12月1日(金)

起きると外は霧雨。窓から見える大学前の通りは人通りが少ないが、数人通った中で傘をさしている人は二人で、残りは傘なし。

朝食は近所のセルバンテス広場に面したChocolatería Valor Alcalá de Henaresで、チューロとチョコラーテ、オレンジジュース。ここのチューロは少し長めで中がモチッとした食感。雨はほんの微かな霧雨で、傘をささずにすんだ。

一旦ホテルに戻って10時過ぎに出かけ、マドリードに行く。今日は土産を買う日。Renfeの電車でAtocha駅まで行き、そこから歩いて都心のCallaoに。

プラド美術館の前を通ると、入口に入場を待つ団体の姿が見える。

プラド通りの並木も葉を落とし続け、掃除の人たちも大変だろう。

シベーレスで左に曲がりCallaoへ。先ず、El Corte Inglésに入るが、なんだか様子が違う。地上階がテレビなどの電機製品売り場になっている。私たちが探そうと言うのは衣料品。

 

最上階まで行ってみると、そこは飲食階だが、これも記憶にあるレストランとは全く違っていて、Barがたくさん並んで、それぞれ特徴のあるピンチョスを売っている。少しお腹が空いたので、休むことにする。

玉子サラダを薄くスライスした生鮭で巻いたもので、あっさりして美味しかった。もう一品はチーズ、ズッキーニなどの重ね焼き。ヤギのチーズで少し重かった。工夫をした洒落た内容でレベルは高いが、値段も高い。

近くのレアル・マドリードの公式ショップに行く。以前とは少し離れた場所に移転していて、店舗面積が縮小したようだ。そのせいか商品数も減ったようだ。これなら空港の店でも買えるだろうということで、購入はやめておく。すぐ横にユニクロがあったので入ってみる。価格は凡そ日本の1.5倍から3倍。スペイン人が日本に来たら、きっと激安と感じるだろう。

裏通りにEl Corte Inglésのアウトレット店があったのでのぞいてみたが、くたびれた売れ残り品といった感じの品揃えで、客も少なく、とても買う気になるものはない。

近くにEl Corte Inglés Preciados店があったので入る。ここは従来からのEl Corte Inglés店。


15時近かったので先ず昼食をと最上階のレストランに。カフェテリア形式で食事を選ぶが、どれも高い。魚介抜き野菜入りのパエリアのようなものとかぼちゃスープ、パン、水。スープは美味しかったが、パエリアのようなのは冷めていて味も良くない。全部で量は一人分以下。これで値段は昨日の昼食一人分より高く、質は比較にならないほど低い。

食後、子供服売り場に行くと孫への土産にちょうど良さそうなのがあったので購入。都心まで出かけたのが無駄足にならずにすんで良かった。

Atocha駅まで歩き、Renfe近郊線でAlcalá de Henaresへ戻る。この電車、途中まで東京の電車並みの混雑だった。

Alcalá de Henaresでホテルの近くまで戻ったところでCafé で一休み。昨日と違って人通りが多く、店内も満席。天気が良くなるとこんなにも違うものなのか。

ホテルに戻って休憩。

19時半に夜の散歩に出る。ところがセルバンテス広場に出るところでビックリ。ものすごい人出。広場は人波で埋まっている。これはきっとクリスマスイルミネーションの点灯式があるに違いない。19時45分だったので20時からだろうと思い、少し先まで行って腹ごしらえ用にボカディージョを買って広場に戻る。

予想通り20時にイルミネーションに点灯。広場からCalle Mayor までのイルミネーションがが一斉に点灯。しかし特に式典があるわけではなく、54321の掛け声だけだった。

これで終わりかと拍子抜け気味で引き上げようとしたら、広場の一角から歌声が聞こえたのでそちらへ向かう。コーラスだった。しかし近づくと直前に終了。¡Otra!の掛け声も虚しく合唱団は降壇して行った。

もう帰ろうと思った時に広場の奥から何やら一段が進んで来たようだ。人波でよく見えないが、鳥の羽根をつけた人、吊り下げた輪に腰掛けた女性、やがて太鼓を打ち鳴らす一団が来て行進がはじまった。

