整理して、明るいうちにと出かける。セルバンテス広場のTurismoは閉まっているので、Calle Mayorの先のTurismoに行ってみると、開いていた。明後日のバラハス空港行きのバスの時刻表とバス停の場所を教えてもらう。 隣室にベレンが展示されていたので見学し、来場者ノートに簡単に書き込む。 ここの名物だというCostrada de Alcalá かニンジンケーキを食べようと、空席のあるケーキ屋を探して歩くが、Calle Mayor の反対端まで行っても、どこも満席。通りも人波で混雑。最後の一軒が比較的待って入り客が少ないので、入って席が空くのを待つ。十数分待って席につけた。 ニンジンケーキとこの店の名物らしいミニクロワッサン2種。見ていると客の多くが数種類のミニクロワッサンを買って、店内で食べたり持ち帰ったりしているが、そんなに美味しいとは思わなかった。 通りには人々が立ち止まって何かを待っている様子。 店を出てみると、ちょうど光る羽をつけた数人が走って行った。間もなく音楽が聞こえ、Calle に端に置いてあった潜水艦のようなものを曳いた一団があらわれた。これが皆のお目当てだったようだ。先頭を数人が踊り、一人が長い布を振り回して、潜水艦が音楽を流して進む。潜水艦の尻尾が電線にかかり立ち止まることが何度か。El Bedel前の広場でその行列について歩くのをやめる。 広場はさらに大勢の人が集まっている。朝、舞台のようなものを作っていたので、ここで何かがあるはずだと思っていたら、間もなくパフォーマンスがはじまった。 クレーンで吊り下げた球体に十人ほどが命綱をつけてぶら下がり、球体が上昇。上空で踊ったりアクロバットのような動きをしたり。なかなか迫力も芸術性も感じさせるようなものだった。終えると広場を埋めた観客から大きな拍手と歓声。見応えのあるものだった。 セルバンテス広場の方に移動して何か食べるものはないかと、広場の今日から店開きした屋台を巡ってみるが、良さそうなのはなく、通りの店はどこも店外まで客が溢れている。小さなスーパーでカップ麺を買い、菓子屋でポルボロンを買ってホテルに戻る。すっかり寒くなっていた。 部屋で買って来たもので軽い夕食代わり。シャワー、日記。 一日中快晴で朝晩は冷え込む。 気温3度にまで冷え込んだ午前零時半だというのに、ホテルの部屋の窓から見るセルバンテス広場には、まだ歩く人の姿がちらほら見え、人声も聞こえる。 今日の歩行 Alcalá de Henares市内 9.3km 15,596歩退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)