朝は6時半に起床。ホテルで朝食。少し多めになってしまった。
部屋に荷物を置いたまま、8時過ぎに外出。地下鉄でチャプルテペックへ行く。

休日の朝の公園はまだ人も少なく、清々しい。公園に入り坂道を上って城へ。9時開場まで少し待つ。9時過ぎに入場券の販売が始まったが、係の人が列に並んでいる人たちに声をかけ、子供と高齢者は入場券は必要ないので列を離れて入場するようにと言ってくれる。おかげで無料でしかもほんの少しだが早く入れた。

城の中は大きく二ブロックになっていて、それぞれが2階。独裁政治を行なったディアス大統領の公邸だったところで、当時の贅沢な暮らしの様子がわかる。

ロシアのウラルから持って来た緑大理石の扉などもある。

どうして権力者はどれもこれも独裁をやりたがり贅沢を求めるのだろう。

シケイロスの「ディアス独裁制から革命へ」という大きな壁画が一室を埋めている。色も鮮やかで群衆を描いて、悪くはないのだが、社会主義リアリズムっぽさもあるのが少し古臭い印象。

2階テラスからはメキシコ市が見渡せる。

もう少しゆっくりしたかったが、10時過ぎには出て坂を下り近代美術館へ。

途中でリスを見かける。私たちが城へ向かう時には少なかったのだが、下る時は城に向かう人の流れが絶えない。セマナ・サンタ休暇で皆が行楽に出かけるようだ。

時間がないので入場待ちがあったら困ると思っていた近代美術館は、閑散としていて即座に入れる。展示物は大したことはない。フリーダ・カーロ、リベラ、シケイロスなどが数点ずつある程度。ザッと見ただけなので見落としもあるかもしれないが。

1時間程度で出てホテルに引き上げるために地下鉄駅に向かうと、駅の方からの人の流れは一層激しくなっている。

部屋に戻りシャワーと着替え。最終的に荷物の整理をし、12時半ごろにチェックアウト。このホテルはチェックアウトが13時なので助かった。
荷物をホテルに預け、フロントで近くのタコスの美味しい店を教えてもらう。昨日行ったTacontentoを教えてくれたので、そこはもう行ったから他をとお願いすると、Salón Colonaという店を紹介してくれる。

行ってみるとTacontentoの隣。誰も客は入っていないが、まだ正午ごろなのでこんなものなのだろう。

最初に3種類のタコスを頼み、後で1品追加。

さらにプリンとアロス・コン・レチェの中間のような味のデザートも。私たちの好みではこの店の方が美味しい。通りは人通りも多くなく、静かな休日といった様子。

テラス席で食べたのだが、少し離れたテラス席に浮浪者が座る。カマレロが追い出そうとするのだが、性格が優しいのだろう浮浪者は動じずに座り続ける。カマレロは仕方なくテーブルのナフキンや香辛料を他のテーブルに移すだけしか出来ない。しばらくして他のカマレロがやって来て、これも強面には程遠い雰囲気の男なのだが、なんとか強く言って浮浪者に出ていってもらっていた。メキシコ人は全体に優しいのだろうか。

地下鉄でソカロ広場に行き、Palacio Nacionalに入る。入場に短い列ができていたが、これは入場時にグループ毎に代表一人の身分証明書を預かり、入場者用のカードを首にかけているため。さらに女性のハンドバッグ以外の荷物は預けさせられる。

宮殿内にはメキシコ近現代の歴史が展示されている。独立、革命、憲法など。メキシコの歴史を少し勉強したのはずいぶん昔なのですっかり忘れている。映像なども使って興味深い展示なのだが、昼に飲んだコロナビールのせいか、疲れのためか、足が重く眠い。

Templo Mayorはスムーズに入場。ただし入場前に液体は預けさせられる。おかげで見学中に喉が渇いて仕方なかった。アステカ時代の遺跡。保存や修復の状態はあまり良くないように見える。

