北東スペイン旅行 12日目(10/12)
Barcelona
Gracia通りに出て、Casa MiraのCafé Pedreraで朝食。ガウディの建築だけあって天井が波打っている。1階は狭いバルだが、2階はレストランにもなっていて、朝食はここでもとれる。クロワッサンとカフェ・コン・レチェ。静かにジャズが流され、客も2階は非常に少なく、ウエイトレスも気持ちよい対応で、ここは穴場。外壁が工事中だったので、窓は足場やシートで視界が遮られているのが少し残念。スマートフォンでSagrada Familia の入場券を購入。
店の前にカタルーニャの旗、スペインの旗、EUの旗、スペイン国旗から紋章を抜いた旗を持った人たちが集まっている。日曜日なのでデモがあるようだ。ウエイトレスに尋ねてみると、この通りでスペイン派(独立反対派)のデモがあるとのこと。やがて店内のトイレを借りに次々にデモ参加者がはいってくる。
店を出てデモ見学。店の前が最後尾になっていて、その後方に警察車両が3台。いつの間にかPl.Catalunya方向がデモの人で埋まっている。老人から乳母車の赤ちゃんまで、あらゆる年齢層。時々シュプレヒコールに合わせて、Todo España. Catalunya es España. Viva. España. 等々の声。しかしスピーカーも鳴り物もない。
デモに沿ってPl.Catalunyaまで行くと、広場は人で埋まっている。大きなテレビスクリーンが設置されていて、デモの様子を映し出していたが、やがて演説がはじまり、その様子が映される。三々五々帰りはじめる人もいる。警官は最後尾と大きな交差点に少数立っているだけ。独立派などが対抗する声をあげることもなく、平和なデモだった。参加者数は数万ぐらいか。(夜のニュースでは数千と言っていたようだが、とてもそうは思えない。日本では主催者発表と警察発表が大きく食い違うが、スペインではどうなのだろうか。)
先月の独立派のデモは180万人という桁外れの参加者だったとのこと。11月9日に住民投票を行うことになっている。デモ参加者数だけで賛否は分からないし、おそらく独立反対が多数になるのではないかと思う。カタルーニャの住民と言ってもカタルーニャ人ばかりではなく、スペインの他の地方や外国からの移住者も多い。また、カタルーニャ人の中にも、スペインへの帰属意識はなくてもEU市民意識を持っていて独立は障害になると考える人も少なくない。国家などというものはどんなに贔屓目に見たとしても「必要悪」でしかない。ならばどんどん独立して小さくなり、「都市国家」程度になれば国家が市民をコントロールするのではなく、市民が国家を制御することができるのではないか。カタルーニャ独立賛成。同時に琉球独立賛成!
タピエス美術館に行く。6年前に来たときは工事中で閉館していたところ。しかし特別展も常設のタピエスの作品も、興味を引くものはない。つくずく現代美術は自己満足でしかないと思わされる。
昼食は、6年前に行って、安くて美味しかったLa Ritaへ。店の入口でベンチに二人が座っていたので、待っているのか聞くと、待ってはいないからどうぞ、とのこと。入店するとすぐに席に案内してくれたが、ほぼ満席。日本人や東アジア系の客も多い。店内の造作は記憶と大差ない。しかし料理は変わった。日曜なので平日とは違うようだが、先ず値段。6年前は7〜8€だったのが、19.95€。一皿目はサラダとカボチャのクリームスープ。二皿目はパトとバカラオ。デザートはCrema Catalanaとアイスクリーム。そしてコーヒー。コーヒーがメニューに含まれているのは珍しい。味は悪くないが、ちょっと味付けが濃い。何よりも盛り付けなどオシャレになっていて、以前のような近所のサラリーマンが昼食をとりに来る、といった感じから少し外れてしまったよう。観光客ばかりの日曜日だったからだろうか。
ゆっくり歩いてSagradaFamiliaへ。日曜日で車も人通りも少なく、店もBarやRestauranteの一部が開いているだけ。
