反知性主義を佐藤優は「実証性や客観性を軽んじ、自分が理解したいように世界を理解する態度」と定義しているが、著者が扱っているのはアメリカの「反知性主義」で、それは単に知性を否定するものではなく、「学問と宗教の権威者」への批判を出発点とするもの。本書では現在のテレビ伝道者に繋がるアメリカの民間伝道者の系譜を、さらにはアメリカのキリスト教の歴史を辿ることでアメリカの反知性主義を分析し、それによってアメリカの「平等」や「アメリカン・ドリーム」の特性も描き出している。西欧世界とは違ったキリスト教が背景となっているだけに、理解が難しいものではある。

por Andrés

/images/2016/02/33558ea8553d664238d3b761a128b98e-644x941.jpg/images/2016/02/33558ea8553d664238d3b761a128b98e-150x150.jpgAndrés書籍・雑誌反知性主義を佐藤優は「実証性や客観性を軽んじ、自分が理解したいように世界を理解する態度」と定義しているが、著者が扱っているのはアメリカの「反知性主義」で、それは単に知性を否定するものではなく、「学問と宗教の権威者」への批判を出発点とするもの。本書では現在のテレビ伝道者に繋がるアメリカの民間伝道者の系譜を、さらにはアメリカのキリスト教の歴史を辿ることでアメリカの反知性主義を分析し、それによってアメリカの「平等」や「アメリカン・ドリーム」の特性も描き出している。西欧世界とは違ったキリスト教が背景となっているだけに、理解が難しいものではある。por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)