隣接する展示館には発掘されたもの以外に、原状を再現したものなどの展示も。

展示館を出て再び遺跡の残りを見、全部を見終えたところで閉館時間が迫って追い出しが始まる。退出すると閉館の6時になった。

少し休もうと遺跡を見下ろすカフェに行ってみるが満席。諦めてカテドラルも方に戻り、キオスクで水を買って広場のベンチで少し休憩。

カテドラルの横の入口から入ると礼拝堂ではミサの準備中。聖金曜日なので祭壇には普段とは別の十字架をセットしていた。ミサにまで参列すると遅くなるので出る。正面から出てみるとカテドラル本体の入口が先にあったので入る。ここも間も無くミサが始まるようで、前方には観光客は進めない。後方部分だけ少し見てみるが、規模は大きいものの見るべきものはない。

カテドラルを出てソコロ広場を横切り夕食のレストランに向かう。

広場では祭壇が設えられてミサの準備がここでも行われている。聖金曜日だから特別なのか、中南米だからまだキリスト教信仰が根強いのか、ミサの参列者は多そうだ。

目当てのレストランの手前にEl Moroというチューロ屋があり、そこは前の道に人が溢れる大盛況。よほど美味しいのだろうか。

私たちが夕食をとったのはDanubio。

セビーチェ、ミックスサラダ、牛肉とキノコを注文。どれもまずまずの味。メキシコで初めてしっかりした食事をとったような気がする。

食事を終えて地下鉄駅に行くと、El Moro前には相変わらずの人だかり。

ホテルに戻り屋上に行って見る。夜景を少し見てから1階ロビーに戻りガイドさんが来るのを待つ。予定までは1時間弱。

予定の22時より15分以上早く来てくれた。預けていた荷物を受け取り、車で空港へ。さすがに渋滞は全くなく、30分もかからずに到着。チェックインを済ませ、セキュリティチェックの手前でガイドさんとは別れる。セキュリティチェックは相変わらず面倒。タブレット、スマートフォン、カメラをバッグから出させられ、腕時計も外さなければならない。
チェックが済んだところで別の係員が、メキシコ滞在は何日だ、職業は、現金はいくら持っているかなどと質問する。なのにパスポートチェックはない。
搭乗口のベンチに座って日記を書く。24時近くなって眠い。
por Andrés
/images/2017/04/P4141894-644x966.jpg/images/2017/04/P4141894-150x150.jpgAndrésペルー旅行朝は6時半に起床。ホテルで朝食。少し多めになってしまった。 部屋に荷物を置いたまま、8時過ぎに外出。地下鉄でチャプルテペックへ行く。 休日の朝の公園はまだ人も少なく、清々しい。公園に入り坂道を上って城へ。9時開場まで少し待つ。9時過ぎに入場券の販売が始まったが、係の人が列に並んでいる人たちに声をかけ、子供と高齢者は入場券は必要ないので列を離れて入場するようにと言ってくれる。おかげで無料でしかもほんの少しだが早く入れた。 城の中は大きく二ブロックになっていて、それぞれが2階。独裁政治を行なったディアス大統領の公邸だったところで、当時の贅沢な暮らしの様子がわかる。 ロシアのウラルから持って来た緑大理石の扉などもある。 どうして権力者はどれもこれも独裁をやりたがり贅沢を求めるのだろう。 シケイロスの「ディアス独裁制から革命へ」という大きな壁画が一室を埋めている。色も鮮やかで群衆を描いて、悪くはないのだが、社会主義リアリズムっぽさもあるのが少し古臭い印象。 2階テラスからはメキシコ市が見渡せる。 もう少しゆっくりしたかったが、10時過ぎには出て坂を下り近代美術館へ。 途中でリスを見かける。私たちが城へ向かう時には少なかったのだが、下る時は城に向かう人の流れが絶えない。セマナ・サンタ休暇で皆が行楽に出かけるようだ。 時間がないので入場待ちがあったら困ると思っていた近代美術館は、閑散としていて即座に入れる。展示物は大したことはない。フリーダ・カーロ、リベラ、シケイロスなどが数点ずつある程度。ザッと見ただけなので見落としもあるかもしれないが。 1時間程度で出てホテルに引き上げるために地下鉄駅に向かうと、駅の方からの人の流れは一層激しくなっている。 部屋に戻りシャワーと着替え。最終的に荷物の整理をし、12時半ごろにチェックアウト。