Sagrada Familia の入場券は17時のなので、それまでの1時間を手前の通りのベンチで過ごす。入場券購入の列はそんなに長くないが、それでも3〜40m。反対側の入場券を事前に購入している者専用の入口から入場。スマートフォンに届いているPDFファイルのバーコードを見せてチェックを受ければ入場できる。中に入るのは十数年ぶり。思っていた以上にできあがっている。ローマ法王が来てミサをあげ、教会として機能できるようになっているそうだが、確かに祭壇も整えられ、折りたたみのパイプ椅子を並べただけとはいえ参列席もあり、小型だがパイプオルガンも設置されていて、いつでもミサができる状態。あと十数年で完成というのも十分可能だと思える。参列席に座ってゆっくり見回し、更に壁際の席に座ってゆっくり見る。塔に上るエレベーターの券は売り切れだった。18時半の閉場間際までいて、追い出されるように退出。
夕食には早すぎるので、水を買って、近くのAv. de Gaudí のベンチで日記を書きながら過ごす。夕方で、ベンチには近所の老人たちが散歩の途中で休んでいる。のんびりした時間。
20時ちょうどにSagrada Familiaのライトアップ。昼間とはまた少し違った雰囲気。街の灯りが少し強いので、公園から写真撮影。
Av. de Gaudí のピザとピンチョの店で夕食。ウエイターの一人がやたらと日本語の単語を連発。嫌みのない男なのだが、やはり場所柄で観光客が多いのだろう。私たちが食事中は地元客が多く、あっという間に満員。サラダとブロシェット。ブロシェットはシャンピニオンをベーコンで巻いて串焼きにしたもの。美味しかった。
T10のチケットを買ってあるので、帰りは地下鉄で。L2でGracia下車。駅を出たところで方向が分からくなり、少し戸惑う。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2014/10/12/%e5%8c%97%e6%9d%b1%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%a4%e3%83%b3%e6%97%85%e8%a1%8c-12%e6%97%a5%e7%9b%ae%ef%bc%881012%ef%bc%89/スペイン旅行Barcelona Gracia通りに出て、Casa MiraのCafé Pedreraで朝食。ガウディの建築だけあって天井が波打っている。1階は狭いバルだが、2階はレストランにもなっていて、朝食はここでもとれる。クロワッサンとカフェ・コン・レチェ。静かにジャズが流され、客も2階は非常に少なく、ウエイトレスも気持ちよい対応で、ここは穴場。外壁が工事中だったので、窓は足場やシートで視界が遮られているのが少し残念。スマートフォンでSagrada Familia の入場券を購入。 店の前にカタルーニャの旗、スペインの旗、EUの旗、スペイン国旗から紋章を抜いた旗を持った人たちが集まっている。日曜日なのでデモがあるようだ。ウエイトレスに尋ねてみると、この通りでスペイン派(独立反対派)のデモがあるとのこと。やがて店内のトイレを借りに次々にデモ参加者がはいってくる。 店を出てデモ見学。店の前が最後尾になっていて、その後方に警察車両が3台。いつの間にかPl.Catalunya方向がデモの人で埋まっている。老人から乳母車の赤ちゃんまで、あらゆる年齢層。時々シュプレヒコールに合わせて、Todo España. Catalunya es España. Viva. España. 等々の声。しかしスピーカーも鳴り物もない。 デモに沿ってPl.Catalunyaまで行くと、広場は人で埋まっている。大きなテレビスクリーンが設置されていて、デモの様子を映し出していたが、やがて演説がはじまり、その様子が映される。三々五々帰りはじめる人もいる。警官は最後尾と大きな交差点に少数立っているだけ。独立派などが対抗する声をあげることもなく、平和なデモだった。参加者数は数万ぐらいか。