 

広場からCalle Mayor に進み、前方では花火も使っているようで煙や明かりが見える。少しずつ追いつくと、行進の先頭には玉乗りした人、その次が羽をつけた人、そして輪の女性、最後に太鼓という順が見えた。スペインの祭りでの行進というと、いろんな格好はしても、何が面白いのか、ただ黙って町中を歩くだけ、というのが定番だったのに、これは太鼓のリズムと花火で見応えのあるものだった。輪の女性も最初は輪に腰掛けて手を振るだけで、芸がないなあと思っていたが、そのうち輪を使って逆立ちしたりぶら下がったりとアクロバット的なことをして皆を喜ばせていた。

Calle Mayor の端まで行って、私たちは引き返す。まだ少しお腹が空いていたので、生ハム屋でボカディージョを買って帰る。通りも広場もまだまだ人でいっぱいだった。昨夜は人が少なく、子どもの姿はなく、Barなども閑散としていたのに、今夜はBarの多くは客で溢れ、道や広場では子どもたちが走り回っていた。

ホテルに戻って買ってきたボカディージョを食べようとして冷蔵庫から水を取り出そうとしたら、ペットボトルも水筒もない。レセプションに伝えに行くと、そんなことは滅多にないことだが、掃除の係に聞いて明朝結果を知らせる、とのこと。部屋に戻って20〜30分経った頃ノックがあり、レセプションの人が私の水筒と新しいペットボトルを持ってきた。掃除の係が、利用客が今日で変わると勘違いして、冷蔵庫の中を片付けたそうだ。とにかく戻って良かった。スペインでは珍しく素早い対応。てっきり明朝、掃除係の出勤後になるだろうと思っていたので、驚き、見直した。

今日の歩行

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p lang=”en-US”>Madrid市内とAlcalá de Henares市内 13.5km 24,299歩