このホテルはチェックアウトが13時なので助かった。 荷物をホテルに預け、フロントで近くのタコスの美味しい店を教えてもらう。昨日行ったTacontentoを教えてくれたので、そこはもう行ったから他をとお願いすると、Salón Colonaという店を紹介してくれる。 行ってみるとTacontentoの隣。誰も客は入っていないが、まだ正午ごろなのでこんなものなのだろう。 最初に3種類のタコスを頼み、後で1品追加。 さらにプリンとアロス・コン・レチェの中間のような味のデザートも。私たちの好みではこの店の方が美味しい。通りは人通りも多くなく、静かな休日といった様子。 テラス席で食べたのだが、少し離れたテラス席に浮浪者が座る。カマレロが追い出そうとするのだが、性格が優しいのだろう浮浪者は動じずに座り続ける。カマレロは仕方なくテーブルのナフキンや香辛料を他のテーブルに移すだけしか出来ない。しばらくして他のカマレロがやって来て、これも強面には程遠い雰囲気の男なのだが、なんとか強く言って浮浪者に出ていってもらっていた。メキシコ人は全体に優しいのだろうか。 地下鉄でソカロ広場に行き、Palacio Nacionalに入る。入場に短い列ができていたが、これは入場時にグループ毎に代表一人の身分証明書を預かり、入場者用のカードを首にかけているため。さらに女性のハンドバッグ以外の荷物は預けさせられる。 宮殿内にはメキシコ近現代の歴史が展示されている。独立、革命、憲法など。メキシコの歴史を少し勉強したのはずいぶん昔なのですっかり忘れている。映像なども使って興味深い展示なのだが、昼に飲んだコロナビールのせいか、疲れのためか、足が重く眠い。 Templo Mayorはスムーズに入場。ただし入場前に液体は預けさせられる。おかげで見学中に喉が渇いて仕方なかった。アステカ時代の遺跡。保存や修復の状態はあまり良くないように見える。 隣接する展示館には発掘されたもの以外に、原状を再現したものなどの展示も。 展示館を出て再び遺跡の残りを見、全部を見終えたところで閉館時間が迫って追い出しが始まる。退出すると閉館の6時になった。 少し休もうと遺跡を見下ろすカフェに行ってみるが満席。諦めてカテドラルも方に戻り、キオスクで水を買って広場のベンチで少し休憩。 カテドラルの横の入口から入ると礼拝堂ではミサの準備中。聖金曜日なので祭壇には普段とは別の十字架をセットしていた。ミサにまで参列すると遅くなるので出る。正面から出てみるとカテドラル本体の入口が先にあったので入る。ここも間も無くミサが始まるようで、前方には観光客は進めない。後方部分だけ少し見てみるが、規模は大きいものの見るべきものはない。 カテドラルを出てソコロ広場を横切り夕食のレストランに向かう。 広場では祭壇が設えられてミサの準備がここでも行われている。聖金曜日だから特別なのか、中南米だからまだキリスト教信仰が根強いのか、ミサの参列者は多そうだ。 目当てのレストランの手前にEl Moroというチューロ屋があり、そこは前の道に人が溢れる大盛況。よほど美味しいのだろうか。 私たちが夕食をとったのはDanubio。 セビーチェ、ミックスサラダ、牛肉とキノコを注文。どれもまずまずの味。メキシコで初めてしっかりした食事をとったような気がする。 食事を終えて地下鉄駅に行くと、El Moro前には相変わらずの人だかり。 ホテルに戻り屋上に行って見る。夜景を少し見てから1階ロビーに戻りガイドさんが来るのを待つ。予定までは1時間弱。 予定の22時より15分以上早く来てくれた。預けていた荷物を受け取り、車で空港へ。さすがに渋滞は全くなく、30分もかからずに到着。チェックインを済ませ、セキュリティチェックの手前でガイドさんとは別れる。セキュリティチェックは相変わらず面倒。タブレット、スマートフォン、カメラをバッグから出させられ、腕時計も外さなければならない。 チェックが済んだところで別の係員が、メキシコ滞在は何日だ、職業は、現金はいくら持っているかなどと質問する。なのにパスポートチェックはない。 搭乗口のベンチに座って日記を書く。24時近くなって眠い。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)