(夜のニュースでは数千と言っていたようだが、とてもそうは思えない。日本では主催者発表と警察発表が大きく食い違うが、スペインではどうなのだろうか。) 先月の独立派のデモは180万人という桁外れの参加者だったとのこと。11月9日に住民投票を行うことになっている。デモ参加者数だけで賛否は分からないし、おそらく独立反対が多数になるのではないかと思う。カタルーニャの住民と言ってもカタルーニャ人ばかりではなく、スペインの他の地方や外国からの移住者も多い。また、カタルーニャ人の中にも、スペインへの帰属意識はなくてもEU市民意識を持っていて独立は障害になると考える人も少なくない。国家などというものはどんなに贔屓目に見たとしても「必要悪」でしかない。ならばどんどん独立して小さくなり、「都市国家」程度になれば国家が市民をコントロールするのではなく、市民が国家を制御することができるのではないか。カタルーニャ独立賛成。同時に琉球独立賛成! タピエス美術館に行く。6年前に来たときは工事中で閉館していたところ。しかし特別展も常設のタピエスの作品も、興味を引くものはない。つくずく現代美術は自己満足でしかないと思わされる。 昼食は、6年前に行って、安くて美味しかったLa Ritaへ。店の入口でベンチに二人が座っていたので、待っているのか聞くと、待ってはいないからどうぞ、とのこと。入店するとすぐに席に案内してくれたが、ほぼ満席。日本人や東アジア系の客も多い。店内の造作は記憶と大差ない。しかし料理は変わった。日曜なので平日とは違うようだが、先ず値段。6年前は7〜8€だったのが、19.95€。一皿目はサラダとカボチャのクリームスープ。二皿目はパトとバカラオ。デザートはCrema Catalanaとアイスクリーム。そしてコーヒー。コーヒーがメニューに含まれているのは珍しい。味は悪くないが、ちょっと味付けが濃い。何よりも盛り付けなどオシャレになっていて、以前のような近所のサラリーマンが昼食をとりに来る、といった感じから少し外れてしまったよう。観光客ばかりの日曜日だったからだろうか。 ゆっくり歩いてSagradaFamiliaへ。日曜日で車も人通りも少なく、店もBarやRestauranteの一部が開いているだけ。 Sagrada Familia の入場券は17時のなので、それまでの1時間を手前の通りのベンチで過ごす。入場券購入の列はそんなに長くないが、それでも3〜40m。反対側の入場券を事前に購入している者専用の入口から入場。スマートフォンに届いているPDFファイルのバーコードを見せてチェックを受ければ入場できる。中に入るのは十数年ぶり。思っていた以上にできあがっている。ローマ法王が来てミサをあげ、教会として機能できるようになっているそうだが、確かに祭壇も整えられ、折りたたみのパイプ椅子を並べただけとはいえ参列席もあり、小型だがパイプオルガンも設置されていて、いつでもミサができる状態。あと十数年で完成というのも十分可能だと思える。参列席に座ってゆっくり見回し、更に壁際の席に座ってゆっくり見る。塔に上るエレベーターの券は売り切れだった。18時半の閉場間際までいて、追い出されるように退出。 夕食には早すぎるので、水を買って、近くのAv. de Gaudí のベンチで日記を書きながら過ごす。夕方で、ベンチには近所の老人たちが散歩の途中で休んでいる。のんびりした時間。 20時ちょうどにSagrada Familiaのライトアップ。昼間とはまた少し違った雰囲気。街の灯りが少し強いので、公園から写真撮影。 Av. de Gaudí のピザとピンチョの店で夕食。ウエイターの一人がやたらと日本語の単語を連発。嫌みのない男なのだが、やはり場所柄で観光客が多いのだろう。私たちが食事中は地元客が多く、あっという間に満員。サラダとブロシェット。ブロシェットはシャンピニオンをベーコンで巻いて串焼きにしたもの。美味しかった。 ...Andres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
コメントを残す