/images/2023/12/IMG_5761-700x394.jpeg/images/2023/12/IMG_5761-150x150.jpegAndrésスペイン旅行ポルトガルの道 Camino PortuguésAlcalá de Henares,Camino Portugués,El Corte Inglés,Madrid,Real Madrid12月1日(金) 起きると外は霧雨。窓から見える大学前の通りは人通りが少ないが、数人通った中で傘をさしている人は二人で、残りは傘なし。 朝食は近所のセルバンテス広場に面したChocolatería Valor Alcalá de Henaresで、チューロとチョコラーテ、オレンジジュース。ここのチューロは少し長めで中がモチッとした食感。雨はほんの微かな霧雨で、傘をささずにすんだ。 一旦ホテルに戻って10時過ぎに出かけ、マドリードに行く。今日は土産を買う日。Renfeの電車でAtocha駅まで行き、そこから歩いて都心のCallaoに。 プラド美術館の前を通ると、入口に入場を待つ団体の姿が見える。 プラド通りの並木も葉を落とし続け、掃除の人たちも大変だろう。 シベーレスで左に曲がりCallaoへ。先ず、El Corte Inglésに入るが、なんだか様子が違う。地上階がテレビなどの電機製品売り場になっている。私たちが探そうと言うのは衣料品。   最上階まで行ってみると、そこは飲食階だが、これも記憶にあるレストランとは全く違っていて、Barがたくさん並んで、それぞれ特徴のあるピンチョスを売っている。少しお腹が空いたので、休むことにする。 玉子サラダを薄くスライスした生鮭で巻いたもので、あっさりして美味しかった。もう一品はチーズ、ズッキーニなどの重ね焼き。ヤギのチーズで少し重かった。工夫をした洒落た内容でレベルは高いが、値段も高い。 近くのレアル・マドリードの公式ショップに行く。以前とは少し離れた場所に移転していて、店舗面積が縮小したようだ。そのせいか商品数も減ったようだ。これなら空港の店でも買えるだろうということで、購入はやめておく。すぐ横にユニクロがあったので入ってみる。価格は凡そ日本の1.5倍から3倍。スペイン人が日本に来たら、きっと激安と感じるだろう。 裏通りにEl Corte Inglésのアウトレット店があったのでのぞいてみたが、くたびれた売れ残り品といった感じの品揃えで、客も少なく、とても買う気になるものはない。 近くにEl Corte Inglés Preciados店があったので入る。ここは従来からのEl Corte Inglés店。 15時近かったので先ず昼食をと最上階のレストランに。カフェテリア形式で食事を選ぶが、どれも高い。魚介抜き野菜入りのパエリアのようなものとかぼちゃスープ、パン、水。スープは美味しかったが、パエリアのようなのは冷めていて味も良くない。全部で量は一人分以下。これで値段は昨日の昼食一人分より高く、質は比較にならないほど低い。 食後、子供服売り場に行くと孫への土産にちょうど良さそうなのがあったので購入。都心まで出かけたのが無駄足にならずにすんで良かった。 Atocha駅まで歩き、Renfe近郊線でAlcalá de Henaresへ戻る。この電車、途中まで東京の電車並みの混雑だった。 Alcalá de Henaresでホテルの近くまで戻ったところでCafé で一休み。昨日と違って人通りが多く、店内も満席。天気が良くなるとこんなにも違うものなのか。 ホテルに戻って休憩。 19時半に夜の散歩に出る。ところがセルバンテス広場に出るところでビックリ。ものすごい人出。広場は人波で埋まっている。これはきっとクリスマスイルミネーションの点灯式があるに違いない。19時45分だったので20時からだろうと思い、少し先まで行って腹ごしらえ用にボカディージョを買って広場に戻る。 予想通り20時にイルミネーションに点灯。広場からCalle Mayor までのイルミネーションがが一斉に点灯。しかし特に式典があるわけではなく、54321の掛け声だけだった。 これで終わりかと拍子抜け気味で引き上げようとしたら、広場の一角から歌声が聞こえたのでそちらへ向かう。コーラスだった。しかし近づくと直前に終了。¡Otra!の掛け声も虚しく合唱団は降壇して行った。 もう帰ろうと思った時に広場の奥から何やら一段が進んで来たようだ。人波でよく見えないが、鳥の羽根をつけた人、吊り下げた輪に腰掛けた女性、やがて太鼓を打ち鳴らす一団が来て行進がはじまった。   広場からCalle Mayor に進み、前方では花火も使っているようで煙や明かりが見える。少しずつ追いつくと、行進の先頭には玉乗りした人、その次が羽をつけた人、そして輪の女性、最後に太鼓という順が見えた。スペインの祭りでの行進というと、いろんな格好はしても、何が面白いのか、ただ黙って町中を歩くだけ、というのが定番だったのに、これは太鼓のリズムと花火で見応えのあるものだった。輪の女性も最初は輪に腰掛けて手を振るだけで、芸がないなあと思っていたが、そのうち輪を使って逆立ちしたりぶら下がったりとアクロバット的なことをして皆を喜ばせていた。 Calle Mayor の端まで行って、私たちは引き返す。まだ少しお腹が空いていたので、生ハム屋でボカディージョを買って帰る。通りも広場もまだまだ人でいっぱいだった。昨夜は人が少なく、子どもの姿はなく、Barなども閑散としていたのに、今夜はBarの多くは客で溢れ、道や広場では子どもたちが走り回っていた。 ホテルに戻って買ってきたボカディージョを食べようとして冷蔵庫から水を取り出そうとしたら、ペットボトルも水筒もない。レセプションに伝えに行くと、そんなことは滅多にないことだが、掃除の係に聞いて明朝結果を知らせる、とのこと。部屋に戻って20〜30分経った頃ノックがあり、レセプションの人が私の水筒と新しいペットボトルを持ってきた。掃除の係が、利用客が今日で変わると勘違いして、冷蔵庫の中を片付けたそうだ。とにかく戻って良かった。スペインでは珍しく素早い対応。てっきり明朝、掃除係の出勤後になるだろうと思っていたので、驚き、見直した。 今日の歩行 < p lang='en-US'>Madrid市内とAlcalá de Henares市内 13.5km 24,299歩退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)